こんばんは、西宮のまつむら鍼灸整骨院の松村です。
さて、毎日小さいお子さんを抱き上げ、運ぶお母さんにとって、腰痛はよくある悩みだと思います。
実際、当院にも小さいお子さんをお持ちの方が腰痛でよく受診されます。
今回、米国整形外科学会(AAOS)が8月17日に紹介していた、
【新米母のための腰痛予防のヒント】
を要約してお伝えしたいと思います。
小さいお子さんをお持ちのおかあさんの腰痛予防8つのヒント
1:運動
医師の許可が出次第、産後の運動を始めて腹筋や背筋の筋力を回復させる。子どもが寝ている間に毎日10分間、ストレッチや筋力トレーニングをすることで、腰や背中の柔軟性と筋力回復につながる。
2:ダイエット
産後6カ月で元の体重に戻ることを目標にする。健康的な食習慣は直ちに始める。
3:お子さんを抱き上げる時に気をつけること
子どもを抱き上げる時は腕を伸ばさず、胸に引きつけてから持ち上げる。体をひねらないこと。
床から子どもを抱き上げる時は、腰を折らずに膝を曲げ、床にしゃがんでから腹筋を緊張させ、脚を伸ばして持ち上げる。
4:ベビーベッドからお子さんを抱き上げる時に気をつけること
子どもをベビーベッドから抱き上げる時は、膝を軽く曲げながら子どもを自分の体の近くに引き寄せると、腰への負担が少なくなる。ベビーベッドを新調する時は、自分の身長を考慮して、子どもを楽に抱き上げられるサイズのものを選ぶ。
5:お子さんを連れて歩く場合
子どもを連れて歩くときは、「フロントバック」を使用する。
6:お子さんをだっこする時気をつけること
子どもを片方の腰の脇に抱えるのは、背中の筋肉に負荷がかかりすぎるので避ける。どうしても脇に抱える必要がある時は、抱く側を時々変える。
7:授乳時の姿勢
授乳時の上背部痛を予防するために、自分の体を曲げるのではなく、枕や専用の授乳用枕などで子どもを乳房に近づける。
8:お子さんを車に乗せる時
子どもを車の座席に乗せる時は、車外に立ったままではなく、片足を車に乗せて行う。4ドア車の方が便利。
まとめ
いかがだったでしょうか?
アメリカのものでしたので、日本に当てはまりそうにないものは省いて紹介させていただきました。
1の運動に関しては、それほどハードなことをしなくても、最初はストレッチから始めるだけでもいいのではないかと思います。
また、重要なのは2のダイエットですね。
ストレス等もあり、過食に走るお母さんも珍しくありません。
特に初めてのお子さんの場合は、勝手がわからず精神的に辛いのは事実です。
しかし、そこで過食してしまっては、腰痛だけでなく身体全体が不健康になってしまいがちです。
1の運動でストレス解消にもなるので、ぜひ食べること以外でストレス解消できるようにしてくださいね。
また、抱きかかえる際のポイントはご主人にも教えてあげるといいと思います。
ちょっとしたコツで腰痛を予防できますのでぜひ参考にしてくださいね。
(柔道整復師・鍼灸師 松村 正隆監修)
【出典元】
Back pain prevention tips for every new mom
http://newsroom.aaos.org/media-resources/news/back-pain-new-moms.htm
Chou R,et al.Epidural Corticosteroid Injections for Radiculopathy and Spinal Stenosis: A Systematic Review and Meta-analysis.Ann Intern Med. 2015 Sep 1;163(5):373-381.