強烈に痛いギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合の正しい対処法
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こんにちは、兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
当院は毎年、7〜8月と10月後半から翌年の2月くらいまでギックリ腰(急性腰痛)の患者さまが急増します。
たくさんお電話をいただき、ご予約をされる方やどうすればいいかをお聞きになる方など色々です。
そんな中でとても多い質問は以下の3つです。
①ギックリ腰(急性腰痛)になってむちゃくちゃ痛くて動くのも辛いんだけど、それでも治療院で治療を受けたほうがいいのか?
②ギックリ腰(急性腰痛)になってむちゃくちゃ痛いから先に整形外科でレントゲンを撮ったほうがいいのか?
③ギックリ腰(急性腰痛)になったら冷やす or 温める?
④ギックリ腰(急性腰痛)になったらシップははったほうがいい?はったほうがいいなら温冷どっち?
そこで今回は、ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合の正しい対処法を知っていただき、もしギックリ腰(急性腰痛)になってもすぐに対応できるようになっていただきたいと思います。

ギックリ腰(急性腰痛)になってむちゃくちゃ痛くて動くのが辛い、それでも治療院で治療を受けたほうがいいのか?

これに関しては、治療家の先生でも意見がわかれるところです。
学術的なことを言えば、〝安静より動いたほうがいい〟ので、痛くても我慢して治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)を受診したほうがいいという結論になりそうですが、そうカンタンなものではありません。
というのも、「あまりに痛い場合は2、3日安静にするのもあり」という趣旨の論文も存在しています。
また、違う論文で科学的にわかっていることは2日間、仕事を休んで安静にするのと7日間仕事を休んで安静にするのを比較すると。3週間後に腰痛で休んでいる確率は2日間のほうが半分以下(45%)だったということ。
それらの論文をまとめると、

2日くらいはまあ安静にしてても、ギックリ腰(急性腰痛)は治りにくくはならないけれど、1週間も安静にしてるとギックリ腰(急性腰痛)は治りにくくなっちゃうよ

って解釈かな、と思います。
研究が20年遅れている日本のものではなく、欧米のデータなのでそこに間違いありません。
ただ、多くの治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)に電話をして「初めてなんですが・・・」と前置きした上で上記質問をした場合、多くが〝なるべく治療したほうがいい〟という回答があるでしょう。
これはまあ色々正当っぽい理由はつけますが、要するに経営的な理由です。
せっかく電話かかってきた新しい患者さんを逃すわけにはいかない、って理由が一番ではないかなと思います。
なので、もしギックリ腰(急性腰痛)になって、痛すぎて動けない場合は、すぐに治療を受けられないことに不安を感じることなく、最長2日くらいは家で安静にしていても問題はない、というのが正しい回答となります。
ただし、家でできる動きはしておいたほうが早期回復するのは確かです。
本当は痛いの我慢したら動けるけど、今だと家族も心配してくれて色々やってくれるから甘えておこう、となってしまうのはよくありませんので、そこだけは注意しておきましょう。

ギックリ腰(急性腰痛)で激痛の場合、先に整形外科でレントゲンを撮ったほうがいいのか?

これは完全にノーです。
腰痛治療先進国である欧米の論文を調べたところ、レントゲンを撮ったからギックリ腰(急性腰痛)が早く回復したというデータは存在しません。しかしながら、その逆、すなわちレントゲンを撮らない腰痛患者と比較したところ、レントゲン等の画像検査をした腰痛患者のほうが治りが遅かったというデータがあります。
その理由は心理的な問題が大きいのですが、わざわざレントゲンを撮って恐怖を増幅させる必要がないのです。
もし大きなケガだったら・・・と不安を感じるかもしれません。
しかしながら、もし大きなケガが腰の中で起こっていたとすると、それは相当な大怪我(多分交通事故レベル)なので、意識を失ったり、吐いたり、時には排泄のコントロールができなくなったりという、腰痛以外のえげつない症状が出ていることがほとんどです。それらが出ている場合はとっくに救急車を呼んでいると思われますので、そうでない限りは安心していただいて大丈夫ではないかな、と思います。※ただし骨そしょう症の高齢者は別です。

ギックリ腰(急性腰痛)になったら冷やす or 温める?

欧米の最新腰痛ガイドラインでは温めることを推奨しております。
治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)の中には、ギックリ腰(急性腰痛)は炎症を起こしているから温めると悪くなると言うところもあるようですが、残念ながらギックリ腰(急性腰痛)は炎症は起こしていないことも解明されていますので、そういう治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)は勉強不足であることを露呈させちゃっていますね。泣
「え〜、今まで冷やしてたよ!」と思われた方がいらっしゃいましたら、ご安心ください。
実は〝腰を冷やす〟という行為で、悪くなったというデータはないのです。
回復が早くなることはないが、冷やすことによってギックリ腰(急性腰痛)の回復が遅れることもないわけです。

ギックリ腰(急性腰痛)になったらシップははったほうがいい?はったほうがいいなら温冷どっち?

シップというのは、消炎鎮痛剤が入っています。
しかし、ギックリ腰(急性腰痛)は炎症を起こしていないということがわかっています。
すなわち、シップだけでなく、ロキソニンやボルタレンといったお薬もギックリ腰(急性腰痛)においては効果がないということになります。
「え〜、痛み止め飲んだら少しラクになったよ」と言う方もおられますが、それは錯覚なのです。
なんだか身も蓋もない感じですが、これが真実なのですみません・・・・
ちなみに冷シップと温シップに関してですが、よく「温シップと冷シップどっちを貼ればいいですか?」と聞かれます。
実はその二つに大差はありません。
缶コーヒーに冷シップを貼ってもアイスコーヒーにはなりませんし、温シップを貼ってもホットコーヒーにはなりません。冷やす際は氷等で冷やす、温める際は本当に温度の高いもので温める方が効果的です。
ですので、捻挫や打撲をして炎症を起こした場合はまず冷やす、ギックリ腰(急性腰痛)の場合は温める、これがベターということです。

まとめ

さていかがだったでしょうか?
まとめると、
①ギックリ腰(急性腰痛)になってしまったら、動けるならすぐに治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)に行って治療を受けたほうがいいれれど、痛すぎて動けない場合は2日くらいなら家で安静にしてから治療を受けてもいい
②ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合、心配だからと整形外科に行ってレントゲンを撮る必要はほとんどない
③ギックリ腰(急性腰痛)になってしまったら、温めたほうがいい
④ギックリ腰(急性腰痛)にシップは効果がない
ということになります。
意外なことも多く、受け入れがたい部分もあるかもしれませんが、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
なお、ギックリ腰(急性腰痛)に関しては、治療をしなくても8割以上が2週間くらいで自然治癒するというなんとも治療家泣かせのデータも出ています。もし治療院に2週間以上通ってもギックリ腰(急性腰痛)が改善されていない場合、それは治療することによって悪くなっている可能性が高いです。(ボキボキ系やマッサージ等は悪くなります)
ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合、治療院(整体院や整骨院、鍼灸院等)もとても大切になってきます。
治療院の選び方はこちらを参考にしてくださいね

失敗しない治療院の選び方

ギックリ腰(急性腰痛)は当院にお任せください

ギックリ腰(急性腰痛)は当院が得意な症状の1つです。
もしギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合、動けるようになったらすぐに治療をスタートすることで早期に回復します。
受付時間内であればまずお電話(0798-38-8455)ください。
受付時間外であれば、先にインターネットからご予約をお取りくださいませ。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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