こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
腰痛は当院の中でも一番多く受診される症状の1つですが、単に腰が痛いだけでなく、左右どちらかのお尻から足にかけてしびれてとてもツラい、という相談もたくさんあります。
そんな方々の中でも「多分私は椎間板ヘルニアだ」と自己診断してしまっている方々も多いです。
今はネットで調べると色々な情報が出てきますので、「腰椎椎間板ヘルニア」「腰痛 足のしびれ」などで検索した結果、「最悪は手術でしか治らない」「手術しか治せる方法がない」などの情報が出てきてしまい、「私の症状は手術でしか治らないらしいのですがなんとかならないですか?」と半泣きになりながら相談しに来られた方もいらっしゃいました。
その患者さまの場合、実際に診せていただいたところ椎間板ヘルニアではなく、もちろん手術なんてもってのほかでしたので鍼と整体をさせていただき、症状は綺麗さっぱりなくなって安心していただけました。
しかしネットで検索すると、サイトによっては
「椎間板ヘルニアになってしまったら手術しかない!」
と不安を煽っているものも見受けられます。
これは不安を煽っておいてから、自分の病院や治療院に受診させたり、何か購入を促して広告料を稼いだり(アフィリエイト)するためのものですので、信頼度がかなり低い情報になるかと思います。
また、実際に腰椎椎間板ヘルニアであったとしても、手術しなくていいことがほとんどですのでご安心ください。
もし、今腰痛だけでなく、左右どちらかのお尻から足にかけて痛みやしびれがあって「もしかして椎間板ヘルニア?」と不安を感じておられるのであれば、ぜひ今回の記事をお読みになっていただくだけで、その不安は解消されますのでぜひ最後までお読みください。

腰痛で、足までしびれる原因

よく
「神経が圧迫されているから痺れが出る」
と言われる医師や同業の先生が多いですが、間違いです。
神経というものの特性を調べた結果、その神経を圧迫するよりも引き伸ばすほうが、神経は通りが悪くなる、すなわちしびれるということが科学的にわかってきています。
ですので、圧迫を軽減しようとして牽引治療をしても一切効果がないのです。
(腰痛に対して牽引治療が効果がないことは1990年代にすでに科学的に証明されています)
では、なぜ神経が引き伸ばされているのでしょうか?
実は腰痛だけでなくお尻や足にまで痛みやしびれが出ている方の多くは、長時間立っている、座っているという環境か、スポーツ選手で日々同じ動作を繰り返している、という方々がほとんど。
すなわち、それらの中に、症状に関係する神経が引き伸ばされたままになる要因がある、ということになります。
こういう場合、マッサージをすると逆効果になることがほとんどですので、崩れてしまった身体全体のバランスをしっかり整えていかなくてはいけませんので、それなりにしっかりできる治療院をお選びいただくしかありません。
また、実は椎間板ヘルニアであっても、考え方は同じですので、ほぼ同じアプローチで症状はすっきりしていきます。
実は、身体というのは最初に痛みが出てそれを放置することでしびれが出るため、しびれが出ている場合は、自分で対処するよりも早めに治療院へいくほうがいいでしょう。
しびれというのは、最終段階ですので、早期治療が早期回復につながるのです。
参考までに↓

自己診断が危険な理由

もしインターネットで調べただけで「私の症状は椎間板ヘルニアに当てはまるから、多分椎間板ヘルニアだ」と自己診断してしまった場合、次は「椎間板ヘルニア 治療」などで検索してしまいます。
その場合、多くは「手術」「ブロック注射」「安静」というキーワードが出てきます。
手術も注射もいやだし、安静にしておこう、となると症状はさらに悪化します。
なぜなら、慢性的な腰痛のほとんどは安静にしないで動いたほうが早く良くなるというデータがすでに出ているからです。
また、勉強していない治療院にいって「椎間板ヘルニアなんです」と言ってしまうと、その勉強不足の治療家は椎間板ヘルニアと思い込んで治療をしてしまいますので、適切な治療を受けることができなくなってしまいます。
椎間板ヘルニアであっても、そうでなくても治療はできるので、個人的にはあまりお勧めしませんが
「どうしてもはっきりしておきたい!」
という場合は、MRI撮影でしか、椎間板ヘルニアかどうかの診断はできませんので、整形外科で相談されるといいでしょう。
(ただし、多くの整形外科医は数ヶ月鎮痛剤を処方し、鎮痛剤が効かないと訴えると精神安定剤を処方するので薬漬けになる覚悟が必要です)
 

椎間板ヘルニアとは?

では、椎間板ヘルニアっていったいなんでしょうか?
簡単に説明させていただきます。
〝ヘルニア〟という言葉の意味は「逸脱する」という意味で、医療では「本来あるべき位置からはみ出してしまった状態」を言います。
「脱腸」は、本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が鼠径部(そけいぶ)から皮膚の下に出てくるので「鼠径(そけい)ヘルニア」という名前がついていますし、生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態、いわゆる「でべそ」も正式名称は「臍(さい)ヘルニア」になります。
余談になってしまいましたので話を戻します。
では、そもそも椎間板ヘルニアはどのような状態が椎間板ヘルニアと定義されているのでしょうか?
背骨と背骨の間に椎間板というクッション材があります。
そのクッション材の中にある髄核というものが、なんらかの原因でクッション材の外に出てしまったものを椎間板ヘルニアというのです。
 

椎間板ヘルニアだった場合の対処方法

もしMRIを撮って椎間板ヘルニアだったとしても、心配無用です。
椎間板はゼリー状と先述させていただきました。
その通りで成分の多くが水分です。
そのため、もし最近ヘルニアになったばっかりで、逸脱しているものが大きくて、医師に「これが神経をいたずらしている!」と言われても2〜3ヶ月で水分が減り小さくなりますのでご安心ください。
また欧米での研究では「椎間板ヘルニアは腰痛の原因ではない」という、信頼度の高い論文が多数発表されております。
実はMRIを撮ってヘルニアだ〜と大騒ぎするのは日本の整形外科医だけですので、もし椎間板ヘルニアと診断されたとしても、もしかするとそれはシワやホクロと同じようなものが写真に写っただけかもしれませんのでご安心ください。
それよりも腰痛やお尻や足までしびれるという症状は、かなり最終段階な状況ですので、身体全体のバランスを崩れを早急にリセットし、症状がすっきりするまで通院することが賢い対処法になるでしょう。
 

まとめ

腰痛に限らず、身体の痛みやしびれや不具合は、正しい知識を知ることで適切な対応ができます。
しかしながらインターネットでは情報量が多いだけでなく、何も知らない人達を脅かしたり騙したりして、何かを購入させたり、クリックさせたりするモノも非常に多く、なかなか正しい情報に巡り会うことも難しいのが現状です。
それだけでなく、利益を最優先する治療院や、個人開業でも全然勉強していない治療院も多く、情報だけでなくしっかり治してくれる治療院を見つけるのも困難を極めるという厳しい状況ではあります。
当院では、腰痛やお尻から足のしびれの本当の原因をしっかりと見つけ、その原因を改善して解決していきます。
僕自身、かれこれもう治療家として26年、のべ20万人近くの方を治療させていただいた経験があります。
それだけでなく、同業の先生方に指導もさせていただいております。
実際、どこへ行っても治らなかったと諦めていた患者さんたちも「腰痛もしびれも出なくなった!」という喜ばれいますので、腰痛やお尻、足にかけて痛みやしびれがある場合は、ぜひ一度僕にご相談くださいませ。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

One Comment on “腰痛、足のしびれで「もしかして椎間板ヘルニアかも」と不安に思っている人に知ってほしいこと”

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