先週土曜日、実はわたくし誕生日でした。
29歳で開業したんですが、もう38歳・・・・・
月日が経つのは早いものです。
実はこの日はうちの奥さんは高校空手部の同級生の結婚式があり不在。
同業の先生と二人で、久々にイタリア料理を食べに行ってきました。
私がイタリア料理を覚えたお店。
実は高校の先輩のご両親が営んでおられるお店なんですが、オープンしてもう34年だとか。
関西イタリアンの重鎮ですね。
料理の写真はありません。
美味すぎて写真撮る間もなく食べてしまったということと、裏メニューずくしでしたので、あえて撮影はしませんでした。
イタリアンって言っても、最近流行りのでかい皿にちょこっとパスタを盛ったり、スプーンとフォークでパスタを食べるような、フレンチかイタリアンかわからんようなチャラチャラしたイタリアンではないんですね。
ガッツリ!!のイタリアンです。
私の場合、他でイタリアンを食べた場合、このカルーソの料理が物差しになります。
・明らかにカルーソよりも不味い
こういう場合は、二度と行くことはありません。
・お、カルーソほどではないけど美味いやん。
こういう場合はたまに行きます。
・うわ、ここカルーソより美味いやん。
これはいまだに経験がありません。
味もそうですが、お店の雰囲気も最高です。
でも、比較すること自体が失礼極まりない行為なのですが、そのへんのファミレスのようにはいきません。
食べ方にルールがあります。
例えば、
パンにバターはつけない。
料理は熱いうちに食べる。
上品ぶらずにがっつり食べる。
などなど・・・・
お客さんだからなんでもありではありません。
しかし、そのルールを守ることで、美味しい料理を一番美味しい状態で食べることができるんですよね。
ルールといったも堅苦しく決まっているもんでもないです。
聞けば教えてくれます。
美味しく食べてもらうために妥協しないだけなんですね。
心を込めて作った料理を、一番美味しいように食べていただきたい、そういう思いで営んでいるお店なんだと思います。
我々の業界も飲食店と同じようにたくさん整骨院ができ、そのおかげで過剰サービスをするところも増えてきました。
コスプレしてみたり、マッサージ◯分サービスとかしてみたり・・・・・
でも、私からすると、いくら「患者さまに楽しんでいただくため」とか「笑いは免疫力を上げる」とかしょーもない言い訳をしたところで、
「うちは技術がないのでサービス頑張ってます」
と言ってるとしか思えません。
プロの仕事ってのは、引き算なのかもしれません。
結果を出すために、余計なものは省く。
そして結果を出すために有効なことだけに集中するようにする。
だからこそ、良い結果が出せる。
「どんなサービスを付け加えるか」ではないということですね。
カルーソのチーフも、いまだに勉強していると言ってました。
そう、経営の勉強ではなく、料理の勉強なんですよね。
もちろん、今の時代から料理でも整骨院でも開業するなら経営の勉強も必要であることはわかります。
マーケティング、従業員管理などなど・・・・
でも、それは本筋ではないということです、技術職である限り。
カルーソのような、そんな整骨院を作っていきたいものです。
私が原点に帰ることができるお店です↓
イタリア料理 カルーソ
http://www.geocities.jp/italian_caruso/
(※カルーソはチーフが高齢のため勇退され、2016年6月にファンのみなさまに惜しまれつつ閉店されました。長年にわたり、変わらない味をありがとうございました。)