【当院は一切マッサージしませんよ、というお話】
院長の松村です。
日々、たくさんの患者さんが来院されます。
ほとんどの方が治療法については私に一任してくださいます。
さて、ちょっと話を変えてみましょう。
例えば生命保険、どう選ぶのが失敗しない確率が上がるでしょうか?
それはファイナンシャルプランナーに相談することだと思うんです。
もしものとき、家族のためにこれくらいは・・・とか、その他のオプションであるとか、さらには家計のことも考えて月々の金額とか・・・などの要望や状況を専門家であるファイナンシャルプランナーにお伝えし、ファイナンシャルプランナー側も専門知識を動員して素人である我々に足りない情報を質問して聞き出して、最適解を提案するということが行われるわけです。
治療も同じです。
本来は、症状を解決するために必要な情報を教えていただき我々専門家が最適解となる治療法を選択するという流れになります。
もちろん、お客さんとファイナンシャルプランナーが対等な関係性であるように、患者さんと我々治療家も対等な関係性です。
ただ、専門家なので一般の人々である患者さんの情報量では正しい選択、判断ができないであろうから、我々がお話をお伺いしながら提案していくという形になるわけです。
ここで問題になるのは、生命保険と違って我々の業界は巷にマッサージ屋であったり、治療の勉強をしない治療院が安易にモミモミしまくったりすることと、マッサージが気持ちいいから治らなくてもそれに依存してしまうということなのです。
私の知る限り、強揉み、強押しでは何も解決しません。
たしかに強揉み、強押しをすると痛みが感じにくくなるので、受けて少しの間はこり感であるとかちょっとした痛みは消えたように思いますが、それは単に鈍くなってるだけ。
だからずっと週1回とか揉み続けなきゃならない状況になります。
鶏のササミを親指で押してみてください。
案外と弱い力で潰れます。
それより強い力で押したり、硬い棒でぐりぐりしたりして、人間に筋肉は大丈夫なの?という話です。
「ずっとマッサージを受けてきても治らない」と当院を受診され、問診時に「当院はマッサージ系のことは一切行いませんが大丈夫ですか?」と確認し、さらに「今まで超絶激辛料理ばかり食べてきたので、当院の治療は薄味和食なので最初は物足りなさを感じますが身体の変化はあるのでご安心ください」とお伝えし、しっかり写真で変化を確認していただいてもなお、揉んでほしそうにする患者さんが一定数おられます。
ですがこれはタバコや酒、麻薬と同じ依存症のようなものですので「今は辛いですが1ヶ月マッサージ断ちすればそれだけでもかなり楽になります」とお伝えします。
そしてその1ヶ月の間に数回身体を整えておくだけで、お悩みの症状はかなり改善することがほとんどです。
あまりこういうことは言いたくないのですが、マッサージ断ちができない方は当院に来院されましてもお互い時間の無駄になると思います。
要するに〝和食の店に激辛料理はない〟ということです。
胃腸の調子を崩してでも、激辛料理を食べ続けたいならそれもまた人生ですので、他人である私がそれを止める権利を持ち合わせておりません。
しかし、もし長年悩んでいる症状を本気で改善したいとお思いなのであれば、激辛料理を断ち、病院食にする必要があると思います。
良薬は口に苦しと言いますが、当院の治療は苦くはありません。
身体を整えたら、感覚が普通に戻ると独特の気持ちよさすら感じることができます。
しかし激辛料理を食べすぎて感覚が麻痺している人は最初それを感じることができません。
ですので当院では「お気軽にご来院」などとは言えません。
マッサージ断ちができる人のみご来院くださいませ。