良い姿勢、悪い姿勢① 良い姿勢って?編 – 西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

良い姿勢、悪い姿勢① 良い姿勢って?編

こんばんは、西宮のまつむら鍼灸整骨院の松村です。

さて今回は「姿勢」についてです。

最近は健康情報誌も増え、テレビも視聴率が取れるものが医学系健康系かクイズ番組になってしまっているので、色々な健康情報が飛び交っておりますが、間違ったものが多いのも事実です。

今回はそんな情報の中でも多くある「姿勢」についてです。

まず、姿勢云々という前に、知っておいていただきたい情報があります。

姿勢と痛みは関係なし

レントゲン検査による比較試験結果

「腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、腰痛患者の30%に脊柱側彎症が、1%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られ、健常者の45.5%に脊柱側彎症が、2.5%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られた。」
「腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない。」
http://1.usa.gov/jb0ly3

腰痛患者と健常者との間に姿勢の差は全く認められないという結果です。
腰痛を予防する正しい姿勢などないということになります。
ましてや姿勢が腰痛の原因になるというエビデンス(科学的根拠)は存在しません。

骨盤のゆがみも関係なし

「発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた研究により、どのような臨床的意義においても、骨盤の非対称性(歪み)と腰痛とは関連していないことが証明されている。」
http://1.usa.gov/kIBHZm

という結果です。
まあ何度もブログで書いていますが、見た目で骨盤のあたりが傾いているようなことが、骨盤の歪みでもないということもあります。
ただ単にバランスをくずしているだけですし、骨盤矯正は百薬の長ではありません。
骨盤矯正だけで腰痛や肩こりが治ったり、ダイエットできたりするのであれば、すでにこの世から病気が無くなってるはずですね。

さて、これをふまえて正しい姿勢というものを考えていきたいと思います。

唯一無二的な「正しい姿勢」など存在しない・・・のかも

「姿勢が悪いから肩がこるんだ」
「姿勢が悪いから腰が痛むんだ」

等と今では本やネットどこでもそのような情報にあふれていますが、それのほとんどが「ウソ・大げさ、紛らわしい」というJAROに言わないといけないレベルだということは科学が証明してくれております。
でも、お子様をお持ちの方からすると、腰痛や肩こりだけじゃなく、、学業の成績のことまで絡めて言われていると、親としては不安でなりませんよね。

しかしながら、「良い姿勢」の定義ってなかなかどうして曖昧なんです。
ある先生は「姿勢はこういう風がいい」と言えば、違う先生は「姿勢はこうあるべきだ」と説く。
こっちの本には「猫背がダメ」と書いてあれば、違う本には「胸を張ってはダメ」と書いてある。
また、姿勢を良くするための方法にしてみても、ある先生は「整体だ!」と言い切っちゃうし、違う先生は「筋トレだ」などと言って大胸筋ピクピクさせちゃったりなんかしてます。
トレーナーは「体幹だ!」と鼻息を荒くするし、コーチは「意識だ!」と宗教くさいことになっちゃったりします。

どないやねん!

と思いませんか?
私は思いました(笑)

だから、このブログでまた何か新しいこと情報を提供させていただいたとしても、またも「どないやねん!」になるんじゃないかと少し不安を感じてしまいますが・・・・

私が今まで20年、のべ11万人ほどの患者さんを治療し、私の癖(趣味)である「外出先でそのへんに歩いている人の姿勢や歩き方で勝手に患部や症状を想像する」ということをしてきた経験を踏まえて(笑)、少し書かせていただければと思います。

姿勢には許容範囲がある

よく、「理想の姿勢はこうだ」などと言って、壁に背をつけて、あーだこーだと言ったり、写真を撮ってどうだこうだと言ったりしていますが、果たしてその姿勢「だけ」が良い姿勢なんでしょうか?

人間はゆれている

例えば立っている時、人はほんの少し前後にゆれています。
これは、前に倒れそうになると後ろに、後ろに倒れそうになると前にと、姿勢を保持する筋肉で常にじっと立っているという状態をキープしているのです。
この処理がすごくて、コンピューターではできないことを脳でしているのですが。

ということは、ビシッと良い姿勢なんて存在してなくて、少しずつ変わっているという言い方もできるんです。
ということは、バランスを取る際に、一部分にだけやたらと負担をかけるような、よほどの姿勢ではない限りは、「良い姿勢」というくくりに入るのではないでしょうか。

猫背のウソ

 

『猫は肩こってへんぞ!』

 

というのは冗談ですが、ちょっとオードリーの春日を思い出してください。
彼はキャラ作りであの姿勢をしてますが、あれが果たして「良い姿勢」ですか?
ちがいますね。
かと言って、背中が丸すぎるのもさすがによくない。
人間の身体の作り(肩甲骨と肋骨の位置や筋肉の付き方)から考えると、肩は少し前にあって当たり前なんです。
もしオードリーの春日の姿勢が「良い姿勢」だったなら、世の中のほとんどの人が猫背だということになります。

ちょっと↓の写真を見てください。

dd1eef47c04a5175ccb3d07585278d09_s

肩は少し前に出てますよね。
これが普通です。
変に胸を張る必要なんてないということになるわけです。
要するに、ほどほどの範囲であれば問題ないということなんです。

年齢によっても変わる

ちょっと最近の若者の多くは(こういうと批判する人もいますが、別に精神的な部分や文化的な部分を批判するわけではありません)、かわいそうに子供の頃からゲームが普及していたので、我々の年代と比較すると姿勢を保持する筋肉が非常に弱い人が多いので、あまり比較対象的なことは言えませんが、年齢によって筋力も変わるので、それによって、じっと座っている、立っているという姿勢にも変化があって当然です。

高齢者になれば、筋力が低下する分を姿勢を変えて補いますので、自然と若い頃の姿勢ではなくなってきます。
また・・・

『50~94歳の1,407名を対象に骨密度とX線撮影で脊柱後湾(亀背)を調査した結果、椎体骨折のある方が後湾は強かったが多くの後湾に骨折は認められなかった。高度後湾の場合でも椎体骨折や骨粗鬆症は確認できなかった。原因不明。』http://1.usa.gov/rqzVF3

『脊柱の高度後湾(亀背)は高齢者の20~40%に見られると推計されるが、診断基準もなければ原因も転帰も明らかでない。一部の医師は骨粗鬆症による椎体骨折が原因と考えているものの、その多くは椎体骨折が認められない。原因不明。』http://1.usa.gov/qg78r6

とあるように、いわゆる背中が丸くなってしまうことに関して、医学的には何もわかっていません。原因すらです。
見てくれ的なことはさておき、別にある程度の姿勢の変化は、健康に害がない限りは問題ないということになるわけです。

まとめ

なんだか曖昧な内容でしたが、本当はそれだけ「良い姿勢」の定義自体がないということでもあるのです。
ただ、私個人の臨床経験から言わせていただくと、立ったり座ったりの静止している姿勢よりも、歩くとか立ち座りとかの日常生活動作上での癖が原因で色々な問題が起こることの方が多いと考えられます。
もちろん、デスクワーク等が多いですので、悪い姿勢による症状もありますが。
そして、姿勢というのであれば、足元が重要になります。
スタンスですね。
これで重心が変わります。
重心が安定していると、おのずと悪い姿勢になりにくくなります。
ということで、次回は実際に悪い姿勢ってどんな感じかを書かせていただこうと思います。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

One thought on “良い姿勢、悪い姿勢① 良い姿勢って?編

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です