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高校1年生になって約5ヶ月、新しいクラスにようやくなじみ、学校生活も楽しいと思い始めた頃。
夏休みは、部活だけでなくクラスメイトの男同士でキャンプに行ったり海に行ったりして、なかなか充実したすごし方をしていた。
2学期が始まり、課題テストも終わりようやく一息ついた今日、食堂で男友達を昼ご飯を食べていたら、クラスの女子からいきなり話しかけられた。
「今日の放課後、部活あるの?」
ビックリした。
なぜならば、新しいクラスになってから、まだ一度も話したことのない子だったから。
でも、なんだかちょっと可愛いじゃないか。
「あるけど、ちょっとくらいなら遅れても大丈夫。どうしたの?」
と、期待を含めて返事をした。
「私の友達があなたに話があるって言ってるから、ホームルーム終わったら2組の教室来て」
「なんだ、お前ちゃうんかい!」という心の声は言わず、
「りょうかい!」
と軽く返事をした。多分少し落胆したことはばれていないはずだ。
放課後、男友達には「絶対ついてくるな!」と念を押し2組の教室に向かう。
期待から思わず早足になりそうになるが、期待通りでなかった時にバカみたいだなとも思い、必死でスピードを抑える。
教室の前に着いた時は、心拍数も上がっていた。
気持ちを落ち着けるために深呼吸して教室に入る。
・・・・・・誰もいない。
「クソ!ハメられたか?」そう思い、呆然とする。
誰もいない、よそのクラスの教室。
同じ間取りのはずなのに、なんとなく落ち着かない。
窓の外からはもう、部活動のかけ声が聞こえている。
「あ〜あ、部活行こ…」
独り言を言いながら教室を出ようとすると
「あ、ゴメンゴメン!友達迎えに行ってたの」
と教室の引き戸を開けながら昼の彼女が入ってきた。
後ろに隠れるように友達らしき女子がいる。
「あ、全然大丈夫」
などと優しいふりをして笑顔を作る。
「で、話って?」
と尋ねると
「ほら、自分でちゃんと言いなよ!」
と、後ろに隠れてる彼女を前に押し出す。
モジモジしたまま数分沈黙が続く。
「どうしたものか」と思っていた矢先、その彼女が、決死の覚悟を決めた表情で大声で叫んだ。
と。
「これが告白か〜」なんて浮かれるのもつかの間、ふと疑問に思う。
この子はいったい誰だろう。
喋ったことはおろか、見たこともない。
そもそも同じ学年だろうか?
もちろん名前も知らない。
同じ中学出身でもなさそうだ。
そんなことを考えていたら、思わず本性が出て聞いてしまった。
「『ずっと』っていつから?」
「きみ、同じ中学じゃないよね?」
「ということは高校入ってからかな?ならたかだか数ヶ月なんだけど、それをずっとって言っていいの?」
「きみにとって『ずっと』の定義はどれくらいの期間なの?」
ああ、泣かせてしまった…
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こんにちは、兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
この物語はフィクションです。
もちろん、私の実体験でもありません。
なぜなら、男子校出身ですから。
しかし、この物語の主人公、うざい男ですよね。
ええやん、そんなんって思いますよね。
女性なら、覚悟決めて告白したのにそんなツッコミ入れられたらそれこそ100年の愛も覚めますよ。
しかししかし、実は私はこういう男子です(笑)
先に謝ります!
申し訳ござませんm(_ _)m
もちろん、プライベートでのことではありません。
あくまで、治療においてです。
長年悩んでいる腰痛や肩こり、偏頭痛って辛いです。
実は私自身も小学生の頃から肩こりと偏頭痛持ちでした。
授業中なんて肩こって吐きそうになるし、頭がズキズキして授業に集中なんてできませんでしたし、半分そのせいでいつもイライラしていました。(原因は色々あるんですが、気になる人はぜひ直接聞いてください)
高校時代には柔道で首を痛め、腰も痛め、肩こりや偏頭痛はひどくなるし、腰も痛くなるしで本当に大変でした。
この持病のような肩こりと偏頭痛、それに腰痛に加えてアチコチの怪我があったので、整骨院、カイロプラクティックにずっと通っていたくらいです。怪我は治るのでいいのですが(治らない怪我もしてますが)、肩こりと偏頭痛、腰痛は全然治らず、実は開業してからも悩みの種でした。
5年とか10年、下手すると20年とか肩こりや偏頭痛、腰痛に悩まされていると、まあたいがいは整形外科や整骨院、鍼灸院、無資格の整体院、リラクゼーションなどに一度は行った、もしくは通ったことがあると思います。
もしかすると、どこに行っても治らないで、何軒も回ったかもしれません。
そして、どこに行ってもまず
「いつから痛いですか?」
と聞かれ、もしかしたら最初は真面目に答えていたけれど、何軒も回るうちに面倒になって
「ずっと前から」
と答えるようになってしまったかもしれません。
そして、無資格の整体やリラクゼーションはもちろん、本来は適用されるはずのない慢性の肩こりや偏頭痛、腰痛に対して保険で施術している整骨院が
「あ、ずっと前からですね」
で終わっていたかもしれません。
もしかしたら、ずっと続く肩こりや偏頭痛、腰痛にイライラして、喋るのも面倒で
「ずっと前から」
と言って、内心は「話聞いてもやること同じやろうからさっさと治療せえや!」なんて思っているかもしれません。
しかし…
私はイヤな男なんです。
「ずっとっていつからですか?」
と聞きます。
中にはそれでも
「ずっと…」
とお答えになる人もいます。
しかし私はイヤな男。
「小学生とか中学生の頃からですか?」
と聞きます。
そう、しっかり自分の症状を客観視していただくためにも、根掘り葉掘りお話をお伺いします。
慢性的で、なおかつ数年以上続く症状の場合、実はここを把握することが治療でとっても重要なんです。
詳しいポイントは長くなるので書きませんが、過去に必ず「なぜ肩こりになったか」「なぜ偏頭痛が起こるようになったか」「なぜ腰痛になったか」という原因が隠れています。
ですので、それを把握し、なおかつ身体としての原因を調べその両方を改善していくことでどれだけ長年続いたであろう肩こりや偏頭痛、腰痛でも改善されていくのです。
長年肩こりや偏頭痛、腰痛に悩まされていると、イライラするし不安にもなるしで、考えることが面倒になるかもしれません。
私の院を最後の院にしていただくためにも、ぜひ「ずっと」は使わず、過去を振り返り、
「私っていつから肩こってたっけ?」
「いつから頭痛いんだっけ?」
「いつから腰がこんなに痛むようになったんだろう?」
と考えてみてください。
先述したように、私はイヤな男な上にしつこい男です。
把握できるまで治療はしないんです。
ぜひともご協力くださればと思います。