腰痛にシップって効果ありますか? – 西宮のまつむら鍼灸整骨院 院長のブログ

腰痛にシップって効果ありますか?

こんにちは、西宮市のまつむら鍼灸整骨院院長の松村です。

腰痛で当院に初めて受診される患者さまの中に、腰を診せていただく際に

「あ、シップはってるんです」

と言われる患者さまは少なくありません。

テレビCMでやっていたから・・・
病院で処方されたから・・・

などの理由で、腰にシップをはっているとのことです。

そんな患者さまによく質問されるのが、

「腰痛にシップって効果ありますか?」

という質問。
というのも、シップをはっているけど腰痛は全く良くならないから、いつまでシップを腰にはり続けないといけないのだろうという疑問や不安もあるようです。

そこで今回は、腰痛にシップは効果的なのかどうかについて書かせていただきたいと思います。

シップの成分

では、シップの成分を見ていきましょう。
薬局で売っている某シップの成分では・・・

サリチル酸グリコール
l-メントール
ビタミンE酢酸エステル
グリチルレチン酸

となっております。

炎症と痛みをおさえる、消炎鎮痛剤が主な成分ということになります。

 

腰痛にシップは効くのか?

シップが消炎鎮痛の成分が入っていることがわかったので、次は腰痛にそれらの成分が効果的かどうかを見ていきましょう。

 

■慢性腰痛患者97名を対象に椎間関節ブロックの有効性を6ヶ月間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、プラシーボ(生理食塩水)群とステロイド群の改善率に差は認められなかった。慢性腰痛に対する椎間関節ブロックに効果はないことが判明。http://1.usa.gov/186g87K

■ステロイドや局所麻酔剤とオピオイドを併用した硬膜外ブロック、あるいはいずれかの単独注射は、神経根症状の伴わない急性腰痛に対する有効性が証明されていない。http://amzn.to/Hk8veA

 

このように、ギックリ腰(急性腰痛)、慢性腰痛どちらともステロイドという強力な消炎剤は効果がない、ということが科学的に証明されています。

すなわち、腰痛全般にシップは効果がないということになります。

 

シップはどんなときに使う?

腰痛には効果がないシップですが、ではどんなときに使うといいのでしょうか?

一般的には、捻挫や突き指などに使用すればいいのではないか、と思われます。

薬というのは、血液の中に入って悪いところに成分が届くことで効果を得ることができます。
そういう点では、シップは患部にはれるというメリットはありますが、皮膚から薬の成分が吸収されるのはごくわずかです。

ですので、残念ながら捻挫や突き指の際もあまり効果を期待できないかと思います。

 

温シップと冷シップ、どう使い分けるの?

シップ自体、効果がないと言ってしまったあとでこんなことを書くのもどうかと思うのですが、こちらもよく質問されます。
炎症がある急性の怪我なら冷シップで、肩こりや慢性腰痛などは温シップと言われてします。

しかし、前述したようにほとんど効果はありません。

それでも急性の怪我の場合は冷やす効果くらいはあるのでないか?

そう思われるかもしれません。

バカにするな!と怒られてしまいそうですが、缶コーヒーに冷シップを貼ってもアイスコーヒーにはなりません。
逆に温シップを貼ってもホットコーヒーにはなりません。

急な怪我の場合は氷で冷やす、肩こりや慢性腰痛などはお風呂にゆっくり浸かるなど、実際に温度を変化させるほうが効果的です。

 

まとめ

さて、今回は腰痛にシップは効かないという結論となりました。
肌が弱い人はカブレも出るので、シップはわざわざはらなくてもいいでしょう。

腰痛の原因は、身体全体のゆがみであることがほとんどです。
身体を整えてあげることで、腰痛も改善していきます。

多少のゆがみであれば、お風呂にゆっくりつかって全身をよく温めるだけでもリセットできます。
忙しくて、普段シャワーで済ませているという方は、ぜひ週何度かでもいいのでお風呂にゆっくりつかるということを実践してみてください。

それでも腰痛が改善されない場合は、当院にお任せください。

(柔道整復師・鍼灸師 松村正隆 監修)