もしギックリ腰<small>(急性腰痛)</small>になったら、冷やす?温める?
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こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
夏と年末に多いのがギックリ腰。
毎年かなりの人数の患者さまが当院に駆け込み予約をされます。
僕も若い頃に何度も経験したギックリ腰、むちゃくちゃ辛いですよね。
身体をちょっと動かそうとするだけでもピキッときたり、歩こうと思っても歩けなかったり・・・
なんだかみじめな気持ちにもなってしまいます。
そして、早く動けるようになりたい、早く痛くなくなって欲しいということで色々な対処法を調べられるかと思います。
そこで今回は、当院に受診された患者さまによく聞かれる質問について回答させていただくことを書かせていただきました。

そもそもギックリ腰ってなに?

ギックリ腰は専門的には「急性腰痛症」と言われ、その字のごとく急に腰が痛くなることを言います。
ほとんどの場合でレントゲンやMRI検査をしても異常がなく、病院にいくとシップと安静指導だけで終わることが多いです。
よく「重たいものを持ち上げようとしたときになる」と言われていますが、それはウソです。
多くは、いつもやっている何気ない動作でギックリ腰(急性腰痛)になることがほとんどです。
要するに、お医者さん的には「原因が見つけられない」というのがギックリ腰(急性腰痛)の状況です。
我々のように整体を行う治療家なら、原因は様々なところにあり、人それぞれ違うわけですが、残念ながら日本の医療はそこにはまだ追いついていません。
ただ、僕の職業的に言えることは「身体のバランスの崩れ」と「疲れ」が原因の中の大きなものであることです。

ギックリ腰(急性腰痛)のときは冷やすの?温めるの?

さて本題です。
実はギックリ腰(急性腰痛)の際に冷やすのか、温めるのかという論争はかなり前からありました。
私が修業を開始したもう20数年前は、ガンガンに温めていました。
ギックリ腰(急性腰痛)の患者さまをうつ伏せに寝かせるのは絶対にダメなので、横向きになっていただいたり、それも無理なら座ったままで、とりあえず温めまくっていました。
逆に数年してから「冷やしたほうがいい」ということになり、ギックリ腰(急性腰痛)の患者さまが来られたらガンガンに冷やすようになりました。
理由は、痛めて炎症を起こしているのだから、捻挫と同じで炎症をひかせることで早く楽になるから、というものでした。
では今はどうでしょうか?

ギックリ腰(急性腰痛)には痛み止め、いわゆる消炎鎮痛剤が効きません。
その理由はとてもカンタンで、炎症を起こしていないから。
これは科学的にしっかり証明されています。
むしろ、痛み止めの処方は回復を遅らせることが多いとさえ言われています。
これと同じことで、ギックリ腰(急性腰痛)の場合においては、温めるほうがいいということがわかってきました。
実際、ギックリ腰(急性腰痛)に関わる世界の論文では、温めるほうが早く回復するという実験結果を発表しています。
ギックリ腰になったら、冷やさずに温めるようにしてください。
お勧めは、できるならお風呂にゆっくり入って全身を温めることです。
腰だけでなく、痛みによってかたくなってしまった他の筋肉もゆるむことで、動きやすくなります。

注意!ギックリ腰(急性腰痛)のときに絶対やってはいけないこと

ギックリ腰(急性腰痛)になったときに、これをやると回復が遅くなるとか、これをやるとひどくなるということがあります。
いくら良いことをしても、一緒に悪いことをしてしまっては意味がないのでそちらもお伝えさせていただきます。

これをすると回復が遅くなる

実は安静にすると回復が遅くなるというのは、現在の世界の先進国での常識となっております。
痛いのは辛いけれど、我慢して動けるのなら仕事も休まずに行ったほうが早く回復すると科学的に証明されています。
ギックリ腰(急性腰痛)になると、どうしても「安静にしといてね」と家族や友人からも言われがちです。
中には時代錯誤な医師や治療家もそのように指導する人もいるでしょう。
しかし、ギックリ腰(急性腰痛)は安静にすることで回復を遅らせてしまいます。
もちろん、激しい運動はダメですが、日常生活レベルは動くようにしておきましょう。

これをすると症状がひどくなる

次にお伝えさせていただくのは、早くよくしようと思ってやったらひどくなってしまうというパターンです。
まずはうつ伏せに寝ること。
これは先ほども書かせていただきましたが、うつ伏せに寝たら最後、起き上がるのにとても苦労します。
我々も、ギックリ腰(急性腰痛)はうつ伏せにさせるな、というのを最初に教わります。
それほど超基本的な内容ですので、例えば治療院を受診されたときにうつ伏せにさせられたら、もうその治療院には行かないほうがいいでしょう。
次にやってはいけないことは、マッサージ。
もむとひどくなります。
ですので、うつ伏せでマッサージなんていうダブル攻撃になると、ギックリ腰(急性腰痛)になった腰にとっては拷問以外何者でもなくなるということです。
これら2つは絶対にやらない(受けない)ようにしてください。

まとめ

さて、ギックリ腰(急性腰痛)のときには温めたほうがいいということでした。
なお、ご自分でできる対処法には限界があるのも事実です。
ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合は、できるだけ早期に適切な治療をすることで、回復も早くなります。
正しいことをしていただける治療院をお探しいただくのがベストかと思います。
なお、もしどうしたら良いかわからない場合は当院にご相談いただいても大丈夫です。
ギックリ腰(急性腰痛)は辛い痛みで、初めてギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合はパニックになってしまいがちですが、正しく対処すれば必ず元通りになりますのでご安心ください。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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