急性膵炎・慢性膵炎で鍼灸治療をご希望の方へ

こんにちは、兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
過去に膵炎の鍼灸治療をブログで書いたところ、ものすごい閲覧数となりました。
その結果たくさんのお問い合わせやご予約をいただくのですが、色々質問される中で
「ホンマに治す気あるんかいな?」
と思わされることが多いのも事実。
ですので、当院で膵炎の治療を受けられる前にしっかりじっくりお読みいただき、ある程度の決意を持って受診していただければと思い、今回この記事を書かせていただきます。

膵炎(すい炎)治療の過去記事

膵炎は私も経験し、約1年間苦しみました。


そのあたりは

膵臓(すい臓)の治療① 〜序章〜

膵臓(すい臓)の治療② 〜膵炎の原因〜

4月16日(水)本日、臨時休診です


に書かせていただきましたし、LINEブログのほうにも書かせていただいております。
慢性膵炎について
慢性膵炎について2
慢性膵炎について3
慢性膵炎について4

コチラも今回の記事を読まれた後にじっくりお読みください。

膵炎(すい炎)の原因

まず初めに、膵炎の原因について簡単に書かせていただきます。

  • ストレス
  • 多量飲酒
  • 不規則な生活
  • 暴食
  • ドリンク剤の飲み過ぎ

がほとんどです。
ただ、これら1つだけで膵炎になるわけではなく、例えば毎日飲みにいって帰宅が遅く朝仕事に行くから寝不足が続いているとか、その寝不足解消のために毎日ドリンク剤を飲んでいるとか、上記の要因が重なってなおかつ継続していた時に、膵臓が耐え切れなくなって病気になるのが膵炎です。

膵炎(すい炎)の働き

次に膵臓の働きについて簡単に書かせていただきます。

血糖値コントロール

血糖値を下げるインスリンというホルモンを出す。
実は血糖値を上げるグルカゴンというホルモンも出します。
しかし、血糖値を上げるホルモンは他にもありますが血糖値を下げるホルモンはインスリン以外存在しません。

消化

膵液を作り十二指腸に分泌します。膵液は、でんぷん、タンパク質、脂肪全てを消化することができます。
膵炎の原因と膵臓の働きを見れば、膵炎になるのは「膵臓の使いすぎ」であることがおわかりいただけると思います。
例えばひどい捻挫をした場合、骨折をした場合の治療は、患部を固定してケガした関節を使えないようにします。
動かすことでケガが治りにくくなるからです。
これは内臓でも同じです。
胃炎の方は、胃に優しい食事にしなさいと指導されますよね?
胃に優しいとは、要するにあまり胃が働かなくても大丈夫な消化の良い食べ物を食べなさいということです。
酒の飲み過ぎで肝臓を壊したら、禁酒と指導されるもの同じです。
膵炎も同様で、膵炎治療の基本は膵臓をなるべく働かせないようにすることなのです。
膵炎は、膵臓から出る膵液によって膵臓が自己消化されている状態ですので、フォイパンというお薬を使うわけです。
フォイパンの効能は、異常に活性化してタンパク分解酵素の働きを抑えるのですが、これは今以上に消化されないために使うものです。

膵炎(すい炎)を治すためには…?

膵炎を治すためには膵臓を休める必要があり、膵炎になった原因を絶たなければなりません。
これは絶対です。
ということは・・・・・

断酒、断タンパク質は必須になってきます。

Google検索で私のブログに来る検索キーワードの中に
「膵炎 酒辞めないといけないの」
「膵炎 酒を飲みながら治す方法」
というものがありましたが、そんなものは存在しません。
私の場合は、一年間3食お粥とビタミン、ミネラルのサプリメントだけで生活しました。
もちろん、お酒なんて飲みませんでした。
食事に関しても、よくあるパターンが最初のうちは痛みもあるし、早く治したいからお粥を続けるのですが、少し調子がマシになるといらんものを食べちゃう。
で、また調子を崩し、痛みが出て泣きそうになってる。
内臓の治療、特に膵臓の治療は短くても数ヶ月単位になります。
その間は、ただ淡々と決められた食事をしていただく必要があります。
少し辛口に書かせていただきますが、膵炎になったのは誰の責任でもなく自分の責任。
自分自身が不摂生をし続けてきたことが原因なんです。
ということは、その不摂生を改善しないと、いくらフォイパンを飲み続けても、いくら鍼灸治療をしても決して膵炎は良くならないのです。

膵炎(すい炎)を本気で治したい方へ

膵炎を本気で治したいなら、まず断酒、食生活の改善、生活習慣の改善をしてください。
本気の方には、鍼灸治療も活きてくると思います。
私も経験しましたから、その辛さはよくわかります。
だって、今まで当たり前に口にしていたもののほとんどがダメになるんですから。
阪神大震災の時にライフラインが絶たれましたが、ある意味ではそれに近いストレスでもありました。
しかし、そのストレスを乗り切らないと未来はないのです。
私は当時
「ぜ〜〜〜〜〜〜ったい治してやる!」
と思っていました。
治すのは、医者や我々ではなくて身体の持ち主です。
我々はそのお手伝いができるにすぎません。
治す、と強く決意してください。

「仕事のストレスが〜」
「食事は変えたくないし〜」
「痩せたくないし〜」
などという不摂生を改善できない言い訳ばかりする人は、まずそれを治さない限りどんな治療も効果がないでしょう。

私は、本気の方だけ治療したいと思っておりますのでご理解よろしくお願い致します。