こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
先日、患者さんから「コロナの症状に腰痛ってありますか?」という質問をいただきました。
テレビやネットニュースを見ると、新型コロナウイルスのニュースが毎日のように流れてきています。
その中で、新型コロナウィルス感染症の症状として、〝新型コロナに感染すると腰痛が出る〟と言った情報が出ていたようで、「最近腰痛になった私ってもしかして新型コロナに感染してるの?」と不安になったそうです。
実際、インターネットを見ていても、
「腰痛になったら新型コロナではないか?」
と心配される方もいらっしゃるようです。
新型コロナウイルスについてはネットで検索したら様々な情報が乱立し、中にはトンデモ情報に踊らされてしまう人も多く、「どれを信じたらいいの?」と思う方も多いでしょう。
そこで、今回はご相談が多い、コロナの症状で腰痛はあるのか?について解説したいと思います。
コロナは、正しい情報を知って、知識を得ることで怖いものではなくなります。
この記事を読んで正しい対処法を選択することができるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
新型コロナウイルスの症状とは?
新型コロナウイルスの症状は、厚生労働省の見解では以下のようになっています。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第3版」では、以下の記載があります。
多くの症例で発熱,呼吸器症状(咳嗽,咽頭痛,鼻汁,鼻閉など),頭痛,倦怠感などがみられる。 下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で10%未満であり,SARS やMERS よりも少ないと考えられる。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00004.html#Q1)
WHOでもこのように言っております。
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/question-and-answers-hub/q-a-detail/coronavirus-disease-covid-19#:~:text=symptoms
発熱することで関節痛や背中、腰の痛みが出ることがありますが、腰痛そのものが新型コロナウィルス感染症の特有症状ではありません。
腰痛と新型コロナウイルスに因果関係はあるのか?
海外の論文では、新型コロナウイルスに感染すると腰痛になる可能性があるという論文が発表されてはいます。
それを日本のマスコミが大げさに報道するので、腰痛を感じると「新型コロナウイルスに感染したのではないか?」と考えてしまっても仕方ないところです。
しかしながら、先述させていただいたように発熱すると関節が痛くなったり背中や腰が痛くなることが多いです。
インフルエンザなどがいい例ですね。
新型コロナウイルスに感染した人の中にはかなり痛みが伴うという人もいることは事実なのですが、新型コロナウイルスはまだ未知のウイルスなので、100%全ての人が腰痛になるとは限りません。
要するに、すごく荒っぽいことを言うなら、
「腰痛は出る場合もあるし、出ない場合もある」
という感じなので腰痛だから新型コロナウィルスに感染という心配は一切しなくてもいいでしょう。
発熱で関節痛や背中、腰の痛みが出る理由
菌や細菌、ウイルスが体の中に入ってきた場合、免疫機能がそれらの菌や細菌、ウィルスを退治しようと働きます。
免疫機能が働いているときに、発熱させる物質が出ます。
その発熱させる物質が、関節や筋肉の炎症も起こしてしまうことがあるのです。
節々が痛む、というのはそのせいですし、背中や腰は大きな筋肉があるので背中の痛みや腰の痛みを引きおこすことがあるのです。
決して新型コロナウィルス感染症特有の症状ではないのでご安心ください。
まとめ
新型コロナウィルス感染症によって腰痛が起こる、ということではなく、発熱の結果として腰痛が出る場合があるということはおわかりいただけたかと思います。
インフルエンザでも、普通の風邪でも発熱すれば腰痛が起こる場合もありますし、熱がない腰痛でしたら絶対に新型コロナウィルス感染症が原因の腰痛ではないのでご安心ください。
新型コロナに限らず、もし発熱中に腰が痛くなり、熱が下がってもまだ腰痛があるという場合は当院にご相談ください。
※正しい情報を精査しましょう
今回の新型コロナウィルスに関することも、それ以外もですが、テレビはウソばかりですので一切見る必要はありません。
テレビ大阪の再放送の二時間ドラマを楽しむくらいにしておきましょう。
こちら↓
で書かせていただきましたが、
新型コロナウィルス感染症はコロナは風邪の一種で、
マスクは濃厚接触の状況のみに着用すればよくて
感染率は200人に1人くらいの確率で、
感染して重症化するのは10万人に8人程度で、
感染して死亡するのは10万人に5〜9人程度である
というのが、事実なのです。
基礎疾患がない人が感染した場合、死亡するのはほぼ宝くじレベルの確率の低さです。
それが事実、真実なのです。それ以外はないのです。
分数の中の分子の数字ばかり見ず、分母を意識してみて、「確率」をしっかりみて判断するようにしたいですね。