腰痛にコルセットは効果ありますか? – 西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

腰痛にコルセットは効果ありますか?

こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。

腰痛でお困りの患者さまが当院に初めて来られた際に

 

「腰痛のときってコルセットは効果ありますか?」

 

という質問です。

実際、腰痛で病院に行くとシップ、痛み止め、コルセットという処方が多いので、コルセットをすると腰痛が治るのではないかと思われてもおかしくはないです。

そこで今回は腰痛のときのコルセットについて書かせていただきたいと思います。

コルセットの役割

そもそも、コルセットの役割っていったいどんなものなのでしょうか?
病院や整骨院、鍼灸院等で入手できる医療用コルセットのほかにも、ドラッグストアや通販で色々な種類のコルセットが売られているので手軽に手に入れることができるものですが、ではコルセットは何のためにあるのかということをご存知ない方が多いかもしれません。

そこでまずはコルセットとは何かということを解説させていただきます。

①硬性コルセット

写真がないのでちょっと残念なのですが、腰の圧迫骨折のときに使う、とても長く、そして硬い装具屋さんが作るコルセットです。
基本的に普通の腰痛には処方されません。
硬性コルセットは、固定のために使われます。

②軟性コルセット

こちらが、多くの方が想像するコルセットです。
主に固定や腰の補助のために使われることが多いです。

また、「腹圧」というものを高める目的でも使用されます。
「腹圧」とは、おなかの中の圧力のこと・・・・と言ってもあまりイメージにしくいと思います。

おなかの中は空洞で、その中に内臓が入っています。

ボールをイメージしてください。
ボールの空気が抜けていると、フニャフニャですよね?
空気が入っていると硬くなり、しっかりします。

人間の身体の場合、おなかは腹筋や腰の筋肉が壁になったボールのようです。
まさかおなかに空気は入れられませんので、壁をキュッとしめて空気がしっかり入ったボールと同じようにする必要があります。
本来は筋肉だけで腹圧を維持するのですが、筋肉が弱っている場合にコルセットによって腹圧を人工的に高めることで、身体を支えられる「空気がしっかり入ったボール」と同じ状態にするのです。

 

腰痛にコルセットは効果的?

さて本題です。
腰を固定したり、動きを制限したり、腹圧を高めたりしてくれるコルセット、果たして腰痛にどれだけ効果があるのでしょうか?

20年遅れていると世界中から言われている日本の情報より、まずは世界の医療先進国の情報を見てみましょう。

 

腰部コルセットやサポートベルトの装着で腰痛を予防できないのは明白だが、これまで考えられていたように長期間の装着によって腹筋力や背筋力の低下を招く危険はない。腰部コルセットやサポートベルトはリスクもベネフィットもない。http://t.co/gexF0X8

 

実は、病院ではコルセットを処方し、我々治療院業界では「筋力が落ちる」と批判的だったコルセットですが、どちらでもないというデータが出ています。

要するに、

「腰痛を治す効果もないけど、副作用もないよ」

ということになります。

「磁石が入ってるのはどう?」

これはよく聞かれますが、磁石にはなんの効果もありません。
コルセットにも磁石にも効果がないので、腰痛でお困りの場合にわざわざお金を出してコルセットを購入する必要はないということになります。

 

上手なコルセット活用法

「前に腰痛になったときにコルセット購入したんです」
「腰痛で病院にいったときにコルセットを処方されて持ってるんです」
「ずっとコルセットをつけていたから、コルセットをはずすとまた腰痛になりそうで怖い」

そう言われる患者さまも多いです。
そこで、せっかくあるコルセットですので、上手な活用方法をお伝えしたいと思います。

以前、【腰痛のときは「動いたほうがいい」って聞いたのですが本当ですか?よけいに悪くなりませんか?】で、腰痛は動いたほうがいいという話をさせていただきました。

ギックリ腰のときも、慢性腰痛のときも動いたほうがいいというのが正解という話でした。
ただ、動いたほうがいいのはわかっていても、ギックリ腰(急性腰痛)になってしまっていたり、ずっと腰痛を抱えてきた人は動くことに不安を感じるという方も多いかと思います。

そこで、コルセットを活用して動くようにするというのをお勧めしています。

前述したようにコルセットは腹圧を高めてくれるため、安定感が出ます。

ですので、ギックリ腰のときにコルセットを巻くことで、動くときの不安感を軽くしてくれます。

また、慢性腰痛の場合もコルセットをしながらしっかり身体を動かしていれば不安も感じずに動かすことができます。

あとは徐々にコルセットを取って動くように、コルセットを着ける時間を短くしていけばいいのです。

 

禁 コルセットでこれだけはしないで!

コルセットには腰痛を治す効果はないかわりにリスクもないというお話をさせていただきましたが、あの論文はあくまでも腰痛に限ったもの。

やはりある程度の力でおなかを圧迫するので、長時間つけていると下半身の血行が悪くなってしまいます。

最悪なのは寝るときにコルセットをつけて寝てしまうこと。

コルセットをつけていることで腰痛が治るわけではありませんので、家でじっとしているときや寝るときはコルセットを外しておくようにしてください。

 

まとめ

さて、今回は腰痛のときにコルセットはいいのか悪いのか、について書かせていただきました。
意外に思われた方もいるかもしれませんね。

今、コルセットをお持ちでない方は別に焦って購入する必要はありません。
しかし、もし腰痛があってコルセットの購入を検討されているのでしたら、先に治療をされたほうが早くよくなるかと思います。

また、すでにコルセットをお持ちの方は、コルセットを着用する時間を短くしていくことを心がけてください。
基本的にはコルセットがない状態で、不安も感じずに腰痛もないというのが正常な状態となります。

身体のゆがみを整えることで、慢性腰痛のほとんどは改善していきますので、もし腰痛でお悩みでしたらご相談いただければ幸いです。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)