正倉院、皆様ご存知ですか?
僕は名前は聞いたことあったんですが、全然詳しく知りませんでした。
元々理系の人間で、英語、世界史は超苦手、高校時代は日本史の授業すらなかったので、イイクニツクロウ位しか日本史的なことはしりません。
僕の中での日本史の教科書は「花の慶次」ですから^^
ま、冗談はさておき、正倉院ってこれです↓
奈良にあるんですね。
まあなんでいきなり正倉院なのかと言うと、昨日「ビーバップハイヒール」という番組で紹介されていたからなんです。
正直、昔の事には興味もなかったんですが、見てみると感激!
まず、正倉院展は、世界一観客が来場するとか・・・・
日本の中でですよ。
ルーブル美術館も真っ青!!
で、展示されている宝物(「ほうもつ」と読みます)がすごい!
なんでも、保存状態が異常に良いらしいいんですね。
展示されてる琵琶なんて、むっちゃ古いのに未だに演奏可能らしいです。
テレビでは演奏した時の音源も流れていました。
1000年位前のものですよ。
↑
これはいわゆる碁盤なんですが、なんと実際に聖武天皇が使っていたとか。
いや、1000年以上前のものですよ。
すごくないですか、この保存状態。
そしてこれ。
なんだと思います?
「蘭奢待」(らんじゃたい)って言うそうです。
この漢字には「東大寺」という字が入っています。
いわゆる香木というやつですね。良い香りがするやつ。
切り取って使うのですが、2006年に調査したところによると、切り取られた時代は様々で、切り取った後は38カ所あったとか。
いわゆる「時の権力者」たちもこの蘭奢待の香りを楽しんだそう。
わかっているだけで足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇・・・・だそうで。
ちなみに、私は織田信長と明治天皇位しか知りません。
足利さん、えらい多いですよね。だれ?
名前が残っているのもあります。
とりあえずすごいとしか言いようがない感じですね。
で、もっと感動したのがこちらです。
これら、何かわかりますか?
箱です、ハコ。
元々は宝物を入れるための箱。
しかし、その装飾などがすごいということと、月日が経つことで、箱自体も宝物になったということです。
日本人の心です。
元々、正倉院に保管されていた時も、宝物をこの箱に入れて保管されていたそうなんですが、台に布をひいて、その上に箱を置いていたそうな。
本来、日本人というのは物を大事にする民族です。現代は別として。
大切なものは丁寧に箱に入れて保管するという習慣は昔からあったんですね。
子供の頃、大事なおもちゃとかって箱とかに入れてましたもんね。
箱と言えば、例えば弁当箱もそうですね。
アメリカなんてサンドイッチをアルミホイルかラップに包んで終わり。
まあ食べたら捨てられるから効率的って言えばそう。
でも日本人は箱に入れる。
やっぱ食べ物って大事なんですよね。
正月といえばおせち料理。
たいそうなお重に入っていますよね。
過剰包装と言われようが、ただ効率的にすればいいってもんじゃない。
歴史の浅いアメリカなんかには絶対に理解できない文化の根源を見たような気がしました。
皆さん、100円ショップとかでなんでも買わないで、良い物を長く使い続ける、そして傷んだら修理する、傷む前にメンテナンスする。
自分の身体と同じですよね。
物を大切にしていくことが、自分自身を大切に、そして周りの人も大切にするんじゃないかな、そして、それが本当の財産になるんじゃないかと思いました。