こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院の松村です。
本日、祝日ということもあり、当院は予約がすべて埋まっており、先ほど終了しました。
今日は、まさにギックリ腰dayでした。
毎年この時期はギックリ腰が増えますが、今年も例外ではなかったということですね。
当院にギックリ腰で受診される患者さんですが、2パターンに分類できます。
①受傷してすぐに受診される方
②どこか違う院に受診されて、その後当院に受診される方
①の方は問題ありません。
②の方が、3パターンにわかれます。
- 整形外科を受診された方
- 接骨院・整骨院・鍼灸院に受診された方
- 整体・カイロ・マッサージ等のお店に行かれた方
正直、⑴の場合はそんなに問題ないのです。
よくはならないかわりに、ひどくもならない。
レントゲン撮影→画像に異常なし→シップ・鎮痛剤・胃薬の必殺三種の神器処方
で終わりですから。
⑵、⑶の場合に、たまにやっかいなことになります。
この数日多いのが、⑵、⑶の方です。
ギックリ腰になってその日に整骨院を受診、マッサージされまくって、ボキボキされまくって、ベッドから動けなくなり、「治るための好転反応です」などと言われ、3日連続で通院をすすめられ、素直に通院してどんどんひどくなっていった方。
骨盤矯正がいいと思って骨盤矯正を売りにしている整体に行ったら、マッサージされまくったあげくに骨盤矯正されて、やっぱりひどくなってしまった方など、正直被害者のような方々も多数受診されます。
ギックリ腰という名は総称で、負傷した場所によって治療方法は全然変わります。
ちょっと身体しんどいからほぐしたいとか、そんな軽い感じなら、ある程度のレベルの院ならどこに行っても大丈夫だとは思うのですが、ギックリ腰とか寝違い等は、人によって原因も違いますので、
「ギックリ腰にはこの方法」
というような、決まった方法などなく、ギックリ腰になられた方の、
- 受傷してから受診されるまでの期間
- 受傷した場所
- 受傷した状況
- 仕事等の環境
- 体質
などによって治療方法も変えていかないといけません。
ちなみに、これは肩こり等でも同じで、ただその場だけ楽にして、しんどくなったらまたほぐせばいいやという場合でなく、根本解決したい場合は、同じように色々な要素で治療を変えていかなければなりません。
ギックリ腰は緊急性が高いので、あえて今回ブログ記事に書かせていただきます。
ギックリ腰になってしまったら、なるべく早く専門家に任せるのがベストです。
でも、不運にもその専門家にかかってひどくなるということがあるので、そうならないために。
本当に良くしたい時の院の選び方
スタッフがやたら多い院
もちろん、スタッフを雇用している全部の院がそういうわけではないですが、リスクは高くなります。一人いる位なら教育も手取り足取りできますが、多くいるとマニュアル化しないと院が回らないため、どうしても決まったことしかできなくなるので、ギックリ腰の場合、そのマニュアルで大丈夫なものならラッキーですが、ダメな場合は間違いなくひどくなります。リスクを避けたいならやめた方がいいでしょう。
「〇〇専門」と書いてありながら、治療専門と書いてある院
治療というのは、方法のおしつけではなく、結局はその人にとって何が一番いいかを判断し提供していくことですので、「整体専門」とか「骨盤専門」とか書いてありながらも、「うちは治療専門です!」とか書いてあるのは、明らかに矛盾があります。
表記に矛盾のあるところというのは、単に勉強不足なだけか、「とりあえず人を集める」ことだけを頑張っている院かのどちらかですので、正直怖いです。
国家資格の有無
国家資格を持っている我々が必ず優れているなどとは思いません。私自身、資格をお持ちのない整体の方を知っています。
でも、そんなゴッドハンドはそうそういません。いればラッキーくらいに思っておいた方が良いです。
国家資格は、最低限の知識は持っているという証明のようなものです。国家試験にパスしていますので。ひとつの判断基準にしていただいたらと思います。
なお、整骨院・接骨院でも、院長は国家資格を持っているが、スタッフが持っていない場合があります。ホームページでスタッフ紹介がない院、あっても、院長以外資格名を書いていない院は要注意です。
また、「〇〇協会認定」等は資格でもなんでもないです。
医療系の国家資格名は「医師」「歯科医師」「理学療法士」「看護師」「作業療法士」「薬剤師」「柔道整復師」「鍼灸師」「あんまマッサージ指圧師」等になります。
詳しくはWikipedia等でも載っていますので調べてみてください。なんとか協会認定なんて国家資格は存在しませんので。
ちなみに、最近多いのが「〇〇セラピスト」というような表現。
もちろん、そんな名称の国家資格もないので、スタッフ紹介にこのような表現をしていながら、治療を掲げている院も要注意だと思います。
最後に
この季節、本当にギックリ腰が多いです。
不幸にもなってしまいましたら、先述させていただいた基準で受診する院を選ぶことで、
「余計に悪くなった」
というリスクを減らすことができると思います。
そして、できればギックリ腰にならないために、睡眠、食事等の日常生活を見直していただき、健康な生活を送っていただければと思います。