ギックリ腰(急性腰痛)の正しい情報をお伝えします
今までの臨床経験の中で、最も多い症状のひとつがギックリ腰(急性腰痛)です。今このページをご覧のあなたは、もしかしたらついさっきギックリ腰(急性腰痛)になってしまい、あまりの痛さに不安になって色々調べているうちにこのページに辿り着いたり、大切なご家族やご友人がギックリ腰(急性腰痛)になってしまい、その大切なご家族、ご友人のために色々調べているうちにこのページに辿り着いたのかもしれません。
ネットではなかなかギックリ腰の正しい情報も少ないのが事実。そして、知り合いの助言も言ってることがバラバラで当てにならない、ということもあるでしょう。
今回、私だけの個人的な考えだけでなく、腰痛の研究においては日本の20年以上先を行ってると言われている欧米の医師が使用する腰痛診療ガイドラインや最新の研究論文を用い、ギックリ腰(急性腰痛)に対する正しい情報と治療について書かせていただきます。
※欧米では1990年代から作られていた腰痛診療ガイドラインが、日本では2012年にようやく作られました。
しかし、欧米のガイドラインがどこにも利害関係のない機関が作成しているのに対し、日本では製薬会社、整形外科学会など直接利害が一致する団体や会社が多数関わっており、ある程度情報がコントロールされているのが現状です。
そもそもギックリ腰とは?
医学的には、発症(腰が痛くなって)して3ヶ月以内の腰痛をギックリ腰(急性腰痛)と定義します。
ですので、すでに腰が痛くなってしまって3ヶ月以上経過してしまっているという場合は、『慢性腰痛についてのページ』をご覧ください。
- 朝起きて顔を洗おうとしたら腰に激痛が走った
- 床の物を取ろうとかがんだら腰に激痛が走った
- クシャミをしたら腰に激痛が走った
- ズボンを脱ぎ始めたら腰に激痛が走った
という感じで、動き始めに腰を痛めてしまった場合や、
- なんでかわからないけど朝起きてから急に痛くなった
- 朝から違和感や軽い痛みがあったけど、夕方になってどんどん痛くなってきた
「とにもかくにも、ちょっと動かすだけで痛い!」という場合も多いと思います。また、動けるけど急に痛くなって不安、という場合もあるでしょう。
私自身、整骨院での修業時代に何度もギックリ腰になり、それこそ脂汗をかきながら仕事をしていた経験があるので、焦りや不安感はよくわかります。(どのように解決できたかは後述させていただきます)
しかし、ギックリ腰(急性腰痛)は正しい知識を知り、正しい治療をすれば必ず改善するのです。
ですので、ギックリ腰(急性腰痛)で不安を抱えている場合や、大切なご家族、ご友人がギックリ腰(急性腰痛)でお困りの場合は最後までじっくりお読みください。
ギックリ腰は安静にしてはいけない
論より証拠ですので、アメリカ医療政策研究局(AHCPR)が発行した『成人の急性腰痛診療ガイドライン』から引用させていただきます。
■急性腰痛にとっては長期間の安静臥床(安静に寝ている)よりも、痛みの許す範囲内で徐々に日常生活に戻る方が効果的。
■4日以上の安静臥床(寝ている)は筋力低下を招くために急性腰痛の治療として推奨できない。
■運動中に疼痛が増強したからといって運動を中断するよりも、痛みの程度に応じて徐々に運動量を増やすほうがはるかに効果的である。
引用元:http://1.usa.gov/uhlYSO
このようになっております。
その他欧米の論文をたくさん調べましたが、ギックリ腰(急性腰痛)だけでなく慢性腰痛であっても、腰痛の場合に安静にして早く治るという結果の論文は存在しませんでした。
ただし、アメリカの厚生省にあたるアメリカ医療政策研究所が作成した『成人の急性腰痛診療ガイドライン』では、主にお尻から足にかけての強い痛みやしびれがある場合のみ、2~4日間の安静臥床を選択肢として選ぶことができるとされています。(ちなみにこの症状は救急車を呼ぶレベルの痛みで、過去にも2人だけ、私の院に救急車で運ばれてこられた方がいらっしゃいました)
ギックリ腰にレントゲン(X線)検査は必要ない
こちらも論より証拠です。今から紹介させていただくのは、私個人の意見ではなく、欧米での研究結果です。
■腰下肢痛患者に対する早期画像検査(X線・CT・MRI)の有効性に関するRCTを詳細に分析した結果、レッドフラッグのない患者に画像検査を行なっても臨床転帰は改善しないことが判明。医師は腰下肢痛患者の画像検査を控えるべき。
http://1.usa.gov/rpcVg2
■腰痛患者101例を早期X線撮影群と教育的介入群に割り付けたRCTの結果、両群間の重篤疾患・改善率・機能障害・満足度に差は認められなかったことから、患者の不安・不満・機能障害を招かずにX線撮影をやめて医療費の削減は可能。
http://1.usa.gov/qlCXOP
■腰痛患者659名をX線撮影群と非撮影群に割り付けて1年間追跡したランダム化比較試験の結果、両群間の身体機能・疼痛・活動障害の改善率に差は認められなかった。ガイドラインは腰痛患者の腰部X線撮影を避けるよう勧告している。
http://1.usa.gov/rrG6s
「レッドフラッグ」とは?
そのレッドフラッグはギックリ腰(急性腰痛)だけでなく、慢性腰痛や坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、筋筋膜性腰痛など全ての腰痛の中のたったの5%で、私自身も20年以上臨床現場にいますが、2例しか遭遇したことがありませんでした。15万人以上の患者さんを治療しての2例です。
もし本当にレッドフラッグなら「これはヤバい!病院!」となることがほとんどだということです。
レントゲン(X線)、CTにおける被ばくのリスク
また、レントゲン(X線)とCTは被ばくのリスクもあります。実際、『成人の急性腰痛診療ガイドライン』でも次のように書かれています。
それだけではありません。実は腰のレントゲン(X線)撮影は、放射線被曝のリスクも胸部のレントゲン(X線)検査よりも高いのです。
その証拠がこれら↓です。
■腰のX線撮影による放射線被曝量は、胸の写真に換算すると150回分に相当し、4方向から撮影した場合、卵巣への被曝量は6年~98年間毎日、胸の写真を撮った被曝量に匹敵する。
http://1.usa.gov/ify8x6
http://1.usa.gov/kjcHDP
腰痛の度にレントゲン検査をしていたら、本当に命に関わります。ちなみに日本のCT保有台数は世界一でアメリカの7倍に達しています。
また、先進国の医療業界が驚愕したにも関わらず、日本では一切騒がれなかった論文がこれです↓
■日本の原爆被爆者データベースから先進15ヶ国の画像検査による放射線被曝量と発がんリスクを推計した結果、画像検査回数も発がんリスクも日本が世界一であることが判明。全がん患者の4.4%(約1万人)が画像検査に起因している可能性あり。
http://1.usa.gov/blSDtG
でも、レントゲン検査でもし何か異常があったら…
そう不安に思われる気持ちももちろんわかります。こちらも論より証拠です。
■腰椎の変形が腰痛の原因でないことは半世紀以上も前から証明されてきた。最も古い対照試験は1953年に実施された腰痛患者100名と健常者100名の腰部X線写真を比較したもので、両群間の変形性脊椎症の検出率に差はなかった。
http://1.usa.gov/lCMbXb
■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した研究によると、両群間に変形性脊椎症、骨粗鬆症、椎体圧迫骨折などの異常検出率に差は認められなかった。
http://1.usa.gov/jb0ly3
■腰痛患者100名と健常者100名を対象に腰部X線写真を比較した研究では、両群間の腰仙移行椎、脊椎辷り症、潜在性二分脊椎、変形性脊椎症の検出率に差は認められなかった。
http://1.usa.gov/lCMbXb
■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない。
http://1.usa.gov/jb0ly3
■18~50歳までの腰痛患者807名と健常者936名を対象に、腰部X線撮影で脊椎分離症の検出率を比較した結果、腰痛患者群は9.2%、健常者群は9.7%だった。
http://1.usa.gov/j2Jw5a
■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、腰痛患者の30%に脊柱側彎症が、1%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られ、健常者の45.5%に脊柱側彎症が、2.5%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られた。
http://1.usa.gov/jb0ly3
本当はまだまだありますが、多すぎて紹介しきれません。ここで紹介した内容のほとんどが、腰痛の人と腰痛でない人のレントゲン結果を比較していますが、「両者にほぼ同じ割合で変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)やすべり症、分離症、側わん症、骨粗しょう症、圧迫骨折などの結果が出ている」とあります。
そう、つまりギックリ腰(急性腰痛)に限らず、ほとんどの腰痛はレントゲン(X線)検査と異常とは何ら関係がないのです。無駄に被ばくしなくてもいいわけです。
ギックリ腰の間違った治療法
次に、ギックリ腰(急性腰痛)の間違った治療法を、科学的根拠をもとに紹介していきます。
牽引治療
■坐骨神経痛患者を対象とした牽引群とシャムトリートメント(擬似牽引)群に割り付けた二重盲検ランダム化比較試験によると、両群の間に疼痛や理学所見の差は認められなかった。腰痛や坐骨神経痛に対して牽引が有効だという証拠はない。
引用元:http://1.usa.gov/qWLMLj
■頚部痛と腰痛に対する牽引に関する7件のRCT(ランダム化比較試験)をレビュー(批判的に吟味)した結果、どの研究からも牽引の有効性は認められなかった。腰痛や坐骨神経痛に牽引が有効だという証拠は今のところ存在しない。
引用元:http://1.usa.gov/qeOuDX
なんと、腰痛や足の痛みやしびれだけでなく、首の痛みに対しても牽引治療は効果がないと証明されてしまっています。欧米では研究結果に基づき牽引治療はしませんが、日本の整形外科では今でも牽引治療を行っております。
これは「患者さんのため」ではなく保険制度の中で腰椎椎間板ヘルニアの治療の場合は牽引治療が点数になる(=収入になる)からではないでしょうか?
コルセット
■腰部コルセットやサポートベルトの装着で腰痛を予防できないのは明白だが、これまで考えられていたように長期間の装着によって腹筋力や背筋力の低下を招く危険はない。腰部コルセットやサポートベルトはリスクもベネフィットもない。
引用元:http://t.co/gexF0X8
鎮痛剤・腰痛体操・安静指導
■腰痛と頚部痛患者256名を対象に、医師の標準的治療群、脊椎療法群、理学療法群、シャム群に割り付けて1年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)では、標準的治療群とシャム群が最も成績が悪く、脊椎療法群は理学療法群よりわずかに優れていた。
引用元:http://1.usa.gov/kfFvV6
医師の標準的治療が鎮痛剤の処方、腰痛体操、安静指導です。
- シャム群とは?
シャム群とは「プラシーボ手術」とも言い、「治療行為をせずに見せかけの治療を行うこと」を言います。つまりは、なんと標準的治療群は、治療したとウソをついて何もしないグループと同じくらい成績が悪いという結果だということです。
骨盤矯正
■発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた研究により、どのような臨床的意義においても、骨盤の非対称性(歪み)と腰痛とは関連していないことが証明されている。
引用元:http://1.usa.gov/kIBHZm
この論文では「腰痛になってから1年以内」という条件付きですが、海外のどの論文を読み漁っても、骨盤の非対称性(いわゆる「歪み」)と痛みの関係を結びつけるものは一つも存在しませんでした。ですので、ギックリ腰(急性腰痛)に対して骨盤矯正をしても、一切何も変わらないというのが唯一の事実なのです。(詳しくは「骨盤矯正のウソと真実」のページをご覧いただければと思います)
ギックリ腰の本当の原因
高いところから転落したとか、歩いていて車にかなりのスピードで轢かれてしまったという特殊な状況以外で、急に腰が痛くなった場合の原因は、ほぼわからないのです。
レントゲンを含む何らかの検査をしても原因が特定できないため、日本では「非特異性腰痛」などと呼びます。しかし、実際に痛いわけですから、痛くなった原因はどこかにあります。身長も体重も性別も年齢も、そして痛くなった動きや環境、そもそも痛くなる場所もバラバラなギックリ腰(急性腰痛)は、いったい何が原因で起こるのでしょうか?それを臨床20年、15万人の患者さんを診てきた私の経験から書かせていただきます。
ギックリ腰になる原因は、身体の「動きの協調性」が悪くなったから
「動きの協調性ってなに?」そう思われたことと思います。少し目をつぶって想像してみてください。
例えば、ロープに重たいものがつなげられていてそれを引っ張るとき。例えば、手で重たい扉を押すとき。どちらもまずは足を踏ん張って、下半身を安定させてから、腰、背中、肩、腕という形で動いていきます。
人は本来、体幹(身体の中心)に近い部分から動くことで、大きな筋肉を効率良く使うことができます。
しかし、その逆に身体の末端のほうから動かしていくと、体幹(身体の中心)に異常に負担をかけることになるのです。ですのでギックリ腰(急性腰痛)の場合、「顔を洗う時に痛めた」「イスに座っていて床に落ちたものを拾おうとした」「ズボンを脱ぎ始めた」とか「クシャミをして」という、顔や首、手が先に動いてしまったような状況の時に起こりやすいのです。
また、上記のように痛めた動作がはっきりしていない場合も同様です。記憶に残っていないだけで、そのような動作をして痛めてしまっているのです。
では、この動きの時にどこを痛めてしまうのか?
これも様々です。筋肉の場合もあれば、関節の場合もあります。
しかし実は、ギックリ腰(急性腰痛)を治療するに当たっては、そのあたりはあまり重要ではないのです。
私の院で行うギックリ腰(急性腰痛)の治療
私の院での腰椎椎間板ヘルニアの治療は、科学的根拠に基づいた治療と、日本古来から伝わる手技を組み合わせた治療を行っております。
①問診
痛めた動作や、生活環境などを詳しくお聞きします。また、痛みが出ている場所もしっかりお伺いします。というのも、ギックリ腰(急性腰痛)の場合は身体を動かす時に痛みが出るため、あまり検査ができません。それを補うために問診を重視しております。
②検査
③ハイチャージ療法
医療先進国ドイツでは総合病院にも設置されている微弱電流機器ハイチャージ。ゴムでできたパッドを数カ所に当てて微弱電流を流します。
ドイツ、アメリカでは、痛みやシビレに対してハイチャージを用いて症状が改善したという臨床論文がたくさん発表されております。日本全国で約200台が設置されておりますが、使用には経験が必要で、兵庫県の臨床現場で稼働しているのは私の院を含め5院程度だとメーカーの方も言われていました。
このハイチャージを、ギックリ腰(急性腰痛)に効果が出るように特化した方法で使います。(詳しくは「ハイチャージ療法」のページをご覧ください。)
④トリガーポイント鍼治療
ギックリ腰(急性腰痛)によって痛みが出た場所とそれに関連した場所の筋肉はかたくなります。海外だけでなく日本でもすでに効果が実証されているトリガーポイント鍼治療を行い、かたくなった筋肉をやわらかくして、弱い刺激で整体治療の効果が出る状態にしていきます。
鍼治療が苦手という方でも痛みはありませんのでご安心ください。(詳しくは「鍼灸治療」のページをご覧ください。)
⑤整体治療
症状の本当の原因である身体全体のバランスを崩れを、手や足などを使った不思議でソフトな整体で元に戻していきます。「え?戻ってる!」と治療を受けた患者さん皆様が驚かれるほど不思議でソフトな整体ですので安心して受けていただければと思います。
また、「治療はベッドで寝て行うもの」というイメージがありますが、ギックリ腰(急性腰痛)に限っては座って行ったり、立って行うことのほうが多いです。(詳しくは「整体治療について」のページをご覧ください。)
ギックリ腰患者さんの喜びの声
平成17年に開業してから、ギックリ腰(急性腰痛)でお悩みだった患者さんから喜びの声をしただいておりますのでご覧ください。
1日5名様までしかお受けできません
ギックリ腰(急性腰痛)になったら、あまりの痛みに不安ですぐに病院や治療院に駆け込みたくなることは長年臨床現場にいますので、私もよくわかっています。しかし、私の院では、しっかり問診と検査をし、あなたの痛みの本当の原因を見極めていくため、初診時には治療の時間以外の時間がかなり必要となってきます。すでにたくさんの患者さんのご予約が入っている都合上、1日に診ることができる初診の数は5名までが限界となっております。
なお、「整骨院=保険が効く」と認識されている方もおられますが、接骨院、整骨院で保険が効くのは捻挫、打撲、肉離れ、脱臼・骨折の応急処置、リハビリのみとなりますので、ギックリ腰(急性腰痛)は保険適用ではございません。また最低限の治療しかできない、制限のかかる保険治療は「常に患者さんにとって最良、最高の技術を提供する」という考えとは合致しないため、私の院では健康保険を一切扱っておりません。
治療費
- 初回
- 14,800円
- 2回目以降
- 一律9,800円
- 再診料
- 14,800円(前回から2ヶ月以上経過した場合)
*価格はすべて税込みです
ギックリ腰はとにかく早期治療がベスト
痛めてからなるべく早く治療するほうが絶対に良いですのでお急ぎください
ギックリ腰(急性腰痛)の場合は、よほどの激痛で全く動けない場合以外は、痛いのを我慢してでも動いて院まで来ていただいたほうがそれだけ早く回復します。逆に放置してしまって慢性腰痛になってしまうリスクもあります。
明日以降のご予約はネットからもお取りいただけますし、受付時間中(平日11:00〜21:00、土曜・祝日9:00〜13:00、木・日休診)でしたらお電話でご予約も可能です。
もしギックリ腰(急性腰痛)になってしまったら、すぐに正しい治療を行えば早期に改善する可能性が高いので、今すぐご予約をお取り下さい。
告白します!
私もギックリ腰(急性腰痛)は何回も経験があるんです
初めてギックリ腰(急性腰痛)になったのは高校生の頃。柔道の稽古中、先輩に技をかけたところに見事に合わされて先輩が私の腰に膝蹴りを入れてきて動けなくなりました。本当に激痛で、自転車通学だったのですが、ちょっとした段差も痛くて、いつもなら30分以内で帰ることができるのに1時間近くかかったのを覚えております。
それからずっと腰痛で、高校2年生の頃に「腰椎椎間板ヘルニア」と診断されますが、柔道の稽古は休めない、そんな時代でしたので痛いながらも続けていました。
次にギックリ腰になったのは、19歳の頃。そう、私がこの整骨院業界に入って修業を始めてすぐの頃です。
見習いでまだ何もできないので、受付時間中ずっと立っているだけ。ある日、朝の掃除が終わり、トイレに行ってズボンを下ろそうとベルトに手をかけ、ベルトをひっぱろうとした瞬間腰に激痛が走り、膝から崩れ落ちそうになりました。
トイレ内なので倒れるわけにもいきませんし、漏らすわけにもいきません(笑)脂汗をかきながらズボンを戻し、ベルトをしめ、兄弟子に相談しました。
「ふーん、まあ頑張れよ」
たった一言で終わり。治療なんてしてくれませんでした。絶対に休めない環境でしたので、痛みを我慢しながらすごしました。この時期から数年間、1週間に何度もギックリ腰(急性腰痛)になっていました。
私自身がギックリ腰(急性腰痛)で悩んでいたので、ギックリ腰(急性腰痛)に関しては学生時代から色々調べました。
動きの協調性のことがわかってから、まず自分自身がギックリ腰(急性腰痛)にならなくなりました。そしてそれを手で誘導する技術を覚えることで、患者さんの痛みも比較的早く取ることができるようになったのです。
初めてギックリ腰(急性腰痛)になった方にも、もう何度もギックリ腰(急性腰痛)になっている方にも対応できる技術がありますので、安心して受診してください。
(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)