兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。
今回は五十肩(四十肩)についてです。
夜ズキズキうずいたり、朝方にうずいて目が覚めてしまうなどの五十肩の症状でお困りでしたら、ぜひ最後までお読みくださいませ。
なおYouTubeにも動画をアップしておりますので、ぜひそちらをご覧になりながらお読み下さい
五十肩(四十肩)になるメカニズムとは?
実はこれは肩という関節の構造そのものに起因します。
多くの人は〝関節〟というと大きなくぼみに球体のものがはまっているのを想像されるのではないでしょうか?
実は肩関節というのは、受け皿のほう(肩甲骨側)が小さく、凸側(二の腕側)が大きい構造になっています。
ですので、全くはまっていません。
では、どのようにしてつながっているのかというと、肩甲骨と二の腕の骨(上腕骨)をつなげる筋肉群なのです。
筋肉が骨につく際には必ず腱になってからつくのですが(アキレス腱が有名ですね)、肩の関節の初動のためにとても重要な筋肉群の腱や関節を包む袋でしっかりと連結されているのです。
だからこそ肩関節は自由度が高く、色々な角度に動かせる、色々な動きができるようになっています。
しかし、それゆえに脆さがあるのです。
動きの自由度が高い分、関節をつないでいる腱や関節の袋に負担がかかりやすくなります。
例えば腕をあげた状態で長時間作業をする(天井を掃除するなど)であるとか、繰り返し同じ動作をするなどといったことでも負担がかかります。
1度や2度なら顕微鏡レベルの損傷ですが、長年繰り返し繰り返し動作をしていくことで、損傷が蓄積され、ある日痛みが出るのです。
五十肩(四十肩)本当の原因とは?
※動画で詳しく説明させていただいております
むちゃくちゃ簡単に言ってしまうなら、五十肩(四十肩)の根本的な原因は身体のゆがみです。
身体のバランスが正常であれば、どんな動きをしても肩にそれほど負担はかからないですし、多少負担をかけてもすぐに回復します。
しかし、身体がゆがんでしまうことで肩関節に過度に負担がかかる状態になってしまっていたり、普通であれば負担がかからないはずの簡単な動作でも負担がかかってしまう状態になってしまっていたりすることで五十肩(四十肩)は起こってしまうのです。
ズキズキ痛む、動かさなくても痛い、夜中にうずく、そんな時の対処法
五十肩(四十肩)というのは、状況によって「炎症期」「拘縮期」「回復期」の3つの段階に分類されます。
ズキズキ痛んだり、じっとしていても痛い、夜中にうずくという症状は炎症期の症状です。
しかし、病院にいくと発症してから日数が経過していると勝手に拘縮期と判断され動かす治療をされます。
これは教科書通りのことしかできない病院ならではです。
五十肩(四十肩)がいつから出ていたとしても、現状として炎症症状がある場合は炎症期の対処をしていく必要があるのです。
当然ことですが、炎症期は炎症を起こしています。
例えば突き指をしたら腫れるので固定します。それと同じでズキズキうずいている炎症期には必ず安静にしないと良くなりません。この時期にバンバン動かしたらよりうずいて火に油を注ぐような状況になってしまいます。
色んなところへ行ったけど全然うずきが取れなくてもう夜も眠れないと、当院にもうずきの駆け込みで来られる患者さまは非常に多いです。顔色もすごく悪く、寝不足になるから余計に神経が参ってしまって痛みが増幅されて、さらに痛い状況で駆け込んで来られる方が多いです。
最大の治療は
安静
です。
これ以外にありません。
当院で治療する場合、炎症を引かす治療をしたのち、最後に手を吊ります。
昔は三角巾や白い布でやっていましたが、今は結構おしゃれなアームホルダーというのもあるのでそれで吊ります。
だいたい当日か翌日ぐらいからうずきはなくなるか、残っていても相当軽くなります。
手に重みがかかるだけでそれぐらい負担がかかっているので、しっかり安静にする事が一番大切で一番効果的なお薬かなという気がします。
もちろん治療をすることでさらに効果は高まります。周りの意見に惑わされて、痛いのに我慢して歯を食いしばって動かした人ほど酷くなって来られます。うずいているうちは安静にという事をぜひ頭に入れておいていただければ、酷くなる事はないのではないかと思います。
五十肩(四十肩)になったらいち早くするべきこと
五十肩はつらい症状です。
なおかつ先ほども書いたように色んな情報が出回りすぎて何が正しいか分からないという状況です。
絶対に自己判断せず、できたらプロに任せていく事が大事なんじゃないかなと特に思う症状です。
これがちょっとした肩こりとかならまだいいですが、五十肩になってしまうと色々つらいです。
この後動かないようになってきますので、早くプロに体を任せて治していく事が一番大事なんじゃないかなという気がします。
今お悩みの方でうずいてる場合はまず安静にしていただいて、できましたら国家資格を持っている治療院に早く通っていただけたらいいんじゃないかなと思います。
今回はズキズキするパターンの五十肩について書かせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。