こんにちは、西宮のまつむら鍼灸整骨院の松村です。
さて、前回の記事『片頭痛(偏頭痛)の対処法① 〜ズキズキ痛む頭痛編〜』の続きです。
(※日本テレビ「西遊記」より引用)
いや〜、懐かしいですよね〜
我々世代は、西遊記と言えば堺正章なんです。
さて、なんでまた孫悟空やねんということなんですが、悟空の頭の輪、「緊箍児」と言って、三蔵法師がお経を唱えると頭を締めつけるんですよ。
悟空が悪さをすると、それで動きを封じるというものなんです。
今回、解説させていただくのは、そんな感じ(どんな感じや?)で、締めつけるような痛みが出る
「緊張型頭痛」
について書いていきたいと思います。
前回記事「片頭痛(偏頭痛)の対処法① 〜ズキズキ痛む頭痛編〜」の分類では、②の頭痛になります。
緊張型頭痛とは?
後頭部から首すじにかけて、重だるい感じや、頭を締めつけられるような痛みや圧迫感が出ます。前回記事の片頭痛のようなズキズキする痛みではありません。
緊張型頭痛は反復性緊張型頭痛と言われる、時々頭痛が出るタイプと、慢性緊張型頭痛と言われる、ほぼ毎日痛みがあるタイプに分類されます。
反復性緊張型頭痛
頭や首、肩まわりの筋肉の緊張から起こることが多いと考えられています。
長時間同じ体勢や無理な姿勢を取ることによって、首や肩、頭の筋肉に負担がかかって、首や頭の筋肉がかたくなった結果、痛みが出ると言われています。
慢性緊張型頭痛
心配事や不安といった精神的ストレスが関与していることが多く、身体的な原因がそんなになかったとしても、脳そのものが痛みを感じやすいのではないかと考えられています。
このあたりは慢性腰痛と同じようなメカニズムかもしれませんね。
緊張型頭痛の対処法
温める
片頭痛とは逆に、温めて血流をよくする、筋肉をゆるめることで痛みは改善します。
患部を温めるのもいいですし、お風呂で全身温もるのも効果的です。
マッサージ
これも同じです。マッサージをすることで血流がよくなり、筋肉もゆるみます。
それによって痛みが改善されます。
ただし、強すぎるマッサージ、長時間のマッサージは筋肉を痛めてしまい、後日より強い頭痛が出たり、片頭痛が出たりすることもありますので、ご自分でされる場合やご家族等にやっていただく場合は、少し物足りないくらいの刺激量と時間にしておきましょう。
また、無資格マッサージ店等はとても危険ですのでやめておいた方がいいかと思います。
緊張型頭痛の予防法
長時間同じ姿勢を取らないようにする
要するに肩や首のこりが原因ですので、同じ姿勢でいると肩や首がこってきます。
これはよく「良い姿勢」とか「悪い姿勢」などと言われますが、姿勢に関係なく、ずっとじ〜〜っとしているということ自体が良くないと言われています。
1時間に2分立ち歩くだけでも、座りすぎの悪影響をリセットできるとも言われていますので、数時間ずっと座りっぱなしというようなことにならないようにしましょう。
肩、首を動かす
肩をすくめて脱力したり、ゆっくり首を回すというだけでも、少し改善されます。
上記のことをふまえて、1時間に1回程度、立ち上がって肩を動かしたり、首を回したりするだけでもかなり違うでしょう。
軽い運動をする
定期的にウォーキング等の軽度な運動をすることで、普段から血の流れがよくなりますので、予防することができます。
デスクワークの方などは特に必要になってくるかと思われます。
お風呂にゆっくりつかる
対処法にも書かせていただいておりますが、痛くなくてもお風呂にしっかりつかって全身を温めるというのは効果的ですし、体温を上げると免疫力もUPしますので、他の病気の予防にもなります。
「忙しいからシャワーだけ!」という気持ちもわかりますが、毎日でなくても結構ですので、定期的にゆっくりお風呂につかる時間を取るようにしてみてください。
まとめ
さて、前回と今回とで、整骨院や鍼灸院、整体院によく受診されるタイプの頭痛について書かせていただきました。
片頭痛と緊張型頭痛で、対処法は正反対なんです。
ただ、もしどちらがいいかわからない場合は、「とりあえず冷やす」というのがいいと思います。
というのも、温めてしまうと、冷やさないといけない症状の場合は症状そのものがひどくなることが多いですが、温めた方が良い場合に冷やしても、症状がひどくなることが少ないのです。
どうしてもわからない、でも、なかなか整骨院や鍼灸院、整体院に行く時間がすぐに取れないという場合にはとりあえずそれでしのいでください。
また、これは片頭痛、緊張型頭痛両方に言えることですが、極度の疲労や精神的ストレス等が原因であることが多いです。
睡眠、食事内容を少し見直して、身体のコンディションを整えることで予防できる頭痛が多いということです。
また、ストレスに関しては、以前に「慢性的な腰痛や肩こりのちょっと変わったセルフケア」という記事を書かせていただいております。
そのケア方法がそのまま使えますので参考にしていただければと思います。
次回は『偏頭痛(偏頭痛)の対処法③ 〜外傷後の頭痛〜』です。