ギックリ腰<small>(急性腰痛)</small>でお困りの方へ
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こんばんは、西宮のまつむら鍼灸整骨院の松村です。
今日は、「ギックリ腰(急性腰痛)」について少し書かせていただこうと思います。
腰痛
ギックリ腰(急性腰痛)、本当に辛いですよね。実は私、この業界に入ったばかりの頃、1日に何度もグキグキなって、脂汗をかきながら仕事をしたことがあります。
当時は下っ端の私を治療してくれるわけもなく、ただ痛みに耐えて毎日仕事をしていたら、いつのまにか仕事しても痛くなくなっていたということがありました。
しかし、ギックリ腰(急性腰痛)になって一番辛いのは、なんせ「痛い!」ってことです。身体の中心部を痛めると、どこを動かしても痛みが出て、なんだかみじめな気分になってしまったりもします。
で、「早く治したいな〜」と強く思うわけです。
今回はギックリ腰(急性腰痛)になってしまった際の正しい対処法等を紹介させていただきたいと思います。

安静よりもなるべく普段通りの生活を

急性腰痛患者186例を対象としたRCT(ランダム化比較試験)によると、安静臥床群、ストレッチ群、日常生活群のうち、最も早く回復したのは日常生活群で、最も回復が遅かったのは安静臥床群だった。腰痛に安静第一は間違い。むしろ回復を妨げる。http://1.usa.gov/mOolz9

急性腰痛患者203名を対象に2日間の安静臥床群と7日間の安静臥床群を比較したRCT(ランダム化比較試験)によると、3週間後の欠勤日数は2日間の安静臥床群の方が45%少なかった。急性腰痛に対する安静臥床は欠勤日数を増やすことが証明される。http://1.usa.gov/jFHMqM

1966年~1996年に発表された急性腰痛患者に対するアドバイスに関する論文をレビューした結果、安静臥床は効果がないばかりか回復を遅らせるが、日常生活を続けると職場復帰が早く、慢性化を防ぎ、再発率も低下することが判明。http://1.usa.gov/iKlS4V 

安静臥床に関する39件のRCT(ランダム化比較試験)をレビューした結果、安静臥床によって改善が認められた研究はひとつも存在しない。http://1.usa.gov/in85AR

このように、研究結果では、ギックリ腰(急性腰痛)の際は、安静に寝ていると治りが悪く、日常生活をなるべく普通にすごす人の方が早く腰痛が回復するというデータが出ております。
ただ、最新の腰痛ガイドラインでは、運動療法は推奨されておりませんので、過度な運動は控えてください。
「腰が痛いから会社を休もう」「腰が痛いから料理するのはやめよう」「腰が痛いから1日ずっと寝ておこう」ではなく、よほど激しく痛みがあって身動きが取れない場合以外は、腰痛があってもなるべく普段通り生活をするようにしてください。

温める(温熱療法)

欧米の最新腰痛ガイドラインでは、セルフケアとして温めることを推奨しております。
エビデンスレベル『高』、すなわち、科学的根拠が高いということです。ガイドラインでの推奨度『B』となっております。
医療機関(病院、接骨・整骨院、鍼灸院等)や整体屋さんの中には、ギックリ腰(急性腰痛)は炎症を起こしているから温めると悪くなると言うところもあるようですが、残念ながら温めた方が早く回復することが判明しております。
しかし、冷やすということも、絶対にダメというわけではありません。
実は欧米の腰痛ガイドラインでギックリ腰(急性腰痛)に対して冷やす(冷却療法)のはエビデンスレベルは『低』、すなわち、良い結果も出ているが、科学的根拠は低いが、悪くなっているわけでないということで、患者さんの利益『不明』、推奨度『I』となっております。
冷やすことで安心できるなら冷やしても大丈夫ということです。
シップに関してですが、よく「温シップと冷シップどっちを貼ればいいですか?」と聞かれますが、実はあまり大差はありません。
缶コーヒーに冷シップを貼ってもアイスコーヒーにはなりませんし、温シップを貼ってもホットコーヒーにはなりません。冷やす際は氷等で冷やす、温める際は本当に温度の高いもので温める方が効果的です。

コルセットは必要?

コルセットに関しては

腰部コルセットやサポートベルトの装着で腰痛を予防できないのは明白だが、これまで考えられていたように長期間の装着によって腹筋力や背筋力の低下を招く危険はない。腰部コルセットやサポートベルトはリスクもベネフィットもない。http://t.co/gexF0X8

という研究結果が出ております。リスクもないですが、利益もないようです。
ただ、コルセット代(コスト)はかかりますので、コルセットを巻いて安心して日常生活を送れそうなのであれば巻いていただいてもいいですが、コルセットがなくても日常生活ができるのであれば、特別に着用する必要はないでしょう。

最新の腰痛ガイドラインが推奨する治療法

腰痛ガイドラインの言葉通りでは、「脊椎マニピュレーション」が推奨されております。
「脊椎マニピュレーションとは、整形外科領域では、骨・関節周辺の筋肉に手技をほどこす療法のことを言います。カイロプラクティック、整体、AKA療法などが有名です。

当院での治療

当院では、科学的根拠のある治療と、臨床20年、のべ11万人以上の経験に基づく治療、そして私自身が調べて、体験して納得した医療機器を用いてギックリ腰(急性腰痛)への治療をしていきます。

ハイチャージ

ハイチャージ
ドイツの医療機器です。
微弱電流を流すことで、細胞内のミトコンドリアを活性化させ、細胞の活動のためのエネルギーであるATPの合成能力を高めます。
これに関しては製造元も研究データを出しておりますが、まだ翻訳されていないからか、なかなか入手できないという状況です。
ただ、開業してすぐから数年かけてデータの蓄積はしておりました。

経験上の症例発表レベルですので、世界の研究結果と比較すると科学的根拠に乏しいという欠点はありますが、現在急性腰痛に限らず膝や首、あらゆる部位の鎮痛効果は高いものになっております。
また、炎症に対する効果は画期的で、関節部に腫れのあるものに関しては、治療前後でしっかり差が出るほどの効果をどなたにでも見ていただくことができております。
実は現在、患者さんの同意を得て、手術後の手術創(抜糸前)にハイチャージを当て、傷の癒着度合い、回復の早さ、痛みのレベルの観察をしているところです。

鍼灸治療

鍼灸治療
鍼灸治療自体に鎮痛効果があるということは、日本国内の研究からははっきりと出されております。
欧米の腰痛ガイドラインでは推奨度等不明で、まだまだ研究の余地があるという部分は否めないとは思いますが、鍼灸治療をしてギックリ腰(急性腰痛)が悪くなったという結果も出ていませんので、害がないという科学的根拠ははっきりしております。

当院では鎮痛効果を目的として鍼灸治療をするだけでなく、東洋医学的に経絡というものを使い、症状の回復を早めるアプローチをしていきます。

整体

整体治療
いわゆる脊椎マニピュレーションを行います。
腰椎のアライメント(並び)を整えますが、周辺筋肉へのアプローチも行います。
当院での手法は、「バキバキ」という激しい手技は行わず、まるで手をただそえているような感じのソフトな手技をベースにさせていただいております。

 

まとめ

ギックリ腰(急性腰痛)の際の治療は、当院での治療も重要ですが、痛みに負けない気持ちを持つこともとても重要です。
「痛いから〇〇できない」ではなく、「痛いけど〇〇できた」という思考の方が回復が早くなります。
痛みに意識をフォーカスせず、痛いけれどできたというプラスのことに意識をフォーカスしてください。
また、テレビやネットの情報はほとんどの場合間違いであることが多いです。
不安な気持ちは理解できるのですが、ネットであまり検索せず、痛みに屈せず、そして適切な治療を提供してもらえる院を選択してください。
間違っても「安静にしておいてください」という院には行かないようにしましょう。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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