頭痛でお悩みの方へ

院長 松村正隆
初めまして、西宮市のまつむら鍼灸整骨院、院長の松村です。こちらのページにたどりついたあなたは、もしかすると、

  • 頭の左右どちらかがズキズキ痛む
  • 頭だけでなく、目の奥まで痛む
  • しめつけられるような痛みがずっと続く
  • 頭痛持ちで、セデスやイブ、ロキソニン等の頭痛薬が手放せない

というようなことでお悩みかもしれません。

頭が痛いと、仕事や家事に集中できないとか、ひどくなると動けなくて何もできないということもあります。このページでは、頭痛の種類と原因、そして治療法まですべて掲載しています。先ほど挙げた症状の他にも、頭痛でお悩みならこのページを読むことでどんな治療をするべきか、病院に行くべきなのか治療院に行くべきなのかがおわかりいただけます。頭痛でお困りのあなたにとって、お役に立てる情報となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

まずは頭痛を分類する

もしかすると、「頭痛 治療」等ですでに色々調べていて、色んなサイトですでに読まれたかもしれませんが、大切なことなので書かせていただきます。国際頭痛分類第2版の大分類(2004年)という分類を参考にしてみましょう。

Ⅰ.一次性頭痛

  1. 片頭痛
  2. 緊張型頭痛
  3. 群発頭痛(ぐんぱつずつう)およびその他の三叉神経(さんさしんけい)・自律神経性頭痛
  4. その他の一次性頭痛
Ⅱ.二次性頭痛

  1. 頭頸部外傷による頭痛(例:外傷後頭蓋内血腫がいしょうごとうがいないけっしゅによる頭痛)
  2. 頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)
  3. 非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍のうしゅよう
  4. 物質またはその離脱による頭痛(例:薬物乱用頭痛)
  5. 感染症による頭痛(例:髄膜炎ずいまくえん
  6. ホメオスターシスの障害による頭痛(例:高血圧)
  7. 頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋の構成組織の障害に起因する頭痛あるいは顔面痛
  8. 精神疾患による頭痛
Ⅲ.頭部神経痛、中枢性・一次性顔面痛およびその他の頭痛

  1. 頭部神経痛および中枢性顔面痛ちゅうすうせいがんめんつう(例:三叉神経痛さんさしんけいつう
  2. その他の頭痛、頭部神経痛、中枢性あるいは原発性顔面痛

「私、頭痛持ちなんです」と言う頭痛のほとんどが一次性頭痛であると言われています。それでは、順番に解説していきたいと思います。

一次性頭痛

1.片頭痛

片頭痛
頭の片側がドクン、ドクンと脈打つように、もしくはズキン、ズキンとうずくように痛むのが片頭痛の痛み方です。片頭痛は20~40代の女性に多くみられます。もちろん男性でも片頭痛で悩んでおられる方はたくさんいます。住民調査では100人中8~9人、30~40歳代の女性に限ると5人に1人が片頭痛持ちとのデータもあります。

20〜40代の女性といえば、学生から就職、結婚、出産、育児があったりと、人生の中で色々なことがある年代です。また男性も同じく学生から就職だけでなく、結婚や育児、仕事では責任あるポジションについたり、転勤などもある年代で、この年代は総じて多忙であるとも言えます。そのため、手っ取り早く市販の鎮痛薬で誤魔化してしまうことも多いです。

しかし、後述する「薬物乱用頭痛」と呼ばれる状態に陥っているケースも増えています。市販薬を1日に所定以上の回数服用する、もしくは1回の量を所定より多く服用するというのはなるべく控えたほうがいいでしょう。

片頭痛は女性にとって、生活の質を大きく損ないかねない病気です。しかし、いつものことと軽く考えて、一時しのぎにされやすい病気といわれています。日常生活に支障がある場合は、我慢しないで病院で治療を受けてきちんと対処しましょう。

片頭痛の典型的な症状

  • 頭の片方がズキズキ脈打つように痛む(両側の場合も有り)
  • 「閃輝暗点(せんきあんてん)」という、頭痛が始まる前に、ギザギザの光、オーロラやモザイクのような模様が20~30分見えて、視界が悪くなるという症状が出ることがある
  • 片頭痛が出ると、前かがみになったり、階段の上り下りといった日常的な動作で頭痛が強くなる
  • 吐き気がする、実際に吐いてしまう
  • 光や音に敏感になる(多くの患者さまが、片頭痛が出ると部屋を暗くして、TVやラジオも消して寝ている状態になることが多い)
  • 頭痛は4時間〜3日間ほど続いて、自然に回復する

片頭痛は、いわゆる一次性頭痛の中でもかなりひどい痛みになります。私自身、いわゆる「片頭痛持ち」でしたが、大学生の頃は柔道の練習を休まなければならなかったり、アルバイトを休まなければならないほどでした。

片頭痛の原因

最近は科学技術が発達したおかげで色々なことがわかってきました。片頭痛が起こるときは、脳の三叉神経という神経から「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質が過剰に出ているということが解明されました。この物質は胃液や胃酸が出るのを抑えたり、摂食を抑えたり、血管を広げたりする役割があります。

何らかの理由で、このCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が過剰に出てしまうことで、頭にある血管が拡がりすぎてしまい、その血管が神経を刺激して片頭痛を引きおこすことがわかっています。

当院での片頭痛治療

片頭痛の鍼治療
当院では、片頭痛の原因に直接アプローチさせていただきます。研究結果ではすでに、鍼がCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の分泌しすぎを抑え、血管が拡がりすぎているのを正常にすることが実験によって明らかになっていますので、片頭痛に対応する場所に鍼治療をさせていただきます。

「ではなぜ、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が過剰に分泌するのか?」を探っていくと、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレス、女性なら月経周期が関与していることもわかっています。実は、身体のゆがみを矯正し、まっすぐな状態にすることで睡眠不足による身体のダメージや、内臓の血行改善、月経周期の正常化が期待できます。

このように当院では、片頭痛が引きおこされる原因と、片頭痛そのものの原因の両方にアプローチさせていただきます。きつい症状の場合、1回で痛みが全て消えることはありませんが、かなり軽減されることが多いです。詳しくお話をお伺いし、あなたのお悩みの片頭痛がしっかり改善されるまでの計画を立てさせていただきますのでご安心ください。

2.緊張型頭痛

緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭痛の中で一番多いタイプです。症状が出るのは主に後頭部あたりの鈍痛で、片頭痛のような症状はありません。

また多くの場合、その症状は比較的軽いものが多いと言われています。例えばデスクワークで何時間も座っていたり、狭い飛行機の座席に長時間座っていたりして、後頭部あたりが重たいように感じるのも、緊張型頭痛のひとつです。

しかしながら、緊張性頭痛が慢性化してくると、その慢性化した緊張型頭痛が引き金となった結果として慢性的な片頭痛となったり、痛み止めを飲み過ぎて薬物乱用性頭痛になったりしてしまう恐れがあります。

緊張性頭痛の症状

  • 頭の両側、もしくは後頭部に締めつけられる(圧迫される)ような痛みがある
  • 痛みの多くは軽度〜中程度で我慢できる痛みが多い
  • 歩いたり、階段の上り降りで頭痛がひどくなることはない

これらのうち2つ以上あてはまり、気分が悪くなって吐気や実際に嘔吐してしまうことがない場合に、緊張型頭痛と診断されます。

緊張型頭痛の分類

緊張型頭痛は、その原因の種類によってタイプがわかれます。日本頭痛協会では、以下のように分類しています。

下向き頭痛
編み物や料理、パソコン作業、読書、美容・理容師の仕事・スマートフォンやタブレットでのゲームなど、下向きで手を動かす環境が原因の緊張型頭痛。
上向き頭痛
内装工事、電気工事など長時間上向きで作業する場合や、背中が丸くなってしまった高齢者等、上向きになっていることが多い環境が原因の緊張型頭痛。
いかり肩頭痛
子供をおんぶ、だっこする、重いカバンやリュックを背負う、長時間の運転や長時間寒いところにいる、精神的ストレスなどが原因の緊張型頭痛。

緊張型頭痛の原因

頭の重さは約5〜6kgと言われており、重さにするとボウリング球ほどになります。上記の分類のようなことが原因により姿勢が崩れたり、精神的ストレスなどによって、約5〜6kgある頭の重さを骨格で支えられなくなり、首や肩、背中の筋肉に負担をかけすぎてしまうのです。

その結果、肩や首の筋肉、そして頭の筋肉が硬くなります。それらの硬くなった筋肉が神経を刺激したり、血行が悪くなったりすることで緊張型頭痛が起こるのです。

人の頭の重さ
姿勢の崩れ

当院での緊張型頭痛の治療

緊張型頭痛の鍼治療
当院では、緊張型頭痛の原因に直接アプローチします。すでに頭痛専門の医師でさえも「緊張型頭痛は姿勢が原因」と言っています。実は長期間姿勢が崩れたままでいると、身体全体にゆがみが出てしまい、それがまた筋肉をかたくして緊張型頭痛を悪くさせてしまうのです。
緊張型頭痛の整体治療
当院では、硬くなった筋肉を鍼によってやわらかくしたあと、整体によって緊張型頭痛の原因となっている身体のゆがみを整えていきます。

二次性頭痛

最初に書かせていただいているように、二次性頭痛とは他に何か原因があって頭痛が起こるものを言います。その中で、当院で対応可能なものだけを書かせていただきます。

1.蓄膿症ちくのう症(副鼻腔炎)による頭痛

蓄膿症(副鼻腔炎)でなぜ頭痛が起こるのかは、実はまだ解明されていません。おそらく、というレベルになりますが、蓄膿症(副鼻腔炎)の場合、鼻の副鼻腔という空洞の中の粘膜の異常が三叉神経という顔や頭の痛みを感じる神経を刺激してしまうことによって頭痛が出るのではないかと言われています。

この場合、蓄膿症(副鼻腔炎)の治療を行うことで頭痛も改善します。

2.薬物乱用頭痛

元々は片頭痛や緊張型頭痛を持っている人が、市販の頭痛薬や病院で処方された鎮痛剤や、トリプタン、エルゴタミン製剤等を月に10日以上(同じ成分の薬の場合は15日以上)飲むことによって元々あった頭痛がひどくなったり、今までの頭痛とはちがう頭痛が起こっているという場合は、薬物乱用頭痛であると言われています。

もしあなたが現在、月の半分以上の期間頭痛でお悩みで、なおかつ1週間に2、3日以上頭痛薬服用しているという環境が3ヶ月以上続いている場合は薬物乱用頭痛の可能性が高いです。

当院での薬物乱用頭痛の治療

正直、薬物乱用頭痛の治療は非常に難しいです。というのも、単に頭痛薬や鎮痛剤を高い頻度で飲むというだけでなく、かなり長期間服用している場合は頭痛薬や鎮痛剤に依存してしまっている場合があるからです。

この場合、最初は「薬を飲めば頭痛がおさまる」だったものが、いつのまにか「薬を飲まなければ頭痛が出る」に変わってしまっていることがあります。頭痛薬や鎮痛剤を服用しすぎが原因で頭痛が起こっていても、頭痛が起これば薬を飲まずにはおられないというマイナスのスパイラルに陥ってしまっているのです。

当院では、まず片頭痛や緊張型頭痛と同じように治療をしながら、薬を飲む量や頻度を減らしていただくようにしています。適切な治療スケジュールでなおかつ指導をしっかり守っていただけますと、期間はそれなりにかかりますが改善していける可能性が高いです。

3.その他の二次性頭痛について

頭頸部外傷による頭痛(例:外傷後頭蓋内血腫による頭痛)、頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)、非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍)については、当院で対応することはできません。

頭を殴られたような強い頭痛や、頭痛だけでなくひどい寝違いのように首が全く動かない、下を向くことができないという症状が出ている場合、一度脳神経外科の受診をお勧めいたします。

また、虫歯が原因で頭痛が起こる場合もあります。
もちろんのことですが、頭痛だけでなく歯が痛い場合や口内炎があるなど、口の中にトラブルを抱えている場合は歯科への受診をお勧め致します。

頭痛でお悩みなら今すぐご予約ください

1日5名様までしかお受けできません

ご予約はお早めに
私の院では、しっかり問診と検査をし、あなたの頭痛の本当の原因を見極めていくため、初診時には治療の時間以外のお話を伺う時間を多く取らせていただいております。そのため、すでにたくさんの患者さんのご予約が入っている都合上、1日に診ることができる初診の数は5名までが限界となっております。

治療費

初回
14,800円
2回目以降
一律9,800円
再診料
14,800円(前回から2ヶ月以上経過した場合)

*価格はすべて税込みです

ご予約はお早めに

先述させていただきましたように、すでにたくさんの方が受診されている都合上、ご希望の日時にご予約をお取りいただけるかどうかわかりません。

明日以降のご予約はネットからもお取りいただけますし、受付時間中(平日11時〜21時、土曜・祝日9時〜13時、木・日休診)でしたらお電話でご予約も可能です。もしあなたがつらい頭痛でお悩みなら、急いでご予約くださいませ。

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告白します

実は、私は小学生の頃から極度の肩こり持ちで、なおかつそれが原因によって定期的に頭痛が出ていました。それに加え、高校時代に柔道で首を痛めてからは、定期的に痛くて練習を休まなければならないほどの頭痛が出ることがありました。

19歳で整骨院で修業を始めてからも、ストレスと過労と柔道(当時現役でしたので)で定期的に頭痛が出ていました。しかし当時は修業ですので休めるはずもなく、しかも治療をしてもらえるはずもなくひたすら我慢していました。(修業中で給料が安かったため、頭痛薬を買えなかったのです)

ただ、修業先の整骨院にはたくさんの頭痛持ちの方が来院され、「楽になりました」「あれから頭が痛くなりません」という声を聞いてきました。

「誰もやってくれないなら自分で」と思い、兄弟子や院長が行っている治療をしっかりと目に焼き付け、解剖学の本や医学書と比較し、自分の身体で試していきました。

最初はなかなか思ったような結果を出すことができずに苦労しましたが、なんとか自分の頭痛を改善することには成功できました。しかし、実際に患者さまに治療をすると、改善したりしなかったりで数年悩みながら治療をしていたことをよく覚えています。

数年でようやく一次性頭痛のほとんどに対応できるようになった頃、ふと気がついたときには私自身も頭痛から解放されていました。

頭痛はとても辛いものです。もちろん、どんな痛みも辛いのですが、首から上の痛みというのは「脳神経」という脳から直接出ている神経が痛みを感じることが多いため、非常に苦痛なのです。

この記事をご覧の皆様も、ぜひ頭痛から解放され、快適な生活を送っていただけましたら幸いです。

松村正隆 署名

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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