不妊、妊活のための妊娠しやすい身体の作り方とは – 西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

不妊、妊活のための妊娠しやすい身体の作り方とは

院長の松村です。

当院に通院されている助産師さんとお話をしてる中で、面白かったのが

「出産には上手、下手がある」

と。
2回目、3回目ならまだしも、初産ならみんな下手なんじゃ?と思ったのでそうお聞きしたところ、

「10代前半の子は出産が上手ですよ。出産直前までポテチ食べてコーラ飲んで、ポンっと生んでってパターン多いです」

と。

エビデンスがあるかどうかはわかりませんが、ベテラン助産師さんの経験上、10代前半の子は出産が上手で、年齢とともに下手である確率が高いということでした。
医療的には「たかが経験則」と思われるかもしれませんが、なるほどなと思う部分もあります。

現代、発達した文化文明による価値観からすると、14歳で妊娠出産とかはレアケースですが、生物的なことを言うなら生理が始まって妊娠できる身体になれば妊娠してもいいわけで、そうなると早くに子孫を残すのが生き物としては正常である、と言えなくもない、と思います。(何も未成年の妊娠出産を推奨してるわけではないので勘違いなさらずお願いします)

とはいえ、それさえもスマホやタブレット等のデバイスの進化と普及によって、子供がアダルト的な情報に接する機会が多いことなどから、ホルモン分泌のタイミングが早まり、初潮が早くなっているケースが多いとも聞きますし、そのベテラン助産師さんも何度か小学生の出産は経験があると言っていましたので、それはそれで生物的にどうなんだろうと疑問を感じる部分もあるのですが、答えが見つかるようなことではないので、あまり深く考えないようにはしています。

前置きが長くなってしまいましたので本題に入りたいと思います。

長年治療院をやっていると不妊にお悩みの方から相談を受けることがあります。
あります、というか結構な頻度で、あります。

開業した2005年頃はそれほどでもありませんでしたが、年を重ねるごとに増えてきました。

また、最初の頃は「不妊で・・・」という相談でしたが、いつのまにか「妊活してるんですけどなかなかできなくて・・・」と言葉も変化してきました。

僕の院では、そんな患者さんが結構たくさん来られて、そして結構たくさん妊娠されました。
しかしながら、普通の治療と違って、必ず妊娠するかどうかの責任が持てないこと、そして治療以外の要素でもかなり結果が左右されてしまうことなどから、やたらと「不妊治療」だ「妊活サポート」だと宣伝してる治療院のようなことはせず、元々違う症状で受診されていて、すでに信頼関係が構築されている患者さんから相談を受けた場合にのみ対応する、という形にしておりました。

僕は常々患者さんに「〝不妊〟ってのは、なんだかあたかも妊娠できないようなイメージだから、まだ一度も妊娠してない場合は、不妊じゃないと思う」と言ってました。

そういう点で〝妊活〟という言葉が出て来たときは、「思いついた人グッジョブ!」的な感じでしたが、今度は逆に妊活という言葉のそのカジュアル感ゆえか、なんだかおかしなことになってるときもあるよな、ってことで、今回は不妊や妊活をテーマにして、僕が25年、のべ20万人近くの患者さんを治療させていただいた経験から導き出したことをシェアさせていただき、〝無駄な妊活〟をしなくていいようになればな、と思います。

 

骨盤内の血行を良くしよう!

お笑いならオチを最初に言うなってことなのですが、基本的にはこれが答えです。
なので、最悪、ここだけ覚えていただいていれば一歩前進ではないかな、と思いますし、僕はどうしても文章が長くなってしまうため、途中で読むのを離脱されても大丈夫なように、最初に一番大切なことを書かせていただくことにしました。

なので、「理由はどうあれ、骨盤の中の血の流れよくすりゃええねんな」ってことがわかっただけでOKって人は、ここまで読んでいただければもう十分です。

男性、女性ともに医学的検査上異常がないのに妊娠しない、という状況の場合、女性の骨盤内臓器の血行不良になっていることが多いです。

何はともあれ、子宮、卵巣、膣・・・、すべて骨盤内にありますので、骨盤内の血行をよくすることで妊娠する確率は上がります。

 

なぜ、骨盤内の血行を良くする必要があるのか?

血液というのは、運び屋さんです。
では、何を運ぶのか?

目的地に運ぶのは、酸素と栄養です。
目的地から運ぶのは、老廃物です。

酸素と栄養で、内臓は正常に機能しますし、老廃物が除去されることで不調も起こりにくくなる、というイメージです。

だから、骨盤内の血行をよくすることで、子宮、卵巣等妊娠に関係のある生殖器に酸素と栄養を運び、それら生殖器の老廃物を取り除くことこそが、生殖器の正常な働きを取り戻すことにつながるのです。

 

骨盤内の血行が悪くなる原因とは?

では、次に骨盤内の血行が悪くなる原因について考えてみましょう。
原因がわかれば、対策が出てきます。
まずは原因を知っていただき、その後に対策をお伝えしたいと思います。

原因は・・・・・

身体のゆがみと運動不足

です。

 

ゆがみについて

身体がどうゆがむか、は人それぞれですが、身体がゆがむとどこかの血行が悪くなります。
それが腰あたりなら腰痛になり、肩や首なら肩こりや偏頭痛になります。

病院で検査をしてもどこも悪くない、という点で、ゆがみ由来の症状はみんな似ています。

事実、肩こりや腰痛、偏頭痛といった慢性症状をお持ちの方が多いですね。

なので、東洋医学的に診ると、「なかなか妊娠できない」という相談の人の多くは〝気虚〟とか〝血虚〟という、「あるべきところに気(血)が足りない状態」であることが多いです。

余談ですが、僕が妊活、不妊の治療を行う場合は、東洋医学的にも診て鍼治療を行いますが、必ず使うのが「脾経」という経絡。脾は主に消化器系をカテゴライズするのですが、このあたりになると専門家同士の話題に入ってしまって、話がややこしくなってしまうので、ここでは割愛させていただきたいと思います。(同業の先生も僕のブログをよく読んでいただいてるようなので、一応「わかってないんじゃなく、わかってるけど省いてる」ということをご理解いただければ幸いです。)

また、本来ここに次に書かせていただく血管の話もからめてくると、治療家同士での談義になれば非常に面白いので、なぜ不妊や妊活の治療の際に僕が手首や足首の調整からするのかなども、不思議系治療のようで実は論理的という側面がわかって面白いのですがあくまでも一般向けの記事なので割愛させていただきます。

 

運動不足について

先ほどは、身体がゆがむことで血行が悪くなる、ということでした。

子宮や直腸、膀胱に血を送るためのルート、すなわち血管は〝内腸骨動脈〟という血管です。
実はこの内腸骨動脈は壁側枝と臓側枝という2つのルートにわかれます。

読んで字のごとく、で、後者である臓側枝が内臓に血を送るルートで、前者は主に筋肉に血を送るルートです。

この内腸骨動脈は面白くて、臓側枝にある臍動脈というのがありまして、これは胎児の頃に内腸骨動脈から出ておへそを通って胎盤までつながってる血管なんですよね。
名前が動脈なのに、通る血液は胎児の静脈血(すなわち酸素が少なく、胎児の老廃物が多い血液)が通る血管ってことで国家試験でもひっかけ問題として出ることもある部分。
これは生まれるとともに血管の役割を終えて違うものになるんですが、不妊や妊活の治療で着目されるのがその臍動脈の源流の内腸骨動脈なんだから、人の身体は本当に不思議です。

で、運動不足問題に関係あるのは内腸骨動脈の壁側枝です。
ちょっと漢字が多くて中国語っぽくなっちゃってますね・・・
申し訳ありません。

内腸骨動脈の壁側枝は、おしりや腰、太ももあたりの筋肉に栄養を送るルートです。
(厳密にはそれだけじゃなく脊髄にどうちゃらこうちゃら・・・もありますが割愛)

また、他の動脈に連結するので、血行下半身のあちこちに栄養や酸素を送るということに関して、そこそこの影響を持っています。

更に・・・(マニアックになっていってしまってるので一般の方はかなり読みにくいと思いますが、ここを理解する、しないで今後の不妊治療や妊活のモチベーションや納得度が全然違ってくると思うのであえて詳しく書かせていただきます)

卵巣。
子宮は内腸骨動脈から血液が送られますが、卵巣は腹大動脈という大きな大きな、心臓から直接つながってる血管から血液が送られています。

内腸骨動脈も、腹大動脈→総腸骨動脈→内・外腸骨動脈という流れですので、下半身に血液を送るための親玉的な動脈ですね。

これらを踏まえると、人間の基本的な動作である〝二足歩行〟がとても大切になってくることがおわかりいただけると思います。

 

妊娠を望むあなたが取り組むべきこと3選+Extra

文字数も3500文字を超えております(笑)ので、なるべくシンプルにいきたいと思います。

①食事の見直し

子宮や卵巣の血行をよくしたとしても・・・です。
酸素は息をすりゃ取り込めますが、栄養は食事から摂取するしかありません。
糖質が多くタンパク質、ビタミン、ミネラルが少ないアンバランスな食事では、いくら血行を良くしたところで〝送るべき栄養がそもそも足りない〟という問題が出てくるのです。

また、糖質というのは栄養ではなくガソリン。
運動量がそれほどでもない人は、さほどたくさん摂取しなくてもいいですし、血糖値が急激に上がったり下がったりすることは、その急激な変化そのものが血管の壁を痛めつけるということも科学的にわかっているので(糖鎖タンパク質等の影響)、摂取量も気をつけないといけないですし、GI値にも気をつけないといけないです。

そういう点では、僕がお勧めなのは食事とサプリメント。
1回の食事で理想のタンパク質量を摂取しようと思うと、肉とか魚をアホみたいにたくさん食べないといけないので、少食な女性はかなり厳しいんじゃないかと思います。

なので、プロテインを活用(できれば乳糖をカットしてるアイソレイトと植物性タンパク質が取れるようにそっちのプロテインの併用)して、足りない分を補いながら食事をするようにしていただきたい。

プロテイン分、量が食べられなくなるので、量を減らすときはまず糖質から。

注意すべきは、炭水化物と糖質を一緒にしないということです。

炭水化物=糖質+食物繊維

です。GI値が高いものは、食物繊維が少ないです。
で、炭水化物抜きダイエットで体調崩した系のほとんどは、食物繊維と、糖質の変わりにエネルギーになる脂質の摂取をしてないからです。

ですので、野菜はしっかり食べていただきたいと思いますし、ドレッシングも少しこだわって亜麻仁油的なものでオメガ3を摂取するように心がけるといいでしょう。

また、肉の脂がオメガ6です。
オメガ6が2、オメガ3が1の割合で摂取すると免疫機能にも良い影響があると言われています。
(アイヌの食事がその比率だったとか)(ついでにいうと牧草で育った牛は元々その比率の脂質を持ってるそう)

そういう点では、お肉もしっかり食べるというこが糖質摂取よりも重要な可能性が高いでしょう。

※極端な糖質カットを推奨しているわけではありませんのでご理解くださいませ。

 

②整体や鍼灸等で身体を整える

なんだか、「うちの院に来なさい」的なことになるので、これは書きたくなかったのですが、後述する運動のことを考えると、やっぱり先に身体を整えておかないと、不妊治療、妊活のために運動したのに、バランスが悪い身体のまま運動したことでどこかを痛めたなんてことになってしまうので、先に書かせていただきました。

ただし、整体院や鍼灸院、どこでもいいわけはありません。
臨床年数は10年以上は必須、のべ臨床数も10万人くらいは超えていたほうがいいでしょう。

最近、若い経験不足な先生がすぐに開業するパターンが多いのですが、不妊や妊活のためにすることを含め、人の身体って本当に少しのことで変化するので、雑に扱ってしまう未熟な先生には絶対に触られないほうがいいです。(無論、ベテランがみな良いわけでもないところが難しいところですが)

治療院の選び方については当院のYouTubeを参考にしていただければ幸いです。

選んではいけない治療院の見分け方

治らない治療院の見分け方

治らない治療院の見分け方2

 

③下半身を使った運動

運動不足は妊娠の敵、かもしれません。
で、最近はたくさんの情報があり、多少解剖学をかじったレベルの人が「骨盤底筋を動かせば妊娠する」的なことを言ってたりしますが、それには疑問を感じます。

たしかに骨盤底筋群(本来は1つの筋肉ではないのでそう言わせていただきます)に栄養を送っているのも内腸骨動脈の枝である内陰部動脈です。(それ以外もあるかもですが、知識不足ですみません)

ですが、子宮、膣の血行を良くするために内腸骨動脈を狙って運動することと、さらに卵巣の血行をよくするために腹大動脈もセットで血行をよくすることを考えると、歩く、走る、スクワットするなどの大きな筋肉をしっかり使う運動をするほうがシンプルかつ簡単にできます。

骨盤底筋だけ収縮、ってのはできない(難しい)ので、運動不足の人がいきなりそれらの運動を見よう見まねでやってしまって、効果のないことに時間を費やすよりは、大きく動けてだいたいあってりゃ効果が出る簡単な運動のほうがいいに決まっています。

ちなみに、僕は体幹トレーニングも疑問でして、体幹トレーニングは普通に鍛えてるアスリートが更にパフォーマンスアップするにはいいですけど、一般の方の場合は、普通に重り担いでスクワットすりゃ体幹も一緒に鍛えられるのでわざわざやる必要がないと思っています。

 

Ex:恥じらいを忘れずにいてください

ここからは、おまけです。
ただ、妊活は相手あっての妊活です。
高校生から大学生の男子のように、スキあらば精子をまき散らすくらいの男子でない限り、男も色々とあります。

男性目線ですし、もちろん男性側も努力が必要ですが、男性の特性をわかっていただければ対策になるんじゃないかと。

極論、の話をしますね。

例えば、ですが、毎日見慣れた裸に男は興奮しません。
そういう点では、多くの男性は恥じらいフェチなのかもしれません。

次によくあるのが必死すぎるパターン。
これは実際に不妊治療ということで当院に受診している患者さんの旦那さんから相談、というか愚痴られたことです。

体温を計測したりなんだかんだと頑張って「今日は妊娠しやすい日だ!」となったときに、「今日、やるよ」と言って、夜になったらさっさと服脱いで「はい入れて!」「はい出して!」は無理だ、と。

萎えるどころか、最近は勃ちも悪くなってきて、EDじゃないかと思ったけど、アダルト動画を見ると普通に元気だと。

女性の場合は、そりゃ濡れる濡れない問題がありますが、潤滑液もドラッグストアで市販されてる時代なのでまだ解決できます。

が!!

男性はそもそも勃たなくなっちゃいます。

これ、専門的なことを言うと、勃起するときに働くのは副交感神経なので、リラックスしてないと勃起しないんです。
逆に射精するときは交感神経。
なので、初めてのセックスのとき男性が緊張してると勃起しにくくすぐに射精するということが多いのです。

なので、「ほら、今日はタイミングなのよ!早くおったてて早く入れていっぱい出せ!」と言われても(言われなくてもそういう雰囲気出されても)、出せたとしても少量です。そりゃ妊娠しにくいでっせ。

これをお読みの男性の皆さんならおわかりかと思いますが、超興奮状態なら出る量も違いますよね?

あなたの旦那さんは種馬ではありません。
ちゃんと、旦那さんを人間として見てあげてほしいし扱ってあげてほしいんです。
男はめんどくさい生き物なんです。

めんどくさいかもしれないですが、ちゃんと興奮させてあげてほしい、そう思うんです。

事実、旦那の勃ちが悪いからそれも治してもらえないか、という相談は少なくありません。
そういう点では、普段から女性らしさや恥じらいをある程度忘れないようにしておく必要があると思うんです。

ちなみに、ですがうちの院には以前は明治生まれの女性が101歳になるまで通院していましたし、その次の最高齢の患者さんは大正生まれの女性でしたが、お二人とも必ず薄化粧をしてるんですよね。

女性らしさや恥じらいを忘れないって、女性が健康に長生きする秘訣なのかもしれません。

 

当院で治療を希望される方へ

正直なことを書かせていただきますと、当院の整体は特殊です。
かなり効果的ですが習得が難しいため、使える人が全国でも数十人程度です。
ただし、むちゃくちゃ刺激は少なく、何をされてるかわかりませんし、ボキボキもしないので「やってもらった感」が少ない整体となりますので、「やってもらった感」をお求めでしたらむいていないかもしれません。

効果をお求めなら1回で身体の変化を感じていただけるので結果重視の方は当院に向いていると思います。

なお、鍼治療は必ず行います。
また、骨盤内の血行を人工的に良くするために特殊な微弱電流の治療機器を使用します。

東西両方の医学から総合的にアプローチするという方針で治療させていただいております。

ただ、1つだけ注意点があります。
よかれと思って色々なことをしすぎないでいただきたい、と思います。

1つ1つなら効果的なことでも、組み合わせるとお互いの効果を打ち消し合うこともあります。
焦る気持ちはとてもよくわかります。

しかし〝急がば回れ〟と言いますので、焦らず、ゆっくりと身体を変えていきましょう!

※効果には個人差がありますので、必ず妊娠するかどうかの保証は一切ございませんのでご理解の上受診してください。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)