東洋医学的鍼灸が発揮する力

西洋医学的に異常がない状態、たとえば「全身がだるくつらい疲労感が抜けないから病院に行ってみたけど、特に異常はないと言われた」という場合は、東洋医学的鍼灸が多いに力を発揮します。

西洋医学的に異常が見られなくても、東洋医学の基本の診察法である、脈診、舌診、腹診を用いて、全身に“何か症状がある”という身体の状態を診察します。それによって東洋医学的に判断し、今、患者さんの身体がどんな状態なのかを把握し、手や足の経穴(ツボ)に鍼をしていきます。

西洋医学に比べて効果の出方はゆるやかですが、副作用はなくとても安全です。また、体質そのものを変えていきますので、あなたの身体が本来持っている免疫力、自然治癒力も上がり病気等になりにくい身体を作っていくことが可能です。

全身疲労や体調不良には「東洋医学的病名」がつく

どこがどうとかわからないがなんだか調子が悪い、身体が重だるい、胃カメラ等検査をしても異常はないが食後に胃がもたれた感じがするなど、病院で検査を受けたり、薬を処方されてはいるが調子がよくないといった経験のある方や、そういう症状でお悩みの方はたくさんおられると思います。
このような全身症状の場合、西洋医学的に診ると病名がつかない状態であっても、東洋医学的に診ると「東洋医学的な病名」がつく場合がほとんどです。

東洋医学では、体内を気・血・津液(水分)が、全身にまんべんなくバランスよく巡っている状態が健康だと考えられています。それらの巡りが滞る、または過剰に巡ったりすることで病気が起こるとされています。

東洋医学のバランス

あなたの身体の声を聞いてみてください

あなたはこのようなお話に心当たりはありませんか?

あるプロジェクトを任され、残業が続いて毎日帰宅するのが遅い日が続いた。睡眠時間が十分にとれなくて寝不足になり、朝がつらい。
そしてまた一日働いて残業しなければならないので、疲労がたまっていく一方。肩や背中が重い、腰が痛い。

でもまた次の日は職場へ行かなければならない。通勤電車の中でも身体が重くてしんどい。休みたい。でもそんなわけにはいかない。

でもやっぱりつらい…毎日がつらい…

きっかけは人それぞれですが、こんなふうに身体への負担が大きくなると、疲労がたまるのはもちろん、身体のあちこちに不調が発生します。
そしてそれを放っておくと、肩こり、頭痛、背中の痛み、腰痛などを経て不調の波が全身へと広がっていきます。

身体のバランスシーソー

私たちの身体は、シーソーのように良い状態と悪い状態の間を行ったり来たりしています。悪い状態に傾くと、少し良いことをしても悪い方へ悪い方へと傾こうとします。反対に良い状態を保っていると、少し悪くなりかけてもあなたのもつ自然治癒力ですぐに良い方向へと戻ってくれます。先ほどの例のように、仕事がきっかけで体調を崩してしまうことは多々あることでしょう。

もし「このままでは身体もしんどいし、精神的にもきつくなってしまうかも…」と危機感を感じ、生活ループの中に一度でも全身疲労をしっかりと改善する治療を入れていたらどうでしょうか?

身体が良い方へ向かうきっかけを得ることができたでしょうし、睡眠も深くなり朝の目覚めもよくなったかもしれません。悪くなりきった身体と頭で仕事をするより、スッキリとした身体と頭で仕事ができるから効率よく仕事が進められたかもしれません。

身体の不調から精神的不調へ

身体の不調から精神的不調へとつながることは多いどころか、ほとんどの人に思い当たるのではないでしょうか。それだけ、私たちはストレスにさらされて生活を送っているのです。身体の不調から精神的不調へと進行してしまうと、なかなか「身体のシーソー」は良い状態に戻ってきてはくれません。「身体のシーソー」が悪い状態に傾いてしまってからあわてて鍼灸や整体を行っても、良い状態になるには少し時間がかかります。

「ひどい全身疲労、体調不良にこそ鍼灸治療」の理由

「身体の症状がひどい、でも時間がない…」

という方にこそ鍼灸がぴったりなのです。全身疲労、体調不良といった根本的に身体が悪い場合には、たとえば肩こりや腰痛がある場合にはその局所と、それに加えて身体全体への鍼灸治療を行います。局所と全体、両方からアプローチすることで免疫力を上げつつ刺激を与えることができるので、かなり高い治療効果が期待されるのです。

とはいえ、一度ですべての症状が改善されるわけではありませんが…。
それでもかなり効果が高いことは確かな治療です。

「もう身体がガタガタだ…」
「いよいよ限界にきてるかも…」
「この何とも言えない疲労感、どうにかしなければ…」

そんな方にこそ鍼灸がピッタリです。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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