マッサージで肩こりが改善しない理由 – 西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

マッサージで肩こりが改善しない理由

こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。

肩こりでお悩みの方が当院に受診される場合のほとんどが、

「自分でマッサージしてもよくならないんです」
「家族にマッサージしてもらうんですがよくならなくて」

という、ご自分でなんとかしようと試みた場合や、

「肩こりがひどいから、週1回マッサージに通ってたけど、いつまでも肩こりはよくならないんです」

という、専門家にお願いしたけれどダメだったという場合の2つのパターンにわかれることが多いです。

また、マッサージされると気持ち良いということが多いので、元々苦手という方以外は

「肩がこってるからマッサージしてもらおう」

となるのは当然のことだと思います。
しかし、とても残念なことなのですがマッサージで肩こりが改善することはほとんどないというのが実情。

とても心苦しくはあるのですが、今回はそのあたりについて書かせていただきたいと思います。

そもそもマッサージってなに?

厳密には「マッサージ」とはヨーロッパ発祥のもので、主に血やリンパの流れをよくすることを目的にされるもので、フランス語では「マサージュ」と、なんだか美味しそうな名前です。

実は、筋肉をやわらかくするような目的ではないということになります。

日本では昔から「あんま」というものがありました。
現在日本では、「あんまマッサージ指圧師」という国家資格を持っていない限り、マッサージ的なことをしてはいけないと法律で決められています。

ただ日本では、まだ「こういう技術があんま指圧マッサージ」と法律で明確に定められていないのが実情です。
しかしながら、無資格者マッサージ施術を摘発するにあたり、厚生労働省はマッサージの定義を「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」と回答してはいます。

このように、本来の言葉の意味でとらえるのであれば、マッサージというのは身体の循環をよくするために行うものと言えます。(あくまで発祥の地のヨーロッパでは)

 

肩こりがマッサージで改善されない理由

①無資格マッサージが増えているから

先述したように、本来マッサージというのは「あんまマッサージ指圧師」という国家資格を持っていない限り仕事として行ってはいけません。

しかし現状、多くの「マッサージ屋」と言われる店舗が無資格です。
自社で研修はあるものの、短期間で身体の構造も知らないアルバイトがマッサージをするというのが現状です。また、法律的には「マッサージ」というとひっかかるため「ほぐし」「リラクゼーション」などと名前を変えてマッサージ行為をしているのが現状です。

学生のアルバイトが、身体の構造を知らずに人の身体に何かするのは本当に危険です。
もちろん、国家資格を持っていたら必ず大丈夫というわけでもありませんが、それでも国家試験合格レベルの知識を持っているというのは間違いありません。
詳細は後述させていただきますが、無資格マッサージは単に肩こりが改善しないというだけでなく、逆に肩こりを悪化させてしまう恐れもあるのです。

 

②マッサージが原因で肩こりになる場合も・・・

さて、いきなりですがスーパーで売っている鳥のササミを想像してみてください。
違う生き物ですが、あれも筋肉です。

それを親指で強く押していくとどうなるでしょうか?

そう、潰れてしまいます。
これは人間でも同じで、下手に指で押していくと筋肉が潰れてしまいます。
それがもみ返しというものです。

その危険性を知らずに指でグイグイ押すのです。
特に大きい筋肉ならまだしも、首あたりの細い筋肉を・・・

筋肉というのは、細かい繊維の集まりです。
それが壊されてしまいます。
それを繰り返すとどうなるかというと、その部分がとても硬くなってしまうのです。

実際、当院に肩こりで受診されている患者さまの中でも、長年マッサージを受けて「もみダコ」と言われるしこりが肩にできてしまっている人も多数おられます。

マッサージって、身近な割に繊細な技術が必要なのです。

 

③肩こりの原因が肩や首にあるわけではないから

肩こりでマッサージを受けると、どうしても普通のマッサージ屋だと「肩こりコース」があるとそれをチョイスしてしまいます。そして肩や首、背中をマッサージしてもらうことになります。

しかしながら、肩こりの原因が必ずしも首や肩にあるとは限りません。
原因ではないところをいくらもんでも、そのときは気持ちいいかもしれませんがまたすぐに肩こりが出てきてしまいます。

ちゃんと国家資格をお持ちで、なおかつ勉強を怠らないあんまマッサージ指圧師の先生ならば、そのあたりも熟知していますので、そういう先生がいる治療院であれば安心できます。
しかしながら、「肩こりコース」が存在するマッサージ屋さんではそれは期待できないわけです。

もめばもむほど悪くなる、それが肩こりなのです。

 

④たかが肩こり、されど肩こり

さて理由③まではあくまでも提供する側に問題があるというお話でした。
ここからは、受け手、いわゆる肩こりでお悩みの方々にも原因があるというお話になってしまいます。
肩こりでお悩みの方を責めるような感じになってしまうので心苦しいのですが、決して責めているわけではなく、本当のところを知っていただきたいだけということをご理解いただければ幸いです。

肩こりは、よほどひどくない限りは、自分でマッサージしたり、お風呂にゆっくり入ってみたり、マッサージグッズを使ってみたり・・・と、いわゆるセルフケアを最初に選択される方がほとんどです。

そしてそれで改善されない場合に、次はマッサージを受けるという選択をされます。

肩こりは、軽い症状のうちに原因を改善するとすぐによくなることが多いのですが、多くの場合、原因を改善するアプローチを最初に選択せずに肩こりをひどくすることを選んでしまいがちです。

たかが肩こり、と思われるかもしれませんが、あくまで肩こりは「身体のどこかがおかしいよ」というサインです。
そのサインを無視するだけでなく、そのサインを消してしまうようなことをするのは、本来よくないのです。

 

⑤マッサージは気持ちいい

肩こりのときにマッサージを受けると、ほとんどの場合気持ちいいものです。
こってるところを押してもらったときにツーンと頭や背中に響くような独特の感覚が好きという方も多いです。

中には痛いほど押してもらうのがいい、という方もおられます。

肩こりが改善する、しないよりも、「肩がこったらもんでもらおう、むっちゃ気持ちいいし」となってしまうのもわからないわけではありません。しかし、気持ちいいがゆえに気持ちよさを求めて何度もマッサージを受けてしまい、肩こりが改善しなかったり、悪化してしまうことが多いのです。

下手すると、気持ちよさを楽しみに肩がこっているのを「ためこむ」と表現する方もおられました。
肩こりを我慢して我慢して、長時間もんでもらうのだそうです。

このように、治ることより快楽を求めてしまうところに中毒性もあり、身体は壊されているのにも関わらず繰り返し何度も何度も受けてしまうという怖さがあるのです。

 

肩こりの本当の原因

マッサージでは改善しない肩こり、いったい何が原因なのでしょうか?

とてもカンタンにいってしまうと、肩こりの原因は身体のゆがみによるものです。

ただ、これは誤解しないでいただきたいのですが身体の一部のゆがみを言っているのではありません。
どういうことかというと、骨盤のゆがみだとか、背骨のゆがみだとか、そういうことではなく、あくまでも身体全体のバランスの問題なのです。

特に左右対称を見るとわかりやすいです。

実際の患者さまの写真を見てみましょう。(掲載許可取得済)

少しわかりにくいですが、縦の青い線が足の中心です。
しかし、顔は中心からかなりズレてしまっています。

どこかが原因でこうなっているわけですが、必ずしも骨盤や背骨というわけではありません。
このように全身のバランスが崩れた状態が続くことで、その結果として肩こりという症状が出てくるのです。

例えばこの患者さまの場合は、

1回の整体でこのように変化しました。
まだ全部のゆがみを取り切れてはいませんが、患者さまご自身の体感としても「なんだかわからないけど軽い」と言っておられました。
原因であるゆがみを綺麗に整えることで、首や肩のこりは軽くなるという実例でもあります。

 

自分でできる肩こり解消法

さて、原因がわかれば自分でできる肩こりの解消法もわかってきます。
そこで最後に自分でできる肩こり解消法について書かせていただきたいと思います。

肩こりの原因は、身体のゆがみにあるということでした。
ですので、カンタンに言うと身体のゆがみをなくすことができれば、肩こりも解消されるということになります。

①お風呂にゆっくりつかる
②睡眠をしっかりとる
③運動をする

この3つをセットで行うと、多少の肩こりならすぐに解消できます。

お風呂も、何度のお湯に何分とか細かいことは気にしなくても大丈夫です。
忙しいと、帰宅後にシャワーで済ませるということも多いので、毎日でなくてもいいので週何度かはしっかり身体を温めましょう。

これは、全身をしっかり温めることで緊張している筋肉がゆるみ、ゆがみをリセットすることができます。

睡眠に関しては、睡眠不足そのものがゆがみの原因ですので、毎日寝不足にならないように、できれば24時までに就寝する日を作ってください。
また、寝る寸前までスマホやタブレットを見ていると睡眠の質が下がりますので、できれば寝る前に長いことゲームや動画やSNSを見ることをやめてみましょう。

最後の運動ですが、激しい運動でなくても大丈夫です。
ウォーキングでも構いませんし、何か趣味としてやっているスポーツがあればそれでも問題ありません。
ただ、運動に関しては問題が1つだけあります。

それは、ゆがみすぎてる状態で運動するとどこかが痛くなる可能性があるということです。
多少のゆがみであればリセットできますが、ひどいゆがみの場合はまず身体を整えてから運動したほうがいいでしょう。

 

まとめ

さて、今回は肩こりはマッサージするよりも身体のゆがみを整えるほうが効果的です、というお話でした。

しかし、長年ずっと肩こりだ、という場合は、身体のゆがみもそこそこ強い可能性が高いです。
ですので、まずは治療院の力を借りて身体を整えるほうがいいでしょう。

すでに信頼できる治療家の先生をご存知でしたら、そこに相談してみるのもいいかと思います。

ただし、もしそれが接骨院・整骨院の場合は、健康保険の不正使用に気をつけてください。
接骨院・整骨院は、肩こりを保険適用することはできません。

もちろん、当院にも肩こりでお悩みの方がたくさん受診されております。
皆様お喜びになっておりますので、もし信頼できる治療院がないという場合はぜひ当院にご相談くださいませ。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)