TAGS: ギックリ腰急性腰痛

兵庫県西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。

今回はギックリ腰について書かせていただきます。

ギックリ腰というのは世界、特に先進国では色々と昔は分からなかった事が、研究がかなり進んだことにより色々とわかるようになってきています。

もちろん、まだまだわかっていないことも多いのですが、それでも科学的にわかっていることを踏まえていれば、ギックリ腰もそれほど怖くありません。

日本ではまだまだ情報を入れていないお医者さんや僕たち同業の治療院の先生もおられます。

 

YouTubeにも動画をアップしていますのでそちらもぜひご覧ください。よろしくお願いします。

 

 

ギックリ腰は◯◯にしない方が早く良くなる

たとえばFacebookを含めたSNSで誰かが「ギックリ腰になっちゃった…」という投稿をした場合、コメント欄で

「もう安静にしいや〜」
「動いたらあかんで〜」
「動いたら悪くなるよ〜」
「ひどくなったらアカンからね〜」

とアドバイスされる方をよく見かけます。

実はそれ、間違いなんです。

安静にし続けた結果、逆に回復は遅くなるというデータも出ております。実際に僕も臨床では必ずそういう指導をさせていただきます。最初は患者さんみなさん「えっ!?」と言われますが、だいたい早く良くなります。

一般の方々同士のアドバイスというのは実はあまり役に立たないという事がありますので、だまされたと思ってぜひなるべく動くという事をやっていただけたらと思います。

とは言えやはり痛くて辛くてどうしてもひどい場合、2日、3日ぐらいであれば家で寝ていてもいいです。

でもなるべく2、3日経ったら多少痛みがあっても我慢して、お仕事なら通勤して、家に帰ってきて普通に家事して、ぐらいの日常的な生活レベルの動作はした方が早く回復すると言われています。

ただ「辛くて痛いのを歯を食いしばって…」ではなく、「こうやれば痛くないな」と、そういうのも探しながらやっていただくのがコツになってくるかなと思います。

そういう事をやっていく人ほど早く良くなり、「こわいこわい」と言っておられる方の方がやはり治りも悪いですので、ぜひ信じてやっていただけたらなと思います。

整形外科やこういう僕たちみたいな整骨院、鍼灸院、治療院で「ギックリ腰になっちゃった」「どうしたらいいですか?」と聞いた時、「安静にしてください」という指導をするところは残念ながら勉強不足かなと思うので、違う院を選ばれた方がいいと思います。

今けっこう信憑性の高いたくさんの論文でそういう事を言われています。これに限っては製薬会社の思惑というのも存在せず、本当に純粋な科学的な根拠となっておりますので、ぜひ動くようにしていただけたらと思います。

 

 

ギックリ腰の約85%は実は・・・・

実はギックリ腰=急性腰痛の約85%が、なんと・・・放置していても2週間以内に治ります。

要するに何もしなくても2週間以内に治る人が85%もいるという事です。
治療家泣かせな数字になっております。

というのも、たとえばギックリ腰で治療院を受診して2週間経っても治らない場合は、何かギックリ腰以外のすごく重たい原因があるか、逆に治療することで腰を悪くしてしまっているという形になります。

 

 

ギックリ腰の時にやってはいけないこと

ギックリ腰の時にマッサージをするというのは良くないです。

たとえば「腰が痛くなったからちょっと揉んでもらおう」と思って、ご家族や子どもさんにちょっと踏んでもらったりするのは論外。

なかなか痛いのでうつぶせに寝たらもう身動き取れなくなりますが、それでも頑張ってうつぶせで寝て、「ちょっと踏んでくれ」と言ったりすると大変な事になると思うので、それは絶対にやめていただきたい。

ギックリ腰の時にうつぶせに寝かせること自体がすごくリスクが高いので、僕は絶対にやりません。
治療院であっても、長時間うつ伏せで寝かせて揉んだりするような治療院は危険である可能性が高いです。

 

 

早く良くなる人、なかなか良くならない人

あとはその痛みの残り具合です。たとえば10痛かったものが9マシになった時、「1痛い」を気にされる方か、「9良くなった、楽になった」というものにフォーカスする方かによって、「治る」「治らない」の定義が変わってくると思います。たとえば9.5でも9.9でもいいです。9.9良くなったのでもうほぼ10です。そういう人はもうほぼ10なので、「良くなりました!」「治りました!」という形になります。

※ここは動画をご覧ください※

 

 

ギックリ腰になってしまったら

もしもギックリ腰になってしまったら、慌てず、焦らず、まずはどれくらい動くことができるのか試してみてください。
決して無理をする必要はありません。

治療院を受診するのは、なるべく早く・・・というわけでもありません。
よく「なるべく早く受診しないと長引く」という治療院の先生もいらっしゃいますが、放置していても85%の人が自然に治るものなので、1日、2日治療をしなかったところで、2週間より長引くことは少ないでしょう。

ただ、やはり2週間も痛いのはつらいことですので、早期回復のために治療を受けられるといいかと思います。

もちろん当院にもたくさんギックリ腰の方が受診されていますので、ご相談いただきましたらしっかりと診させていただきます。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)

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