新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を知ろう
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こんにちは、兵庫県西宮市まつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
緊急事態宣言の期限がようやく来たかと思ったら、まさかの延長。。。。
(当院は社会生活を維持する上で必要な医療施設ということで自粛対象外となっております)
現在、当院に受診されている患者さまは
「いい加減、子供学校行ってほしい」
「旦那がずっと家にいるとイライラする」
「テレワークもさすがに疲れた」
「遊びにいきたい」
という声が出ています。
そんな反面、
「どこでどう感染するかわからないから怖い」
「感染して苦しい思いはしたくない」
という声や、若い患者さまからは
「自分が知らない間に高齢者に感染させるのが怖い」
という声をいただきます。
怖い、という感情、感覚はなぜ出てくるかというと「知らないから」だと思います。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を正しく知ることで、自粛自粛で毎日家で膝を抱えて暮らすこともなくなりますし、正しい対策も見えてきます。
このブログは患者さまもよくお読みいただいているので、今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についてわかっていることをシェアさせていただき、実際の状況を知ることで少しでも恐怖心を無くしていただき、対策を考える材料にしていただければと思います。

日本での状況

有名人の方が感染されたり、お亡くなりになったりして、それが報道されると、すごく危険で感染しやすいウイルスのように思ってしまいます。
しかしながら、テレビであれば視聴率、ネットであれば閲覧数を上げるためにニュースの見出しはどうしても不安や恐怖を煽るものになりがちです。
今後どう変動するかはわかりませんが、現時点(2020年5月6日)でわかっている「事実」だけを元にこの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ってどんなものかを書いていきたいと思います。

感染率

現在までの累計感染者数は約1万4千人です。
日本の人口は約1億2千万人。
約1万4千人÷約1億2千万人×100≒0.01%
すなわち、感染する確率は1万人に1人程度です。

致死率

現在の死亡者数537人。
累計感染者数約1万4千人。
日本の人口は約1億2千万人。
感染してしまった場合の致死率は・・・
537人÷約1万4千人×100≒3.8%
感染したしまった場合は、500人中19人がお亡くなりになります。
ただ、年代によりかなり差があります。
日本で20代以下に死亡者は存在しません。
30代で2人、40代で7名、50代で16名、60代で40名、70代で95名、80代以上で206名となっています。
(年代別死亡者数の合計と、日本国内の死亡者数合計にかなり差がありますが、死亡者数全体の中で確実にコロナで死亡したと確認された人数は今のところ370名ほどとのことである程度合致します。)
次に、日本に住んでる健康な人が運悪く新型コロナウイルスに感染し、そしてお亡くなりになってしまう確率を計算してみましょう。
単純計算で・・・

537人÷約1億2千万人×100≒0.0004%
すなわち、25万人に1人の確率ということになります。
しかしながら、20代以下は致死率0%ですので、これはあくまでも全国全世代平均ということになります。
団塊の世代である70代と団塊Jr世代である40代は人口が多いという共通点がありながら死亡者数に大差があることからも、高齢者のほうが感染すると危険な可能性が高いというのは事実かと思います。

現在の数字で分析すると、

感染率はとても低い。

高齢者以外の致死率は低い。

ということがわかります。

※神戸での血液検査のニュース

神戸の病院で1000人の外来患者に血液検査をしたところ、33名の血液から抗体が検出されたというニュースが出ました。ニュースでは、今わかっている累計感染者数の数百〜1000倍の累計感染者数になるかもということでした。
となると、感染率は数百倍〜1000倍になりますが、致死率は数百分の1〜1000分の1になります。
もしこのデータが裏付けられたなら、インフルエンザよりも弱いということになりそうです。

実は緊急事態宣言以前にピークアウトしていた

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年5月1日)という資料があります。
緊急事態宣言の延長の際に「専門家会議」とニュースで出ていたあれです。
その資料は公開されていて、誰にでも読むことができます。
その資料を抜粋すると・・・

全国における推定感染時刻を踏まえた実効再生産数を見ると、3月25日は2.0(95%信頼区間:2.0、2.1)であったが、その後、新規感染者数は減少傾向に転じ たことにより、4月10日の実効再生産数は0.7(95%信頼区間:0.7、0.7)となり、1を下回った。

となっております。
実効再生産数というのは、一人の感染者が何人に感染させるかの平均値で、以前から1以下であれば収束していくとあちらこちらで言われてる数字です。
これが4月10日の時点せ0.7になっているわけです。
また、東京では、

東京都においては、感染者数が増加しはじめた3月14日における実効再生産数は2.6(95%信頼区間:2.2、3.2)であった。3月25日の東京都知事による外出自粛の呼びかけの前後から、新規感染者数の増加が次第に鈍化し、その後、新規感染者数は減少傾向に転じた。この結果、4月1日時点での直近7日間における東京都の倍加時間は2.3日(95%信頼区間:1.8,3.8)であったが5月1日時点での直近7日間の倍加時間は3.8日(95%信頼区間:2.6, 6.7)となった。また4月10日の実効再生産数は0.5(95%信頼区間:0.4, 0.7)に低下し、1を下回った。4月10日時点のみならず、引き続き、実効再生産数の水準がこのまま維持されるかを注視していく必要がある。

なんと実効再生産数は0.5となっていました。
感染したかどうかがわかるのに2週間は必要なわけですので、4月10日の時点で全国的に0.7という数字になっていたということは、その2週間前、すなわち3月下旬にはすでに感染拡大がゆるやかになっていたわけです。

事実をまとめると・・・

・感染する確率は1万人に1人。
・感染して死ぬ確率は25万人に1人。
・無症状感染者の数が明確になれば、感染率はアップするが致死率は下がる。
・20歳以下の死亡者ゼロ。
・緊急事態宣言前にすでに収束に向かっていた
ということになります。

新型コロナウイルスの特徴

次に今回の新型コロナウイルスについてわかってきたことを書いていきたいと思います。
実は新型コロナウイルスについては、お医者さんや学者さんが色々と発表されているのですが、これがなかなかの論文調、というか論文でして、「そりゃ一般の人たちは読めんよな・・・」ってのが非常に多いんです。
ですので、すでにわかっていることと、論文で見つけた良い情報をこちらでまとめさせていただきます。
もともとコロナウイルスというもの自体はメジャーなウイルスで、新型とはいえコロナウイルスはコロナウイルスですので従来と同じような特徴があります。

・アルコール消毒、界面活性剤で不活性化

よく「不活性化」と書いてありますが、不活性化というのは感染力がなくなるということです。
「なんでこんなわかりにくい表現してんねん」と思われるかもしれません。
専門的な学問を履修しない限り、ウイルスと菌と細菌の違いなんてわかりません。
実はウイルスは生き物か生き物でないかも意見がわかれているのです。
なので、「死ぬ」と表現すると「ウイルスは生き物でない派」の人たちは「間違ってる」と言ってきちゃうのです。
専門家って、めんどくさいですよね・・・
なお、界面活性剤は洗剤や石鹸です。
こちらについては北里大学の研究「医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について」を参考にさせていただいております。
効果があった、なかったのリストはこちら


アルコール、各種洗剤を、指定の用法用量を守って使用することで感染力を無くすことができるということですのでアルコールが入手しにくい時期ですので、安心できますね。

・乾燥で不活性化

もしかしたら驚かれた人もいるかもしれません。
緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)」を参考にすると、ウイルス自体が乾燥することで、感染しなくなるということだそうです。
ですので、
換気をする
換気ができない空間の場合、除湿器を使用する
という方法で、かなり感染を防ぐことができます。
ただ人間の呼吸器は乾燥に弱いため、マスクをすることで湿度を保つことができるため、マスクを着用するこちは効果的です。
また、上記論文にはとても良いことが書いてあります。
粘性の高い液体に包まれたウイルスほど、なかなか乾燥しないため長期間感染力を保つということ。
粘性の高い液体、ということは鼻水や痰(タン)がそうです。
マスクは、感染しないようにするものではなく、感染させない(人にうつさない)ために有効であるのはそういう理由からなのです。

まとめ

さて、では今までの全てをまとめてみましょう。
・感染率は1万人に1人
・感染して亡くなってしまう確率は25万人に1人
・今後無症状感染者数がわかれば感染率は上がるが致死率は下がる
・20歳以下に死者ゼロ
・緊急事態宣言以前にすでに感染者は減少に転じていた
・コロナウイルスはアルコールだけでなく洗剤、石鹸でも感染力がなくなる
・コロナウイルスは乾燥に弱い
という感じです。
もっとまとめると、コロナウイルスは感染しにくく、感染しても高齢者と基礎疾患を持っている人以外は死ににくく、PCR検査数を増やしてもあまり意味がない。そしてコロナは身近な洗剤でやっつけられるし乾かせば退治できる、という感じです。

油断して何も対策しないのはいけませんが、新型コロナウイルスを過度に恐れる必要はありません。
また、現在日本は新型コロナウイルスを根絶させることは目的にしておらず、国民のほとんどに感染させて免疫を作る施策を取っております。ただ、あまり急に全員に感染すると病院が対処できないから、ちょっとずつかかろうねって感じです。
また、先述した神戸の病院の検査のように、もしかしたら我々はすでに感染して抗体を持っている可能性もゼロではありません。
このようなことを色々と考えた場合、僕たちが取るべき対策はSTAY HOMEではなく、
・人と接するときはお互いマスクをする
・多数が部屋に集まる場合は換気と除湿
・お出かけから帰宅後はすぐ手洗い、風呂、シャワー
を基本としていればいいように思います。
事実、お互いマスクをして接した場合、2m以内であっても濃厚接触と認められなかったケースもあります。

※当院はとても安全ですので安心して受診してください

世間が自粛ムードだけでなく、「自粛警察」とか「コロナ脳」という言葉ができるほどなんとなく雰囲気がギスギスしてしまっています。
また、急に環境が変わったことでのストレスなどから肩こりや腰痛、その他の症状が出ておられる方も多いです。
当院は元々、社会生活をする上で必要な医療施設として認められ、自粛要請対象外となっております。
消毒については、開業以来しっかり行っておりますので、安心してご来院くださいませ。
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当院における新型コロナウィルス(COVID-19)感染症対策への取り組み

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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