「治る」と「早く治る」は大違い 〜 ギックリ腰(急性腰痛) 〜

こんばんは、兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院の松村です。
季節の変わり目から年末年始にかけて増える「ギックリ腰(急性腰痛)」。
今年、当院では例年よりも早く、10月後半からギックリ腰(急性腰痛)の患者さんが増えてきていたのですが、12月に入りより一層増えてきそうな勢いです。
ということで、今回はギックリ腰(急性腰痛)について書かせていただきます。

ギックリ腰(急性腰痛)ってムチャクチャつらいですよね。
実は私も経験者です。
とりあえず痛い。
「専門家やから自分で原因見つけて自分で治せるでしょ」
なんてことを言われるんですが、痛くてそんなこと考えられないくらいの時もあります。
人の身体って、痛めた場所が体幹に近ければ近いほど、
「何しても痛い」
という状態になります。
例えば突き指。
痛いことに変わりはないですけど、指だけ固定していれば後は問題なくすごせます。
歩いて痛くなる、なんてことはありません。
これがもし肩ならどうでしょう。
身体をねじったり、ちょっと肘を曲げたりするだけでも肩も痛くなります。
しかし、膝を曲げ伸ばししたところで肩は痛くなりません。
このように、痛めた場所が体幹部になればなるほど、どんな動作をした時にでも患部に痛みが出る、ということになります。
腰なんて身体の中心ですから、それこそ「何やっても痛い!」ということになってしまうのです。
さてそんなギックリ腰(急性腰痛)ですが、欧米ではかなり科学的研究がされています。
まずは、科学的に解明できたことを紹介させていただきます。

ギックリ腰(急性腰痛)について科学的にわかっていること

急性腰痛にとっては長期間の安静臥床(安静に寝ている)よりも、痛みの許す範囲内で徐々に日常生活に戻る方が効果的(確証度B)。
4日以上の安静臥床は筋力低下を招くために急性腰痛の治療として推奨できない(確証度B)。
急性腰痛に安静臥床(安静に寝ている)の必要はない。ただし、主に下肢痛を訴える患者で初期症状が強い場合は、2~4日間の安静臥床を選択肢として選ぶことができる(確証度B)。
(それぞれの引用→http://1.usa.gov/uhlYSO

確証度Aは存在しないので、現在わかっている最高の確証度がBとなります。
急性腰痛(ギックリ腰)になった際は、安静にしてはいけないというのは欧米ではもはや常識です。
痛すぎる場合や、足にまで激痛が走る場合は短期間の安静はいいですが、それ以外は痛みに負けずに活動したほうが早く回復します。
そんな中、こんな研究結果もあります。

27,801名を対象としたアンケート調査から、急性腰痛患者の86.2%は2週間以内に治癒することが判明。この86%という自然治癒率とプラシーボの70%を超えられない治療法は価値がないどころか治癒を妨げていることになる。http://1.usa.gov/kbxBhi

我々治療家の立場を、根底から崩壊させてしまいそうな研究結果です。
ちなみに、ここに書かれているプラシーボとは「治療するふりをしただけ」のことです。
なんということでしょう。
治療しなくても、したふりをするだけでもギックリ腰(急性腰痛)患者さんの70%が2週間以内に治ってしまうなんて・・・
このように欧米ではこのようなデータが出ているのですが、当院に受診される急性腰痛(ギックリ腰)の患者さんの多くは、発症してから(痛くなってから)2週間以上経過しているにも関わらず、まだ痛むということで受診されます。
(もちろん、ギックリ腰(急性腰痛)を発症してからすぐ受診してくださる方も多いですが、そのことが後述します)
当院に、データ上の残り2割弱の方ばかり集まっているのでしょうか?
確率的に考えると、そんなはずはありません。
その原因はわかっているのですが、ここではあえてまだ書かずに次に進みます。

ギックリ腰(急性腰痛)についてまだ科学的にわかっていないこと

ではまだ科学的には証明できてないのはいったいどんなことなんでしょうか?
それは・・・・

ギックリ腰(急性腰痛)の原因

なんです。

筋肉を痛めたという人もいるでしょうが、そうでない人もいます。
悪い姿勢をとりすぎていて腰を痛めたという場合もありますが、悪い姿勢の人すべてがギックリ腰(急性腰痛)になるというわけでもありません。
胃腸の調子が原因、という人もいますが、例えば胃潰瘍を患っている人が必ずギックリ腰(急性腰痛)になるというわけでもありません。
結局、こういう医療の研究というのは、「比較試験」をたくさんしないといけないのですが、ギックリ腰(急性腰痛)の原因はオンリーワンではないために科学的には証明されないのです。これが科学の限界、でもあります。
しかし、だからこそ機械では再現できない我々の「手」が役立つのです。
ストレス、内臓の調子、疲労、寝不足・・・・・
ギックリ腰(急性腰痛)の原因は、本当に人それぞれです。となると我々治療家側が、どれだけデータを持っているかが勝負となります。
データとは経験。だからこそ我々が修業していた頃は、「10年は修業しなさい」と言われたのです。
私も19歳からこの業界に入り、きっちり10年勤め上げてから開業しました。そして、現在までで約20年、述べ13万人近くの経験をしてきました。まだまだ30年選手の先生には敵いませんが、そこそこの経験を積めてきました。
経験を積めば積むほど、
「急性腰痛(ギックリ腰)の原因は○○だ!」
などと軽々しく言えなくなります。
科学的にわかっていない、というよりも、急性腰痛(ギックリ腰)の症状自体にはある程度パターンは見られるものの、急性腰痛(ギックリ腰)を引き起こした原因は、人それぞれであるということがわかった、と解釈することもできるわけです。
ただひとつ、すでに証明されていることがあります。

■腰痛患者144名と健常者138名を対象に骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた結果、どのような臨床的意義においても骨盤の非対称性と腰痛は関連していないことが判明。骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない。http://t.co/iEvQzim

これです。
骨盤の歪み(非対称性)は腰痛の原因とは限らない、ということです。
ということは、ギックリ腰(急性腰痛)の場合

「骨盤矯正専門」

などと書いてあるところには行かないほうがいい

ということになりますね。
ギックリ腰(急性腰痛)の8割が2週間ほどで自然治癒するのです。
そして、治療というのは原因を改善することです。
ということは、骨盤に何かしら原因があった場合は、幸運なことに自然治癒よりも早期に治るかもしれませんが、骨盤に原因がない場合は、早期に治るどころか、下手をすると自然治癒の期間よりも長期間腰痛に苦しめられるということになる、ということです。
恐ろしいことですよね。
しかし、我々の業界は名人級の先生もおられるかわりに、資格と取得してしまってすぐに開業する人、十分な修業(経験)を積まずに・・・・というよりも、金儲け主義の院で働いてしまって大した技術も知識も、それだけでなく医療人としての矜持やモラルも教えられずに開業してしまう人が増えてしまって、それに伴って「腰痛がいつまで経っても治らない」という、ほぼ被害者のような方々も増えてしまっているのが現状です。

「治る」と「早く治る」は大違い

では、ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合、勝率8割の確率に賭けて、一切治療を受けずに2週間腰が痛いのを我慢して生活を送るべきなのでしょうか?
いくら安静にしないほうがいいとはいえ、ギックリ腰(急性腰痛)はかなり痛いです。
動きも遅くなりますし、そもそも朝起きる時にかなり時間がかかる場合もあるので、仕事に行くのにも普段よりも早く起きなければならなくなります。
また、安静はダメとはいえ、激しい動きをするのも悪化させることがすでにデータで出ているということは、仕事でよく動くという人であれば仕事を休まざるを得なくなることも考えられます。
デスクワークの人や経営者の人にしても、腰に強い痛みがあると仕事に集中できなくなるので生産性はかなり低下するでしょう。
かと言って、間違った治療をされて、いつまでも治らない場合は通院回数も増えます。
なんでかわかりませんが、そういう「治せない(治さない)院」に限って、「3ヶ月間、週3回通院してください」とか「最初の1週間は3回、次の1週間は2回、その次の1週間は1回、その後週1回を4〜5回続けて・・・・」などと、自然に治る期間をすぎたところまで、あたかもそれくらいしないとギックリ腰(急性腰痛)は治らないと言いたげな説明をします。
そうなると、例えば保険が効く整骨院に行ったとして・・・・
1回500円ほどの負担だったとしても、1週間で1,500円。
1ヶ月で6,000円。
3ヶ月で18,000円です。
例えば当院で3回通院するのと同じ金額になるわけですが、症状によって差はあれどキツい腰の痛み自体は1回目の治療を終えた翌日くらいからかなり軽減して動きやすくなる、もしくは痛みがほぼなくなることが多いです。
短期間でスパッと痛みがなくなると、仕事の生産性も落ちることはないですし、身体を使う仕事でも腰痛で仕事を休むことがなくなる、もしくは休んだとしてもかなり短期間で済みます。
そもそも、「痛み」というものを感じる期間が短くて済みますので、精神的にもかなり楽です。
ほとんど同じ金額を、一体どう使うか?
コストが同じなら、ベネフィット(利益)がたくさんあるほうを選択すべきだと私は思います。
また、「他で治らなかった」とおっしゃって当院に受診される方以外に、ギックリ腰(急性腰痛)になってすぐに当院を受診される患者さんも多いです。
前屈みのままじゃないと動けない、と腰をかがめたまま来院される方、その逆に全く前屈みになることができない方など受診されます。
いくら、2週間我慢したらもしかしたら普通に動けるようになるかも?といったところで、最低2週間も前屈みのままの姿勢で通勤したり買い物に行ったりするのはあまりにも辛すぎます。
どちらにしろ、ちゃんとしたことができる院になら、なるべく早く受診して、なるべく早く症状を改善することで、お金以外にもたくさんメリットがあるのは事実です。
ということは、早期に対処したほうが良いに決まっている、ということになります。

ただ、確実にギックリ腰(急性腰痛)を早く治せるかどうか、という部分でどうしても不安になってしまうので、人によってはあえて安価なほうを選択することでリスクを回避する、という方法を取ってしまうことは理解できます。
では、ギックリ腰(急性腰痛)は、なるべく早く治したほうがいいに決まってる。
そして治療をしないでも2週間ほどで8割の人が治るというデータが出ているにも関わらず、長引かせる治療を選択してしまい、整形外科や保険が効いてしまう整骨院・接骨院(本来整骨院・接骨院は捻挫、打撲、挫傷、骨折、脱臼の5傷病しか保険は効かないんですが)、鍼灸院、無資格の整体院などに長期的に通ってしまう理由はなんなのでしょうか?
答えはとてもカンタンなものです。

無知だから

なんです。

「おいおい、素人だからってバカにしてんのか?」
とお怒りになるかもしれません。
バカにしているのは私ではありません。
なんでもかんでも「骨盤だ〜」と言ってるようなところや、ギックリ腰(急性腰痛)の治療だけで数ヶ月も通わせるところが、あなた方をバカにしているんです。
「素人やからなんもわからへんやろ。通わせたら儲かるし」
などと思って。
そんな理不尽なことがあっていいのでしょうか?
私はプロとして、そういうのが一番イヤです。
料理人が、
「どうせこいつら味わからへんやろ」
と産地偽装してるのと同じです。
しかしながら、先述したように現在そういう院が増えているのも事実で、法律にさえ抵触していなければ行政も取り締まることができません。
「素人やから」
を理由にしていては、自分の身を守れない世の中になってしまっているのです。

ギックリ腰(急性腰痛)をなるべく早く治すための3つのコツ

それでは、悪徳な治療院に騙されずに、なるべく早く急性腰痛(ギックリ腰)を治すためにはどうしたらいいでしょうか?

①正しい知識を身につける

こと腰痛に関しては、「治してもらおう」という受け身な姿勢・思考よりも「治すんだ」という積極的な姿勢・思考がとても重要になってきます。
例えば「ギックリ腰(急性腰痛)は安静にしてはいけない」という情報に関しても、ようやくここ最近NHKの「ためしてガッテン」などでも取り上げられて認知されてきましたが、Facebookなどでつながっている友人のウォールを見ても
「昨日ギックリ腰になっちゃった」
という投稿があったとしたら、誰か一人は
「安静にしてね」
とコメントしています。
友人を心配してのコメントなんでしょうが、無知だとこのコメント自体が治りを遅くする可能性もあります。
また、未だに整形外科や整骨院・接骨院でも、ギックリ腰(急性腰痛)で受診すると安静指導をする院もあります。
以前、ギックリ腰(急性腰痛)で受診された患者さんに
「なるべく安静にはしないでくださいね」
と指導させていただいたのですが、当院受診の前日に整形外科に行かれていて、そこで安静指導をされたようで
「でも、お医者さんは『安静に』って言ってましたけど」
と言われ混乱されていました。
科学的根拠のあることですので、データや論文までお見せしたので納得していただけましたが、もしそういうものがなかったら・・・・と思うとゾッとします。
では正しい知識はどのようにして仕入れることができるのでしょうか?
その方法を書かせていただきます。

1:ネットの情報は信じない

ネットには情報が溢れかえっています。
「腰痛 治療法」などで検索すると、たくさんの情報が出てきますが、その多くが「腰痛の原因は○○だった!」というような、自分の院が凄いと思わせるためだけの宣伝ページだったり、胡散臭いサプリメントを購入させるページだったりします。
まず、そういう情報は鵜呑みにしないようにしましょう。

2:テレビの情報はネット以下と知っておく

たまに「ためしてガッテン」でも正しい情報が出されることがありますが、テレビというのはどうしてもスポンサーの影響を受けます。NHKにしても、結局は国の影響を受けます。
今、どこの民放を見ても、製薬会社かパチンコのCMが入ってますよね?
製薬会社は病院に患者さんが行かないと儲からない。
いくら正しい情報でも、会社に不利益になるような情報は絶対に流しません。
腰痛に限らず、「○○するだけで痩せる」など、医学からかけ離れた情報で溢れかえっています。
「有名人がやってるから」
は理由になりません。
あの人たちはお金をもらって仕事でやってるだけです。
信じてはいけません。

3:「○○するだけで腰痛がよくなる」「腰痛の原因は○○だった」のほとんどがウソと知っておく

先述したように、原因は人それぞれです。
今の科学でもまだ証明されていないことを堂々と書いている、言っているような情報は、もはやそれ自体がウソと思ったほうがいいです。
そういう情報を信じないようにしましょう。

このように、正しい情報を身につけるためには、正しくない情報を消去していくことが大切です。
宣伝文句に心を煽られないように気をつけて、情報をよく吟味してみてください。

②正しい治療院を選択する

ギックリ腰(急性腰痛)を早く治すためには、やはり我々専門家に任せるのも有効な手段です。
しかし、そのためにはしっかりとした治療院探しをする必要があります。
ちなみに・・・・・

■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、腰痛患者の30%に脊柱側彎症が、1%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られ、健常者の45.5%に脊柱側彎症が、2.5%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られた。http://1.usa.gov/jb0ly3
■1985年~1995年に発表された腰痛疾患と画像検査に関する論文672件をレビューした結果、画像所見と腰痛との間に関連があるという証拠は見出せなかった。レッドフラッグのない腰痛患者の画像検査は無意味である可能性大。http://1.usa.gov/mwyvVG
■腰痛患者100名と健常者100名を対象に腰部X線写真を比較した研究では、両群間の腰仙移行椎、脊椎辷り症、潜在性二分脊椎、変形性脊椎症の検出率に差は認められなかった。画像検査による脊椎の異常所見は本当に腰痛の原因か? http://1.usa.gov/lCMbXb
■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない。http://1.usa.gov/jb0ly3
■18~50歳までの腰痛患者807名と健常者936名を対象に、腰部X線撮影で脊椎分離症の検出率を比較した結果、腰痛患者群は9.2%、健常者群は9.7%だった。脊椎分離症が腰下肢痛の原因と考えるのは非論理的。http://1.usa.gov/j2Jw5a

という科学的な証明がされています。
ギックリ腰(急性腰痛)のほとんどの場合、整形外科を受診する必要がありません。
レントゲンを撮られ、「骨に異常ないですね」と言われ、痛み止め、胃薬、シップを処方されて終わりです。
また、レントゲンに関しては

■腰のX線撮影による放射線被曝量は、胸の写真に換算すると150回分に相当し、4方向から撮影した場合、卵巣への被曝量は6年~98年間毎日、胸の写真を撮った被曝量に匹敵。http://1.usa.gov/ify8x6 http://1.usa.gov/kjcHDP
■腰痛患者421名をX線撮影群と非撮影群に割り付け、9ヶ月間にわたって追跡調査した結果、非撮影群に比べるとX線撮影群は痛みの持続期間、活動障害、健康状態の成績が悪く、受診回数も多かった。不安や恐怖は治癒を妨げている。http://1.usa.gov/ihdsPJ

という害もデータとして出されています。
特に被曝のデータは、欧米でかなり騒がれたにも関わらず日本ではなぜか全く騒がれなかったデータです。
ムダに被曝するわ、レントゲンを撮ることで治りが悪くなるわ、ではレントゲンを撮る意味はありません。
では、整形外科はこれで除外されたとして、次は我々のような整骨院・接骨院・鍼灸院、無資格の整体などです。
まず、治療法として欧米の研究でわかっているのは

「理学療法(整体など)+鍼灸治療」

がギックリ腰(急性腰痛)に対して効果的であるということです。

すでに科学的に証明されたものではありますが、一定の技術がないといけないのは言わずもがな、です。
最近はホームページを探される方が多いと思いますので、その際に不正解を選んでしまう確率を下げるための方法をお伝えします

1:やたらと値引きしている院は選ばないほうがいいかも

風邪ひいて病院いった際に、医師から
「いや〜、○○さんラッキーですね。今は『風邪ひきキャンペーン』やってますので、診察代が3割引き、なおかつ薬が本来なら4日分なんですが今だけ1週間分出るんですよ!」
なんて言われて、その病院に通いたいですか?
整骨院・接骨院は柔道整復師、鍼灸院は鍼灸師という医療の国家資格を持っています。
医療人としての矜持があるなら、そんなことは言いません。
結局、値引きで人を集めたいからやってるだけです。
なぜ値引きしないと人が集まらないのか?

2:「○○専門」は怪しいかも

先述したように、すでに科学的に骨盤の歪みと腰痛に関連性がないことが証証明されてしまっています。
にも関わらず「骨盤矯正専門」というのは、勉強していないか、人集めのためにやっているかのどちらかです。
勉強していないなら怖いですし、人集めのためなら・・・・
ウソつかないと人が集まらないなんて・・・・・

3:回数券や月額定額制を提示してくる院はヤバいかも

ギックリ腰(急性腰痛)は短期間に痛みをとってナンボです。
だって、2週間激痛を我慢すれば一切治療をしなくても治ってしまう可能性があるのですから。
そんなギックリ腰(急性腰痛)の患者さんに高額な回数券や、永遠に通えというような月額定額制を言ってくる院は・・・・・

4:スタッフ紹介で院長以外のスタッフの資格がわけのわからない資格だとヤバいかも

「国家資格者が治療します!」とか言いながら、院長は国家資格を持っているけど、スタッフが持っていないというパターンも多いです。スタッフ紹介のページがないところは論外ですが、スタッフ紹介があった際に見ていただきたいのが「骨盤整体師」とか「骨盤インストラクター」とか「ダイエットアドバイザー」とかならびたててるものです。
そんな資格は存在しません。
国が認めて、開業して患者さんに施術することを「業」できるのは柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師です。
最近は、ハローワークで雇用した素人に研修を受けさせ、その人に高額な施術を任せるところもあると聞きました。
経験20年の柔道整復師・鍼灸師の国家資格を持った私と、ハローワークで雇用した素人と、どっちが医療のことを知っているでしょうか・・・・?
こわいですね。
さて、こちらも「これだけが正しい」というものはありませんので、消去法という形で選別されるほうがいいと思いましたので、「こんなところはやめといたほうがいいかも〜」というものを紹介させていただきました。
なお、国家資格を持たないでやっている整体屋さんに関しては今回はあえて何も書きません。
ただ、我々は厚生労働省の基で組まれたカリキュラムで、3年解剖学や生理学、病理学、内科学、外科学、衛生学、整形外科学、柔道整復師なら柔道整復理論、鍼灸なら東洋医学概論・総論・各論、鍼灸理論などを勉強します。
ちなみに私は柔道整復師、鍼灸師の資格を持っているので6年も学校に通いました。
なおかつ、ご献体を使わせていただいての解剖実習も経験しております。
かたや整体は下手すると数ヶ月でライセンス的なものを発行するところもあります。
無資格の方の中に、素晴らしく腕の良い方、我々以上に勉強している方もいらっしゃいますが、そういう無資格な方と、それほどまでではない方とに当たる確率がいったいどっちが高いでしょうか?
リスクが少ないほうがいいですね。もちろん、我々国家資格所持者が全て大丈夫、というわけでもありませんが、確率の問題ですね。

③「自分で腰痛を治すんだ」という積極的な姿勢を心がける

さて、ギックリ腰(急性腰痛)を早く治すための最後のコツです。先述したように、こと腰痛に関しては「自分は何もしないで治してもらお〜」というような受け身の姿勢では治りにくくなります。
当院でも、生活指導などで「これをしてください」「これはしないでください」など日常生活における指導をさせていただきます。
それらを実践される方ほど早く改善し、実践されない方ほど長引きます。
しかも、実践されない方の多くは、自分が実践してないことを棚上げして「全然よくならへん」とか言ってきます。
日本人は先進国の国民の中でも特に、医療に対して受け身すぎると言われています。
そもそも、運動不足だったり、柔軟性がなかったり、生活習慣がムチャクチャだったりとギックリ腰(急性腰痛)そのものの原因ではなくとも、遠因になるような要素があれば、自分でも積極的に改善していくことで、腰の痛みはより早く改善していきます。
ギックリ腰(急性腰痛)になってしまった場合、それを身体からのサインと考えて、色々と生活を良い方向に変化させると予防にもつながりますのでどんどんやっていってください。

まとめ

さて、少し長くなってしまいましたが、ようやく終わりです。
ギックリ腰(急性腰痛)はつらいですので、ギックリ腰(急性腰痛)になってしまったら、なるべくすぐに良い治療院を探して受診してください。
もちろん、西宮市や芦屋市や宝塚市、尼崎市など近隣であれば当院に相談していただいても大丈夫です。
遠方の場合、私の勉強会仲間の院が近い場合は紹介もさせていただきます。
また、一番いいのは

急性腰痛(ギックリ腰)にならないこと

です。

もちろん、100%予防することは不可能ですが、急性腰痛(ギックリ腰)になってしまう可能性を下げることは可能です。

  • 軽い運動をする
  • ストレッチをする
  • 寝不足を続けない
  • 腰にコリやハリ感、鈍痛など少し症状があるうちに治療を受ける

ということだけでも、かなり予防できます。
スペアのない自分の身体を大切にするためにも、予防意識を高めることでより健康に、そしてより楽しく豊かな時間をすごすことができるのではないでしょうか。