OYAKUSHOSIGOTO、そう、お・や・く・しょ・し・ご・と。
大辞林第三版の解説では
「形式主義に流れ,不親切で非能率的な役所の仕事振りを非難していう語。」
と書かれています。
まあどこのお役所も、お役所だけにまさにお役所仕事的対応なのは仕方ない事だとは思います。
以前は西宮市役所もひどかった。
もちろん、中にはちゃんと対応してくれる人もいます。
しかし、例えば私が開業した当時、約9年前西宮の市役所もひどいものでした。
用事があるから役所にいくわけですよね。
カウンターから「すみません」と呼びかける。
奥にいるおっさんは新聞を堂々と読んでいて、こちらをチラッと見ても何もせず。
もう一度「すみません」と呼びかける。
そのおっさんは無視。
しかし、そのおっさんしかいないわけです。
他の人はみんな市民に対して対応してるので。
三度目、キレ気味で「す・み・ま・せ・ん!!」
そのおっさん、ようやく重たい腰を上げますが、とんでなくめんどくさそうな顔でこちらにやってきます。
ま、9年前といえば私もまだ20代です。
そりゃ放火したりはしませんがカウンター位は蹴ります。
で、キレた瞬間から態度はがらりと変わり丁寧になります。
ちなみにこのエピソード、1回2回ではありません。
用事があって役所に行く度にそうでした。
もう大辞林に書いてあるような解釈以下のお話になってきますが。
誤解のないように書いておきますが、毎回別の人に同じような対応をされているうちに気がついたことがありました。
それは・・・・
あえてどんな世代かはもうしませんが、ある一定以上の世代の人の対応がみなそんな対応で、それ以下の年代の方はいたって常識的な対応です。
最近は市役所に行っても、前ほど不快な思いをすることはなくなっています。
しかしつい先日、とんでなく不快な思いをさせられ、また「あ〜、この世代のお役人だ」と痛感させられたことがありました。
それは・・・・
土曜日にうちの治療所で数名で勉強会をする予定だったのですが、あれよあれよと人が来ることになってしまい、どうにもうちの狭い治療所では芋の子を洗うような状態になりそうになったので、勤労会館の会議室を借りようと思いました。
で、ネットで空き状況を見たら土曜日の昼から空いている会議室がある。
これは!!
と思い、まず電話。
出ない・・・・
ま、土曜日だし仕方ないなと思い、ちょっと予約が空いてる間に直接勤労会館まで行ってきました。
受付のようなところに、明らかにそういう世代のおっさんがいたのですが、私も最近は役所も変わったので全く警戒せずに
「あ、すみません、今日って会議室取れ・・・
「取れません!!」
きました。
かなり食い気味での返答。
最初びっくりして思わずそのおっさんの顔を見ていると、
「今日は休みですからね!!取れるわけないでしょう。」
私の思考は止まっていたのですが動き出します。
(うわ〜、むっちゃむかつく。キレよかな〜、でも治療所と目と鼻の先やしな〜、白衣着てるしな〜)
その間のおっさんの顔は明らかに
(お前アホか?休みの日に部屋とりたいだと?ちゃんと前もって連絡せんかい)って顔してます。
とりあえずその間、そのおっさんを睨めつけることだけは忘れませんでした。
するとおっさんも雰囲気を察してか
「部屋を使いたかったら事前に取らないと。今日は休みだから部屋は取れない。ちゃんと事前に予約してくれ」
私は(あ、このおっさん火に油どころかガソリン注ぎよった)と思いましたが、そう思ったところでなぜか冷静になれました。
とりあえず無言で帰宅。我ながらよく我慢できたと思います。
休みの日に予約できないのはルールです。
そこを曲げて使わせろなんて思いません。
もしこれが常識的な対応ならこうなるでしょう。
「あ〜、すみません。休みの日は取れないんですよ。コンピューターを動かせないので処理もできないんです。」
こう言われると、「あ、そうですか。無理言ってすみません」という流れになるんですよね。
文章ではおよそ伝えきれないほどの高慢さを出しまくったおっさん。
私が役所で嫌な思いをしてきた奴らとダブりました。
宝塚市役所の事件が有名ですが、ニュースを見ているとその手のトラブルがたくさんあります。
もちろん納税しないとか、そういう市民側が悪い場合もあります。
しかし、暴力や放火はよくないですが、なぜそこまで発展してしまうのか?
それにはやはり「お役所仕事」的な対応に原因があると思います。
私にしても、もし私の余命が残り3日ならあの勤労会館のおっさんは間違いなく地面に叩きつけてから関節技に移行してたでしょう。
アホなおっさんのために人生を棒にふりたくないからおさまっただけです。
納税にしてもそうです。
納税は国民の義務といいますが、では権利はどうなっているのか?
消費税がとっても高いヨーロッパと比較して、消費税の安い日本なのに、いわゆる「痛税感」というのは日本の方が高いそうです。
税金を道路などに注ぎ込み、国民に対するサービスに使っていなかった結果でしょう。
そうなると、我々にとって税金は「お前らの人件費になるんだろう、頭くらいさげて受け取れよ。こっちは汗水たらしてお金稼いでんねんぞ」となりますし、税金なんて払いたくないけど払わなしゃーないというものでしかなくなります。
ま、それを今更サービスしたるから消費税増税するぞってのもおかしな話だとも思うのですが。
長くなってしまいましたが、市役所放火のような事件、もちろん良い大人が火をつけたり、暴力をふるったり、脅迫したりするのはダメですが、そうなってしまった原因には「お役所仕事」があるのは確かです。
そして、今の世代の役所の人がどうであれ、ある一定以上の世代の人がそういう悪しき習慣を築き、守ってきたのも事実です。
これは教師にも当てはまることだと思います。
西宮も含め、そういうのちょっと変えていかないといけない時代なんじゃないでしょうか?
なんとなくふとそう思ってブログに書いてみました。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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