こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
実は、当院に通院されている男性患者さまからよく
「うちの嫁さん、意味もなく不機嫌になって八つ当たりされてイライラするんです」
「うちの奥さん、さっきまで笑ってたのに急に怒り出して、もうどうしたらいいかわかりません」
という質問(愚痴?)を聞くことがよくあります。
僕自身、結婚して10年以上経つのですが、実は全く同じ状況で離婚を考えたことがありました。
なんせ、普通に声をかけても
「ああん!!」
とキレるんです、機嫌悪いと。
僕も気が弱いほうではないので、1度や2度なら我慢もしますが、さすがに何度もやられると頭に来ます。
普通のときは普通に会話できているから、こちらも警戒心無しに喋りかけるとキレられるという理不尽な目にあっていました。
奥様やパートナーが不機嫌な原因、もしかすると・・・
我が家は今は平和です。笑
家族とのコミュニケーション術?
なにか本を読んだ?
色々思い浮かぶかもしれませんが、そのどれもしていません。
実は、うちの奥さんは月経前症候群(PMS)だったのです。
元々婦人科系が弱く、高校生の頃には生理痛で倒れるほどだったそうです。
当時僕は、婦人科系の治療には全く興味を持っていませんでしたので、すぐにはわかりませんでした。
しかし、結婚して何ヶ月か経過していくうちに、「これはなんかおかしいぞ」と思い、色々調べていくうちに月経前症候群(PMS)というものにブチ当たったのでした。
月経前症候群(PMS)の症状は、下腹部の痛みや膨満感、乳房の痛み、肌トラブル、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、憂うつ感、注意力の低下、睡眠障害といった精神症状があります。
生理が始まる1週間前から症状が現れる人が多いのですが、2週間前から症状が現れる人や2、3日前に集中する人など個人差があるようです。
ちなみに、うちの奥さんの場合は、イライラして、意味もなく怒って僕を無視したりキレたりという攻撃的(元々攻撃的ですが。笑)になっていました。
これを月経前不快気分障害(PMDD)といいます。
人によっては、うつ状態になったり、絶望感にとらわれたり、涙がとまらなくなったりする人や、うちの奥さんのように怒りやイライラが止められないというパターンもあります。
要するに感情の制御ができなくなるので、ひどい場合は社会生活に支障が出ることもあるようです。
実は東洋医学と整体がオススメ
東洋医学がオススメな理由
そんな月経前症候群(PMS)ですが、実は東洋医学がオススメです。
というのも、月経前症候群(PMS)は、病院で検査してもどこにも異常がなく、
「ホルモンバランスの崩れ」
と言われて終わる、というパターンが非常に多いです。
実際、月経前症候群(PMS)の原因は西洋医学ではまだ定かになっておらず、それゆえに対症療法的な投薬しかできないのが現状のようです。
その点、東洋医学では独自の方法で身体を診させていただくので、東洋医学的な異常を見つけることができます。
あとはそれを改善していけばいいのです。
整体がオススメな理由
月経前症候群(PMS)に限らず、原因のはっきりしない婦人科系疾患の多く(不妊も含む)は骨盤内臓器、すなわち子宮や卵巣等の血行が悪いことが原因と言われています。
実際、海外の論文を読んでみても、骨盤内の血行の善し悪しと婦人科系疾患に関わる内容のものは非常に多く、海外では理学療法士が治療や専用のエクササイズを患者さまに提供していることもあります。
子宮や卵巣の血行を改善するには、整体の他には運動。
おしりの筋肉や太ももの筋肉をしっかり使うことが大切になってきます。
しかし、身体がゆがんでいるといくら運動をして筋肉を使ってもなかなか上手く使えなかったり、血行がよくならないということも多いです。
実は身体のゆがみを整えると全身の血行がよくなります。
整体そのものは手首や足首をソフトに動かすだけなのに、整体をしたその日は眠くなるというのはそのためです。
実際、私がずっと学んでいる整体法の中には「おなかに優しい操法」として、逆子や婦人科系のときに使うといいよという技も存在します。
全身のバランスを整え、血のめぐりを改善することで健康になっていくのです。
奥様やパートナーへのすすめ方
さて、東洋医学は整体がいいというのはおわかりいただけたかと思うのですが、問題はどうやって相手に伝えるか。
月経前症候群(PMS)が出ているとき、すなわち超不機嫌だったり、うつ状態のときに、
「お前、月経前症候群(PMS)かもしれんぞ。一回治療院行ってきたら?」
なんて言っても、セリフの冒頭でさえぎられて「ああん!」と言われるか、反射的に全否定されるかで試合終了です。
月経前症候群(PMS)の方で、生理時に全く無症状な人はいません。
おなかが痛いとか、腰が痛いという症状が出ていることもあります。
また、月経周期というのは理想は28日ですが、それが早すぎたり遅すぎたりしている場合もあります。
そのあたりを上手く聞き出しながら、機嫌がいい、すなわち月経前症候群(PMS)が発症していないタイミングで
「なんか生理中むっちゃしんどそうやね。東洋医学が良いらしいよ。心配やから一回行ってみない?」
という感じで、あくまでも「お前のことが心配なんだよ」というスタンスで提案してみてください。
本当は自分のためですが、それは絶対に出してはいけません。
試合終了になってしまいます。
女性だから月経前症候群(PMS)なんて知ってるでしょ、と思われるかもしれませんが、案外知らない人が多いものです。
事実、うちの奥さんの場合も最初わかりませんでした。
もうずっと生理前は機嫌が悪いのが当たり前だから、そういうものだと思い込んでいたようです。
まとめ
さて今回は思いっきり男性目線での内容となってしまいました。
この記事は絶対に奥様やパートナーには見せないでください。笑
「あんた、私のこと心配してるふりして自分のためやんか!」
と怒られてしまいます。
男性サイドの本音を言うと、正直いくら月経前症候群(PMS)だからと言われても、意味もなくキレられては「月経前症候群(PMS)だから仕方無いよね」と割り切ることは到底できません。
仕事でストレス、帰宅してもストレスでは、帰宅拒否症になってしまいます。
僕も本当に結婚したことを心底後悔して、一時期は本当に離婚することだけを考えていました。
わけがわからなかったので、「こいつ、頭おかしいよ」とさえ思っていました。
解決策は離婚しかない、と心底思っていました。
しかし治療法を見つけて、実際に根気よく続けてからは月経前症候群(PMS)の症状はなくなり、生理前、生理中特有の症状だけになっているため、全く問題なくなりました。
今は、月1回ほど整体をするだけですし、奥さんは筋トレもしてるのでかなり体調がよくなっています。
男性の立場から言うと、元々女性ってのは理不尽な生き物です。笑
しかし、明らかにおかしいくらいなら、それはもしかすると月経前症候群(PMS)かもしれません。
僕の院には、月経前症候群(PMS)でお悩みの方がたくさん来院されています。
ぜひ上手に勧めていただき、平和な日常を取り戻していただければと思います。