西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

兵庫県西宮市にある「まつむら鍼灸整骨院」院長のブログです。整体、鍼灸、ケガの治療、スポーツ選手のコンディショニング身体の事は当院にお任せください!

*

文武両道の可否

   

こんにちは、兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。

夏の高校野球もかなり進んでいて、もう何回戦目かになってるようですね。
私の母校は今年の春の甲子園は準決勝まで行ったのに夏は出場できず残念でした。

実はそれほど野球に興味がない私は、この時期いっつも思うことがあります。
それは…

夏は高校球児だけじゃない!!

ということ。

他の競技はインターハイ(高校総体)として、以前は各県持ち回りで、現在はエリア持ち回り(近畿とか東海とか)で開催されています。

そういえば私が高校3年生の時のインターハイは栃木県でした。鬼怒川温泉あたりに宿泊しましたが、その旅館がとっても良い雰囲気で、部屋にかかっている絵の裏を見るとお札が貼ってあり、霊感のない私でもなんとなくゾワゾワしたのを覚えております(笑)

でね、例えば兵庫県なら神戸国際の73kg以下級の選手が日本一になってるんですよね。
女子は夙川学院の52kg以下級の選手が日本一になってるんですよね。

剣道なら育英高校が強いんですよね。

みんな頑張ってるんですよ、野球選手以外も。

いや、野球のように県予選からテレビ放送されるわけでもなく、全国大会ですら録画したものを決勝あたりだけ深夜に放送するくらいの扱いの他競技の選手は「ナニクソ!」と思ってやってるんですよね。

高校に入って、最初は練習についていけずに泣いたり吐いたりしながら頑張り、3年生になって最後の大会に死に物狂いで頑張る。
高校生活の2年半、その競技に賭け、他の同級生が寝ている時、遊んでいる時、彼女とイチャついている時に歯を食いしばって頑張っているんです。

もちろん、他の同級生が塾に行って勉強したり、家庭教師を付けてもらって勉強したりしてる時にも。

 

ということで、このニュースをシェアします。

「文武両道あり得ない」下関国際・坂原監督が野球論語る

これ、Facebookでもかなりシェアされていて、賛成意見、反対意見ともにたくさん見られました。
まあ元々荒れに荒れていた学校でのことなので、例えば小学生の頃から野球のエリートコースに乗っかってた選手なんかには合わないかもしれません。

文武両道、果たして幻想なのかどうなのか?

 

非常に難しい問題だと思います。
世間的には野球で例えるのがわかりやすいので野球で例えてみましょう。

この文武両道の定義はいったい何か?というところが問題です。

例えば、普通の公立高校で3年間野球部に所属してその野球部ではエースでキャプテン、ピッチャーで4番だったとします。
しかも勉強の成績も常に学年で10番以内。でも、野球部の競技レベルは都道府県予選で1回戦勝てるか勝てないか程度。
そんな中で勉強も頑張り、野球もその環境の中では頑張る。

それを文武両道というのか、それとも、

勉強は東大や京大の医学部入れるほどのレベルで、なおかつ甲子園優勝する学校のエースで4番キャプテンをしている。

というのを文武両道というのかで意見も変わってくると思います。

正直、前者なら文武両道なんてカンタンですよ。
ちょっとだけ周りの人よりどちらも頑張ればいいわけですから。

でも両方エグいレベルに、となるとなかなかできませんね。
荒れに荒れて、万引きやタバコなどいわゆるヤンキーみたいな子らに、マナーとルールを叩き込んで甲子園出場させるとなると、そりゃ勉強しているヒマはないのもわかります。

では実際、国内で競技レベルが高い柔道において、東大柔道部にオリンピック代表候補の選手は存在するでしょうか?

現役を引退してから司法試験に合格とか、医師免許を取りましたってのは聞きますけど、現役一流選手、しかもその競技でトップクラスでありながら何かの学問でノーベル賞を取るとかってできないですよ。

研究の時間と練習の時間、どう確保するんですかね?

そういう点では、すでに時間的に先述した後者を「文武両道」と定義するなら、不可能なんです。
これ、国内では競技レベルがまだまだ低いという競技ならいけるかもしれませんが、それだと結局オリンピックに出場はできてもメダルは獲れないでしょうからやっぱり論理として成立しません。

賛成意見の人も反対意見の人も、結局は自分の経験からくる価値観で賛成反対を言ってるわけで、私自身は私の経験上、一流を目指すなら一つに絞らないといけないなと思います。

ただ、勉強ができれば絶対に選択肢は広がります。
まず、進路を選びやすい。

例えば高校柔道なら、全国トップクラスの選手なら大学は引く手あまたでしょう。
しかし、そうでない場合は「拾って」もらわないといけない。

全国トップになれないのなら、勉強しておいたほうが大学を選択できます。
柔道強い大学に勉強で入るのもよし、自分の成績に応じて大学を選ぶもよし。

ただ、選択できる、そして勉強できるということはある程度は賢いということですのでそれが弱みになることもあるわけです。

東大の合格率を検索してみると、2015年は34.2%だそうです。

高校柔道、少し古いデータで競技人口的に2万人くらいだとか。
分母をそれにしてみて、日本一になる確率はなんと0.0005%。

1万人だとしても、0.001%ですから、東大に入るよりよっぽど難しいわけですね。
ちなみに、競技人口が1万人で、上位4人に入る確率としても0.004%です。
1%にも満たないんですよね。
これ、あえて階級とか入れてませんけど、階級といっても7階級。
男女で14階級ですから、分母を1万人にしても各階級で上位4人に入る確率は0.056%なわけです。
どう頑張って甘く見積もっても1%未満なんですよね。

それに、高校で日本一になったからと言って大学で日本一になれるかどうかなんてわかりません。
大学で日本一になったからと言って、オリンピックに出られるかどうかはわかりません。
オリンピックに出られたからと言って、金メダルを獲れるかどうかはわかりません。

いやもう数字だけ見たら、ほぼ不可能と言えるほどの確率なわけです。

 

賢い子ならチャレンジしませんよ。
高校柔道人口が2万人だとして、その高校柔道で日本一になるよりも、東大に合格するほうが約70倍もカンタンなわけです。

 

親御さんもそりゃ怪我のリスクもあって、なおかつほとんど達成不可能そうなものにかわいい我が子がチャレンジして結局泣きを見るなら、勉強して東大行ったほうが就職などの今後の人生のことを考えると良いと考えるのが普通じゃないでしょうか。

 

自分自身が柔道に携わっている時、

「大学どこ行くの?」
「〇〇大学です」
「結構勉強できるねんな〜」

という会話を何度もしました。

結構強い選手で、関東の強い大学とかで頑張ったらもっと伸びると思う子が、勉強はそこそこだけど柔道はそれほど強くない大学に行くのを何度も見て内心ガッカリしていました。

クレバーだな、と思います。

そりゃそうです。
中学生レベルの数学ができれば、先述したような確率の計算はできてしまいます。
下手に強い大学に入って、結局レギュラーにもなれず、日の目も見ずに終わるなら、就職的にもそこそこ強くて偏差値もそこそこの大学に入るほうが人生のリスクヘッジになると思うのが普通です。

つまり

一流を目指すスポーツ選手が下手に勉強できてしまうと、退路を作ってしまうこともある

ということなんです。

退路を断つことでその道を追求する覚悟を持つことができるのも確かです。

私も19歳からこの業界に入り、現在もう41歳。
正直、今から新しい仕事はできません。
治療自体は好きですが、治療以外何もできないという退路のなさに不安を感じる時もあります。

しかし、それと同時に、だからこそ治療を追求していかなくてはいけないという覚悟もすでにできています。
捨てることで得るものもたくさんある、ということですね。
私も一時期はガチで柔道をやっていた人間。
私がなぜあまり柔道が強くならなかったのかというと、その時は退路があったからだと思います。(意外に成績よかったんです 笑)

アントニオ猪木ではないですが、時には

バカになる

ことも必要なんだと思います。

以上。

 

ちなみにエベレストの登頂率は50%を超えているらしいですし、40数%は登頂に失敗するものの死亡率は1%らしいですので、東大を受験して合格するよりも高い確率で登頂できて、死ぬ確率は柔道で日本一になるよりちょっと高い程度なので、下手に東大を目指すよりもエベレスト登頂を目指すほうがいいかもしれませんね。

 - いろいろ, 柔道 , , , , , , , , , , , , , , , , ,